Ripple
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はじめに

rippleという決済プラットフォームが日本でも事業として使う人が増えてきました。

しかしいろいろな専門用語が多く普通の人には馴染みのない概念なのではないでしょうか。

まずは基礎概念としてXRPとIOUについて解説したいと思います

※IOUについては発行する側も保有する側も特にリスクが高いので注意してください。

IOUは価値記録ではありませんので現行法によって管理されると思います。

法律については以下の東京JPY発行所の記載を参照

https://tokyojpy.com/ripple-faq/index.php#faq_id6


XRP とは

XRPにはripple内においていくつかの役割を持っています

ripple内で唯一価値を記録できる通貨です。


価値の記録

XRPは価値を記録する通貨としての役割を持っています。

以下のような用途で使われます


  • 送金

  • 他の価値を計るモノサシ

  • システムへの手数料の支払い

rippleというシステムが維持される限り価値を持ちます

オープンソースで誰でもシステムを構築でき

P2Pのシステムなので誰が運営してもよく例えripple labが倒産してもシステムが維持される限り価値はあります。


システムへの手数料

手数料はトランザクションに対しての従量課金です。

XRPはトランザクションが発生するたびに全体の総量が減るためそれを持って価値の根拠としています。

以下の操作をするとコストが発生します。


  • 送金

  • 注文の追加・訂正・削除

  • 信用の追加・訂正・削除

XRPはシステムを使うための燃料と捉えることが出来ます。(車に入れるガソリンのようなもの)


永続性維持のための担保

支払い以外の機能は一定期間状態を保管しますがこの状態を保管するのに担保を求められます。

担保に利用されたXRPは拘束されます。その間、利用不可になります。

状態の保管は以下の機能です


  • アカウントのアクティベート (20XRP)

  • 相手を信用する (5XRP)

  • マーケットに出した注文を有効にする (5XRP)

状態を維持することをやめれば担保が解除され利用可能になります。

たくさんのrippleアカウントを保持したり、たくさんのゲートウェイを信用したり、たくさんの注文を出すとそれに応じて担保が必要になります。

なおアクティベートに利用する担保は現在解除することはできません。


IOU とは

IOUとは "I OWE YOU" 私はあなたに借りがあります

ゲートウェイが発行した負債(借用書)を持つ権利です。

ゲートウェイが約束した金銭的価値の権利を持つか、約束したサービスを履行する権利を持ったことを証明します。

また、債権者名簿として利用することが出来ます。(保有者に利息を払うなど)

価値が守られるかどうかはIOUを発行したゲートウェイ次第です。

IOUを発行したゲートウェイが約束を守らなければ価値がなくなります(デフォルトします)

ゲートウェイの”信用”の上に価値が成り立っています。

よって信用がなくなれば価値が失われるのでripple上でIOUを保有することは大きなリスクになります。

保有する場合はよほど信用出来る場合でない限りは保有するにしても短期的な期間にすることをおすすめします。


金銭的価値

ゲートウェイが約束した価値を履行する限り価値があります。

ここで送金に使われる手順を以下に説明します


  1. Aさんがゲートウェイの指定する銀行口座へ1000円入金します

  2. 入金を確認したゲートウェイがAさんに1000JPY発行します

  3. Aさんが保有する1000JPYをBさんに対価として支払います。

  4. Bさんは1000JPYを受け取りました

  5. Bさんはゲートウェイへ1000円出金依頼し、1000JPYをゲートウェイに送金しました

  6. ゲートウェイはBさんの銀行口座へ1000円入金します

ここでBさんに支払われる1000円はAさんが入金した1000円です

リップル上でやりとりされるJPYは誰かがゲートウェイに入金したお金を出金する権利です

ゲートウェイにお金を無利子で貸したので権利証が発行されそれを他の人に譲渡し、他の人がその権利を行使してお金を返してもらうながれです。

お金を返してもらえなければデフォルトです。

※5の段階でIOUが消滅します


サービスの価値

なんらかのサービスを提供するときに前払い的に購入してもらいます

例えばコンサートのチケットを10000枚売ります。

この時の価格は3000JPYとします

全部売れたらあとは自由売買で市場に任せることができます。

(払い戻しを受けるのであれば3000JPYに発行人が買い注文を出しておくことで対応できます)

この場合、買った人は自由に売買できます。売り切れて需要が高い場合でもお金を出せば手に入る可能性はあります。

当日にチケットを専用のアドレスに送金してもらい、その確認を持ってチケットの権利行使を行いIOUが消滅します。

チケットの権利行使をされなかったぶんは払い戻しをするか、もしくは期限切れで無価値になります。


債権者名簿

証券的な側面を持っています。

例えば一つのモノを複数人でシェアしてその権利の証明に使う(会社に対する株、商業施設に対するREITなど)

保有している名簿が簡単に取得できるのでそのアドレスになんらかの価値を配れば配当になります。

この場合は配当されることが価値の裏付けになりますが、法律的に保護されることがなく完全に発行者の信用によって行われます。

配当されなければデフォルトです。

※債権者名簿はTOKYOJPYを例にしますが以下のURLで見れます

https://www.ripplecharts.com/#/graph/r94s8px6kSw1uZ1MV98dhSRTvc6VMPoPcN

JPYをクリックすると保有しているアドレスが取得できます

もちろんプログラムから取得できますので全自動で配当出来ます。


どれにも当てはまらない場合

何らかの約束の裏付けのないIOUはゴミクズになる可能性が高いでしょう。


  • 借用書や手形のような証書

  • 肩たたき券や入場券のような権利

  • 株券のような権利

基本的にはこの3つのどれかの裏付けをもって発行されます。

IOUは誰でも簡単に発行できるため裏付けのないIOUには価値はありません。