はじめに
2026年に向けて最新情報をアップデートしました(2026/8/12)。
みなさん、一度は(いや毎年)行ってみたい AWS re:Invent はご存知でしょうか?
年に一度開催されるAWSのグローバルなラーニングイベントで、約5万人の人が世界中から集い、夜な夜な新しいサービスに興奮歓喜し、濃厚なコミュニケーションを図る一週間です。日本からも1,700人以上のAWSエンジニアが現地に行っています。
「よく、re:Inventは一度は行っとけ、人生変わるから」と聞いていました。私も2019年に初参加したのですが、マジで価値観が変わり(もちろんJAWS-UGのおかげでもありました)、そこからエンジニア人生が変わったのは確かです。
コロナ禍が明けて2023年に2回目の参加、そして2024年に3回目、2025年に4回目、2026年に5回目の渡航機会をいただけました。エンジニアの参加を認めていただいた会社幹部の方々には本当に感謝です!
この記事を執筆した背景には、多くの人に行ってもらいたい(現地で会いたい)、ただ海外出張は、多くの企業において様々な社内調整のハードルも高く、かつ狭き門だと思います。私もこれまで色々苦労したので、その経験を踏まえてこれから参加する人に向けてノウハウをダンプし、少しでもみなさんの参考になればと思います。
まだ今からでも12月の参加には十分間に合います(記事書いているのは9月)ので、ぜひ上司や会社との調整にチャレンジしてみてください。
AWS re:Invent 2026は、11/30から12/4までラスベガスで開催予定です。
Register for AWS re:Invent today. Ends August 25.
2026は、アーリーバードのプランが用意されています。
所定の日程までに購入するとカンファレンスパスが1,200ドルになります。
申請締切は2026/8/25 23:59(PDT)です。日本時間に換算すると2026/8/26 15:59(JST)になります(PDTはUTC-7のため+16時間)。念のため公式サイトの表記でも最終確認してください。アーリーバードを逃すと通常価格の2,499ドルになります(2025年の通常価格2,099ドルから+400ドルの値上げです)。
なにはともあれこれを読む
もはや完成され尽くしたドキュメントはこれです。ほぼこれで十分かと(笑)
AWS re:Invent皆勤賞の私がほんとは教えたくないre:Invent完全攻略ガイド2023
社内調整
多分ここが一番大変なんじゃないかと思います。各社事情が異なると思いますので、あくまでも参考としてください。
予算
まずは予算がないと始まりません。費用感としては約110万円/人です。
まずは4月くらいに、管理職や幹部あたりと1on1をセッティングして、少なくとも AWS re:Invent という存在と参加メリット、自分の参加意思を伝えましょう。
昨年re:Invent行かれた方であれば、12月や1月に開催するであろう自社の報告会(re:Cap)などで上司に刷り込んでおくのも一手です。
6〜7月になったらそわそわし始めましょう。会社によって会計年度が異なるということ、会社の損益状況にも左右されると思いますので、そのあたりはきちんと上長に聞いて押さえておきましょう。
参加の目的
参加目的を定義します。
業務として行くということで なんのために行くのか を明確にします。以下は例ですが、
- 会社としてのプレゼンス向上
- 最新技術のキャッチアップ
- 現地で知り得たサービスやソリューションを自社ビジネスのインプットにすること
- 現地でのトップクラスのエンジニアやパートナーとの効率的なコミュニケーション
- 圧倒的熱量を現地でダイレクトに感じること
- クラウドエンジニアのエンゲージメント向上
などが主な理由になると思います。
メンバー選出
現地に送り込むメンバーの選出を行います。テクニカル、ビジネス、人材育成などどこにフォーカスするかで選出するメンバーも変わってくると思います。
- 選抜条件
- TOEICスコア
- スキル(ソリューションアーキテクトプロフェッショナル取得済であること)
- テーマ(参加にあたりどんなテーマで臨むのか)
- コミットメント(帰国後どんなことをするのか)
- パッション(熱いパッションを持っているか)
- ビジネス(ビジネスフィードバック、ビジネス牽引ができること)
- 貢献度や活躍度(アンバサダー、トップエンジニア、ジュニチャンなどのエース級)
- これから活躍させたい人(最新技術の吸収、コミュニケーション構築)
- 若手育成
- 業務調整ができること(一週間業務を離れることになるのでプロジェクトの調整が必要)
