はじめに
毎日開くターミナルが黒一色の無機質な画面だと、地味にモチベーションが削られる。
MacでiTerm2 + Oh My Zsh + カラフルなプロンプトに慣れていた身としては、
Windows PCに移ってからも同じ「開くだけでちょっとテンションが上がる」ターミナルを
作りたい。この記事ではWindows Terminalを使って見た目をかっこよくする手順をまとめる。
TL;DR
- ベースはWindows Terminal(旧来のPowerShellコンソール単体では自由度が低い)
- 透明度・アクリル効果・背景画像・配色テーマの4点で雰囲気が激変する
- Nerd Fonts + Oh My Poshの組み合わせでプロンプト自体をリッチにできる
- 設定は
settings.jsonを直接編集すると再現性が高く、他PCへの移植も簡単
1. Windows Terminalを導入する
Microsoft StoreからWindows Terminalをインストールする。PowerShell・
コマンドプロンプト・WSLなど複数のシェルを1つのアプリで、タブ切り替えしながら
使える。見た目のカスタマイズもこのアプリが前提になる。
2. 透明度・アクリル効果で雰囲気を出す
設定画面(Ctrl + ,)から「外観」タブを開き、以下を調整する。
- アクリル素材を使用する(useAcrylic): オンにするとすりガラス風の質感になる
-
背景の不透明度(opacity): 70〜90%あたりがデスクトップの背景が
うっすら透けて見えつつ文字も読みやすいバランス
作業中にその場で微調整したい場合は、Ctrl + Shift + マウスホイールで
リアルタイムに透明度を変更できる。
"profiles": {
"defaults": {
"useAcrylic": true,
"opacity": 80
}
}
3. 背景画像を設定する
ウィンドウの透明度とは別に、背景画像そのものも設定できる。
-
backgroundImage: 画像ファイルのパスを指定 -
backgroundImageOpacity: 画像自体の濃さ(0〜1)を調整 -
backgroundImageAlignment: 画像の配置位置(中央・右下など)
"profiles": {
"defaults": {
"backgroundImage": "C:/Users/YourName/Pictures/terminal-bg.png",
"backgroundImageOpacity": 0.25,
"backgroundImageAlignment": "bottomRight"
}
}
背景画像の不透明度は低め(0.2〜0.3程度)にしておくと、文字の視認性を
保ちながらさりげなく雰囲気を出せる。
4. 配色テーマ(カラースキーム)を変える
デフォルトの配色は味気ないので、好みのカラースキームに変更する。
DraculaやOne Half Dark、Solarized Darkなど、公開されているテーマの
JSONをsettings.jsonのschemes配列に追記し、プロファイルの
colorSchemeで指定するだけで反映される。
"schemes": [
{
"name": "OneHalfDark",
"background": "#282C34",
"foreground": "#DCDFE4",
"black": "#282C34",
"red": "#E06C75",
"green": "#98C379",
"yellow": "#E5C07B",
"blue": "#61AFEF",
"purple": "#C678DD",
"cyan": "#56B6C2",
"white": "#DCDFE4"
}
],
"profiles": {
"defaults": {
"colorScheme": "OneHalfDark"
}
}
5. Nerd FontsとOh My Poshでプロンプト自体をリッチにする
透明度や配色は「器」の話だが、プロンプト自体をリッチにするとMacで
Powerlevel10kを使っていたときのような情報量とかっこよさが手に入る。
Nerd Fontsのインストール
アイコンフォントが含まれた特殊なフォント。Nerd Fontsの配布サイトから
好きなフォント(Meslo, CaskaydiaCove, FiraCodeなど)をダウンロードして
Windowsにインストールする。
Windows Terminalでフォントを適用
設定→プロファイル→外観→「フォントフェイス」で、インストールした
Nerd Fontを選択する。これを設定しないと、Oh My Poshのアイコンが
文字化けして表示される。
Oh My Poshの導入
winget install JanDeDobbeleer.OhMyPosh -s winget
PowerShellのプロファイル($PROFILE)に以下を追記して、好きなテーマを
読み込む。
oh-my-posh init pwsh --config "$env:POSH_THEMES_PATH\jandedobbeleer.omp.json" | Invoke-Expression
WSL2内のbash/zshで使う場合も、同様にOh My Poshをインストールして
.bashrcや.zshrcに初期化コマンドを追記すれば、Windows側とLinux側で
統一感のあるプロンプトにできる。
6. 仕上げのチェックリスト
| # | やること | 効果 |
|---|---|---|
| 1 | Windows Terminalを導入 | カスタマイズの土台を作る |
| 2 | アクリル効果+透明度70〜90%に設定 | すりガラス風の質感 |
| 3 | 背景画像を不透明度0.2〜0.3で設定 | さりげない個性づけ |
| 4 | 好みのカラースキームをschemesに追加して適用 |
配色の統一感 |
| 5 | Nerd Fontsをインストールしてプロファイルに設定 | アイコン文字化け防止 |
| 6 | Oh My Poshを導入しテーマを$PROFILEに設定 |
プロンプトの情報量とデザイン向上 |
| 7 | WSL側の.zshrc/.bashrcにも同じOh My Poshテーマを設定 |
Windows/WSLで見た目を統一 |
まとめ
Windows Terminalはsettings.jsonをいじるだけでMacのiTerm2 + Oh My Zsh並みの
見た目に近づけられる。透明度と配色だけでも十分「かっこよさ」は上がるが、
Nerd Fonts + Oh My Poshまで入れると、開くたびにちょっと嬉しくなるターミナルになる。
一度settings.jsonを作り込んでしまえば、案件が変わってPCが変わっても
同じ設定ファイルをコピーするだけで即再現できるのも地味に嬉しいポイント。