#はじめに
AWSについて勉強してきたので、整理するためにまとめていこうと思い書きました。
#目的
AWSの概要また基本的なサービスの内容、仕組みを理解する。
#前提
- インフラの基礎が分かる。TCPやHTTPなど。
- あくまで概要や仕組みの説明なので構築手順ではありません。
- 対象者はAWS初心者
#目次
- AWSとは
- VPCとは
- EC2とは
- RDSとは
- S3とは
- Route53とは
- IAMとは
#AWSとは
Amazon Web Servicesの略でAmazon社が提供するクラウドサービスである。
##そもそもクラウドサービスってなに?
正式にはクラウドコンピューティングと言い、ネットワークを利用してコンピューターリソースを利用する形態のこと。
オンプレミスと違って物理的な機器の調達をしなくてよく、AWSなどのクラウドサービスを利用することで簡単にネットワーク構築などできる。
##オンプレミスとクラウドの違い
###オンプレミス
・メリット
自社で用意するので自由度が高い。
・デメリット
機器を用意しないといけないため初期コストが高額。
調達期間に時間がかかる。
サーバーの増減がしにくい。
設置場所が必要
###クラウド
・メリット
機器の調達をしなくて良いため、初期コストが安い(初期費用ぐらい)
物理的なものではないため場所を取らない。
すぐに始める事ができる。
サーバーの増減がしやすい。
・デメリット
月額で料金がかかる
クラウド全体で障害が起こると対応のしようがない
この他に違いはあるが、主にこのような違い。
上記の比較から見てもオンプレミスよりクラウドのほうが優れていると考えられる。
実際にクラウドの普及率が年々と上昇している調査結果出されている。
##AWSの強み
では、数々のクラウドサービスの中でもなぜAWSがここまで世界中で扱われているのでしょうか。
いくつか特徴を挙げていきます。
###サービスが豊富
EC2やRDSなどの、100個以上のサービスが提供されている。
サービスの分類はIaaS, PaaS, SaaSと多岐に渡る。
###利用者の多さ
利用している個人や会社が多く、ネット上の記事や書籍などたくさんの情報がある。
###従量課金
使った分だけ支払う従量課金モデル。
費用対効果に優れている。
#VPCとは
AWS上に仮想ネットワークを作成できるサービスのこと。
EC2やRDSなどインスタンスのネットワーク接続や、インターネットの公開等の設定のコントロールができる。
VPCを学ぶためにはまずリージョンとアベイラビリティゾーンを知る必要がある。
##リージョンとは
AWSの各サービスが提供されている地域のこと。
AWSのそれぞれのリージョンは、全く独立したネットワークで構成されており 1つのリージョンでの障害が他のリージョンに対して影響を及ぼすことがないよう対障害性・安全性が高い仕組みが作られている。
基本的に日本では東京リージョンを使用する。
##アベイラビリティゾーンとは
アベイラビリティゾーンとは、冗長的な電力源やネットワークを備えた1 つ以上のデータセンターで構成される区画のことである。
つまり、独立したデータセンターのこと。
##サブネットとは
ネットワーク(VPC)を細かく区切ったネットワークのこと。
ネットワークを分割して作成する。
サブネットを使用することで、ネットワーク内のインターネットとの接続ができるネットワーク、インターネットからは遮断されたクローズドなネットワークを作成することにより接続要件を分けることができます。
###パブリックサブネット
インターネットと接続できるネットワーク区画のこと。
パブリックサブネットに設定した範囲のIPアドレスをパブリックIPアドレスという。
###プライベートサブネット
インターネットからは隔離されたネットワーク区画のこと
プライベートサブネットに設定した範囲のIPアドレスをプライベートIPアドレスという。
##インターネットゲートウェイ
インターネットに接続するための入口。
VPCの領域内のサブネットがインターネットに接続するためにはインターネットゲートウェイを作成し、VPCにアタッチしなければならない。
##ルートテーブル
サブネット内のインスタンス等がどこに通信を行うかを管理するテーブルである。
ネットワーク同士がIPアドレスを通じて接続することができる。
ルートテーブルは「IPアドレス」と「次のルーター(AWSではターゲット)]と書式される。
宛先IPアドレス | 次のルーター |
---|---|
10.0.1.0/24 | local |
0.0.0.0/0 | ルーターA |
ちなみに0.0.0.0/0
はデフォルトルートといってどのアドレスにも一致しない場合のルート
#EC2とは
EC2とは Elastic Computed Cloud の略
EC2はサーバーとして機能させるコンピュータをクラウド上で提供させるサービス。
EC2で立てられたサーバーのことをインスタンスという。ゲストOSみたいなもの
インスタンス内のコンソールにログインして、Apache等のWebサーバソフトウェアやPHPをインストールしたり、各種設定ファイルを編集したりといった作業をしていく。
##特徴
・サーバーの追加、削除、変更も数分で可能
・OSより上のレイヤについて自由に追加できる
・数分で起動
・時間帯で従量課金
##AMIとは
Amazon Machine Imageの略
インスタンスに必要な情報が入ったOSのイメージ、ファイルみたいなもの
基本的にはAmazon linux2で良い。
なぜ?
・yum
コマンドを使用してパッケージの管理ができる
・コマンドラインから各種AWSのサービスを操作できる aws cli がデフォルトで
インストールされている
・Amazonがセキュリティアップデートとバグ修正を5年間提供するサポート
##インスタンスタイプとは
サーバーのスペックを定義したもの。
・インスタンスタイプにより、CPU、メモリ、ストレージ、ネットワーク帯域が異なる
・インスタンスタイプにより料金が異なる
例:m5.xlarge
##ストレージとは
サーバーにくっつけるデータの保存場所
EC2のストレージにはEBSとインスタンスストアの二種類。
###EBS(Elastic Block Store)
高い可用性と冗長性を持つストレージ。
インスタンスを停止してしまうと、インスタンスストレージに保存していたデータはすべて消えてしまう。
そのため、永続的なデータを保管するために使用する。
EBSにはEC2インスタンスに複数のEBSをアタッチしたり、デタッチしたEBSを他のEC2インスタンスにアタッチすることができる。
※EBSには容量を保持しているだけで料金が発生する。
###インスタンスストア
インスタンス専用の一時的なストレージ
他のインスタンスに付け替えることができない。
一時ファイル、キャッシュなどなくなっても良いデータを置く。
永続的に保存したデータは置かない
##Elastic IP
EC2インスタンスのパブリックIPは、起動、停止すると別のIPアドレスが割り当てられてしまう。
そこで、Elastic IPを使用すると固定IPアドレスを付与することができる。
※Elastic IPはEC2インスタンスを停止しても料金が発生してしまうので使用しないときは解除する。
##ELBとは
Elastic Load Balancingの略であり、AWSクラウド上のロードバランサー。
ロードバランサーとは各サーバーにアクセスを振り分けて、負荷を分散する装置のことである。
ELBは複数のEC2インスタンスの中から正常なターゲットのみ振り分け、EC2インスタンスに負荷分散する。
特徴
1.スケーラブル、ELB自体も負荷に応じて対応する。
2.リージョン内のアベイラビリティゾーンにまたがる構成
3.ELBへの接続ポイントアクセスにはDNS名を使用する。
4.安い従量課金
#後編に向けて
[後編記事はこちら]
(https://qiita.com/yossy2580/items/aca1b7ecab8f8daf9db8)