など目的に応じてメンバーの選出を行います。ポイントは、行って終わりではなく、帰国後にどうするか?何をするか? に重点を置いています。数年前までは、漠然と技術の習得とか現地の熱気を感じるというのが主な目的だったりしましたが、ここ最近は行くエンジニアの技術レベルも上がってきているということもあり、自分のテーマを持って(事前に考えて)現地にいって答え合わせをしてほしいと考えています。
若手ベテラン問わず、帰国後のアウトプット(報告会、re:Cap)はもちろんのこと、会社へどのようなフィードバックを行い貢献するのか、自身をどう成長させていくのか、こうしたビジョンを感じられる人を選ぶべきだと思います。
参加希望者には、選抜条件に沿ったプレゼンをしてもらい、熱意・テーマ・コミットメントなどの基準で判断することも必要となります。
2025年から、希望者のエントリ制度を導入。参加希望者に、「参加目的」、「チャレンジ」「インフルエンス」「アウトプット」、アピール(本人、上司)を記述したエントリシートを提出してもらい、審査を実施していくメンバを選定しました。
2026年から、エントリシートの採点を行うAIエージェントを採用、本審査の事前チェックとして活用しています。
費用試算
実際どれくらいの費用がかかるのか、社内稟議の際に必要となりますので概算金額を見積もっておきましょう。概算なのでツアーベースでよいと思います、それに加えてカンファレンスパス、日当や交通費などの雑費もお忘れなく。カンファレンスパスの代金は為替レートに左右されます(以下は概算換算で1ドル≒166円として計算。申請時点の最新レートで再計算してください)。
- ツアー 約80万円(詳細はこちら2026 JTBツアー)
- カンファレンスパス 約20万円(アーリーバード1,200ドルの場合)
- 雑費 約10万円
カンファレンスパスのディスカウントコードを活用できるパターンもあります。
社内稟議
目的、メンバー、費用を会社上層部へ説明して社内稟議を通しましょう。
社員に行ってもらうことで会社にどんなメリット(ROI)があるのかがポイントになってくるはずです。ここが一番の関門かもしれませんが、うまく、目的、どういう人を選抜して、どういう効果をもたらすのかをきちんと説明します。
めでたく稟議が通ったら申請へ進みます。
ここまでを夏休み前に終えておくと後が楽です(気分的にも楽)。
遅くなればなるほど、ツアーが売り切れる、ツアーでない場合は希望のエアやホテルが値上がりorなくなるなどが生じる可能性があります。
申請
めでたく社内稟議をパスしたら早速申請に入ります。なにはともあれ、パスポート、エアとホテルの予約を急ぎましょう。
- パスポートについて
- 取得には戸籍謄本が必要となります。本籍が遠隔地にある場合は、オンライン申請や郵送などで取り寄せができますが、時間がかかるので余裕をもって準備しておきましょう。
- 2024年3月から戸籍証明書等の広域交付制度が利用可能になっています。
これまで紛失に備えて、戸籍謄本の取得をおすすめしていましたが、電子戸籍なるものが利用できるようになりました。マイナポータルから取得可能で三ヶ月有効です。出発前には取得しておきましょう。
- カンファレンスパスについて
- 直前まで売り切れることはないのですが、2026年はアーリーバードプラン、カンファレンスパスの購入特典でホテル予約を行う人は急いだほうがよいです。
- カンファレンスパスを申し込んだ向けにAWSがホテルを確保してくれているのですが、結構破格のお値段です。
カンファレンスパス購入後、re:Invent サイトからのホテル予約が可能ですが、トレジャーアイランド、LINQなど人気のホテルは早々になくなります。フラミンゴは結構後でも在庫はあったと記憶しています。
出張申請とあわせてホテルとエアの予約を行います。ここで、ツアーを利用するのか、個別手配かで分岐します。
ツアーと個人手配のどちらがよいか?ですが、慣れてない、初参加の方が多いのであればツアーが安心です。すでに2回目、3回目とベテランの引率の方がいらっしゃるなら個別手配でもよいと思います。
ツアーだとトラブルに遭遇したときの安心感があります。また独自プログラムとして、JAPAN NIGHTやラップアップセッションなどのプログラムもありますので、そのあたりを比較しながら決定してください。なお、ツアーではホテルは選べないので注意してください。
ツアー
ツアー会社からのツアーを利用します。
- プランを選んで申し込むだけなので楽ちんです。ただし宿泊するホテルは選べません。
- 会社への請求書払いにも対応してもらえます。
- ESTAの代行も可能です(まあESTAくらいは自分でやりましょう)。
- 会社単位で個別プランを組んでもらうことも可能ですが、別途手数料が必要です。
- メリットは、ツアーデスク、JAPAN NIGHT、ラップアップセッションの提供です。
- JAPAN NIGHT という日本人向けの交流イベントが開催されます。ツアーを申し込んだ人は優先的に申し込むことが可能です。ツアーを申し込んでない人も時間差でオープンされますが、2023年は瞬殺で売り切れました。社外のコネクションを作りたい人は申し込んでみるとよいと思います。
- 2025 JTB Japan Tour(募集終了・参考リンク)
- 2026 JTB Japan Tour
個別手配
社内システムやトラベルサイトを利用して申し込みます。
- 個人手配になるので自由にプランニングできるのが最大のメリットです。
可能であれば前後の余裕を持たせておくのがよいと思います。
- 初めての方は、ホテル内、会場間の距離感とかを事前に把握しておいたほうがよいと思いますので、できれば土曜日到着がよいと思います。日曜に散策して会場を下見、時差ボケを解消しつつ月曜からに備えます。
- 最終日の金曜日は午前でセッションが終わります。午後はお土産を購入したり、観光、同僚と打ち上げに行くなりラスベガスを満喫しましょう。
- 2024年スケジュール
- 11/30(土) 午後出国、11/30(土)ラスベガス到着
- 12/6(金) 夜ラスベガス発、12/8(日)早朝日本到着
- 2025年スケジュール
- 11/28(金) 夜出国、ハワイ経由、11/29(土)夕方ラスベガス到着
- 12/5(金) 深夜出国、ハワイ経由、12/7(日)夕方到着
- 2026年スケジュール
- 11/27(金) 夜出国、ハワイ経由、11/28(土)夜ラスベガス到着
- 12/4(金) 深夜出国、ハワイ経由、12/6(日)夕方到着
フライト
- 基本お好みです。どの航空会社をチョイスするか、到着出発時間など旅程組むのって楽しいですよね。一緒に行かれる同僚の方と相談して決めればよいと思います。
- トランジット時間には注意しましょう。入国審査での混雑などを考えると2時間未満は危ないです。余裕をもってトランジット時間は確保しておきましょう。
- 6時間とか9時間とかになると空港でどうするかはあるのですが、、、
- 選択肢としては、ロサンゼルスかサンフランシスコ経由、もしくはハワイ経由になると思います。弊社のメンバーはほぼハワイ経由です。ハワイで一泊して時差を解消してからラスベガスに行くのもよいのではないでしょうか(ハワイを堪能しすぎて体力が持つかは若干不安だったりします)。
個人手配の場合、くれぐれも姓と名の入力には十分気をつけてください。とあるサイトでなぜか姓名が逆転していて、パスポートと一致しないために空港でチェックインできず、その場で航空券をキャンセルして購入しなおした事例があります。事前に姓名が正しくなっているか確認しておきましょう。
会場とホテル
宿泊先として公式からアナウンスがあった主なホテルは以下です(2026年は最南端のマンダレイベイが会場から外れています)。
| ホテル名 | 特徴 |
|---|---|
| ARIA | 情報なし |
| Bellagio | 超豪華、AWS HEROになると宿泊できる憧れのホテル、シルク・ド・ソレイユ オー開催場所 |
| Encore | 去年くらいから会場になったホテル、宿泊情報なし |
| Flamingo | コスパのいいホテル、1Fに生フラミンゴが生息 |
| Harrah's | コンパクトで、ベネチアンからも近いが、2023年の宿泊者から故障(ドアが開かない、エレベータが止まる)が多かったとの情報あり |
| Mandalay Bay | 果てしなく遠い、5K runのスタート地点の近く、宿泊情報なし(2026は会場から外れました) |
| MGM Grand | ここも遠い、、、シルク・ド・ソレイユ カー開催場所、宿泊情報なし |
| Paris | 宿泊情報なし |
| The LINQ | メイン会場からも近く、コスパのよいホテル |
| Treasure Island | メイン会場の道路はさんだ反対側で近くてオススメ、コスパのよいホテル |
| Mirage | 2024年7月で閉店 跡地にハードロック・ホテルがオープン予定(2027) |
- ラスベガスのホテルはいずれも古いので故障はありがちです。基本寝るだけなので、、、、
- メイン会場であるベネチアンから近いホテルがよいと思います。おおよそですが、フラミンゴからベネチアンまで徒歩で10分強かかります。会場の南北の移動はシャトルバスでの移動になりますが、道路が混雑していることが多く30分以上はみておいたほうがよいです。
予約したセッションはセッション開始の10分前に入場開始となります。そこまでで予約者を締め切り、待機列に並んでいる人を入場させる仕組みです。間に合わないと予約していても入場できませんのでセッションの予約は詰め込みすぎないよう、移動時間も十分に考慮しておいてください。
その他事前申請系
カンファレンスパス
- 公式サイトから Regist を行います。2026年はアーリーバードプランを採用、期日8/25までに購入すれば1,200ドル、それ以降だと通常価格の2,499ドルです(2024/2025年は値上げなし、2025年の通常価格は2,099ドルでした)。
- 登録には写真が必要です。
- 支払いは、クレジットカードかAWSアカウントでも決済可能です。
- グループパス制度(10枚まとめて買うと1枚無料)があります。くわしくはこちら(2024年時点の情報のため最新条件は公式で要確認)を参照してください。お得なのですが、まとめて支払う必要がある点は注意してください。
いつの間にか Builder IDでのログインになっています。先行して申し込んだメールアドレスが、Builder IDと同じであれば、Builder IDでログイン可能です。違うメールアドレスならば、マージするかBuilder IDの登録が必要になると思います。
パスの申し込みがおわったら、AWS Certified およびAPNの登録を行います。
- AWS CertifiedではAWS認定アカウントとカンファレンスパスを紐付けます。現地で認定者ラウンドなどに入る際に必要となります。AWS認定アカウントは、認定ポータルの右上にあるAWS+8桁の数字からなる文字列です。
- APNは、APN登録しているおそらく会社のメールアドレスの登録が必要です。
ESTA
- 公式サイトから申請を行います。現時点で$40です。
- ESTAは2年間有効です。
- 去年、re:Invent へ行かれた方は改めて申請する必要はありませんが、宿泊先などの情報は更新しておきましょう。
- ESTA mobile アプリからの申請が簡単でよいそうです。解説動画はこちら
公式以外のサイト(代行サイト)から申し込むと代行手数料が必要となります。公式サイトかどうかは govドメインであることを確認しましょう。
MPC(Mobile Passport Control)
Visit Japan web
- 必ずデジタル庁のサイトから申請を行います。
- 帰国時に入国手続き(黄色い紙のやつ)を紙で書かなくてもいいので申請しておきましょう。
名刺
- 会社もしくは個人の名刺を作成しておきましょう。
- 現地ではたくさんの方と交流するので箱で用意しておくとよいです。(日・英の両面名刺)
デジタル名刺
Eight
- 入手した名刺の管理用としてこちらからどうぞ。
SNS
以下を準備しておきましょう。
-
Facebook
- おじさんはだいたいこれです(笑)。re:Invent のグループチャットもあります。
-
X
- コミュニティ界隈の方とつながっておくとよいです。また情報収集手段としても。
-
LinkedIn
- 海外の方とつながるならこれ一択です。
現地ネットワーク
- 現地の会場および宿泊ホテル(2端末まで)にはWi-Fiがありますが、予備回線(1G程度でOK)も持っておくと安心です。
- モバイルWi-Fiはかさばるのと電源を気にしないいけないので使っていません。
- 海外に行くとき常用しているのはAirAloです。紹介コード「Y1701」貼っておきます。
会社携帯のキャリアによってし放題プランも活用しましょう。
マイレージカード
利用するエアに応じて取得しておきましょう。
- ANAマイレージクラブ
- JALマイレージカード
-
ATMOS REWARDS
ハワイアンのマイレージはアラスカ航空との合併によりATMOS REWARDSに統一されました。
Uber/Lyft
おわりに
ここまでで re:Invent に参加するための準備の流れをざっと整理してきました。正直、やることは多いですが、早めに動いて一つずつ片付けていけばそこまで難しくありません。大事なのは「目的をはっきりさせること」と「帰国後にどう社内へ還元するか」「ビジネスにどう貢献するか」を最初からイメージしておくことです。
あとは社内の承認を取りにいって、現地でしか得られない経験をつかんで帰ってくるだけ。参加が決まれば、あとはワクワクしながら準備を進めていきましょう。
2026は8月時点でいくつかセッションが公開されています。現在公開されているのはおおよそ700+なのですが、事前にチェックしておきましょう。
それでは、現地でお会いできることを楽しみにしておきます!

