はじめに
以前に、Couchbase Server管理者が理解すべきことという記事を発表しましたが、その中に挙げられているような、初期構築・運用管理を実施するにあたっては、コマンドラインツールや管理用Rest APIを理解・利用し、再現性を担保することが重要です。本記事では、その手始めとして、couchbase-cli
を使って、どのようなことが可能かを紹介します。
概要
couchbase-cli
はCouchbaseのクラスタ管理のため提供されている、中心となるコマンド・ライン・インターフェースです。
基本的な構文は以下の通りです。
couchbase-cli <command> [options]
基本オプション
-
--version
バージョン情報を出力します。 -
--help (-h)
ヘルプメッセージを出力します。
コマンド一覧
コマンド | 内容 |
---|---|
admin-role-manage | LDAPユーザーロールを管理します。 |
bucket-compact | Couchbaseデータバケットを圧縮します。 |
bucket-create | 新しいCouchbaseデータバケットを作成します。 |
bucket-delete | Couchbaseデータバケットを削除します。 |
bucket-edit | Couchbaseデータバケット設定を編集します。 |
bucket-flush | Couchbaseデータバケットのデータをフラッシュします。 |
bucket-list | すべてのCouchbaseデータバケットを一覧表示します。 |
cluster-edit | クラスター設定を編集します。 |
node-to-node-encryption | ノード間暗号化の有効化/無効化を設定します。 |
cluster-init | Couchbaseクラスターを初期化します。 |
ip-family | Couchbaseクラスターを初期化します。 |
collect-logs-start | ログ収集を開始します。 |
collect-logs-status | ログ収集ステータスを取得します。 |
collect-logs-stop | 現在のログ収集タスクを停止します。 |
eventing-function-setup | Eventingサービス機能を管理します。 |
failover | クラスター内のサーバーをフェイルオーバーします。 |
group-manage | サーバーグループを管理します。 |
host-list | クラスター内のすべてのホストを一覧表示します。 |
node-init | ノードを初期化します。 |
rebalance | クラスター内のノード間でデータのリバランスを行います。 |
rebalance-status | 現在のリバランスステータスを表示します。 |
rebalance-stop | 現在のリバランスタスクを停止します。 |
recovery | 以前にフェイルオーバーしたノードを回復します。 |
reset-admin-password | 管理者パスワードをリセットします。 |
reset-cipher-suites | 暗号スイートをデフォルトにリセットします。 |
server-add | サーバーをクラスターに追加します。 |
server-info | サーバーレベルの情報と統計を表示します。 |
server-list | クラスター内のすべてのサーバーを一覧表示します。 |
server-readd | フェイルオーバー後にサーバーをクラスターに追加し直します。 |
setting-alert | アラート設定を変更します。 |
setting-audit | 監査ログの設定を変更します。 |
setting-autofailover | 自動フェイルオーバー設定を変更します。 |
setting-autoreprovision | 自動再プロビジョニングの設定を変更します。 |
setting-cluster | クラスター設定を変更します。 |
setting-compaction | 圧縮設定を変更します。 |
setting-index | インデックス設定を変更します。 |
setting-ldap | LDAP設定を変更します。 |
setting-notification | 通知設定を変更します。 |
setting-password-policy | パスワードポリシーを変更します。 |
setting-query | クエリ設定を変更します。 |
setting-rebalance | リバランス設定を変更します。 |
setting-security | セキュリティポリシーを変更します。 |
setting-xdcr | クロスデータセンターレプリケーション(XDCR)設定を変更します。 |
ssl-manage | SSL証明書を管理します。 |
user-manage | RBACユーザーを管理します。 |
xdcr-replicate | XDCRクラスター参照を管理します。 |
xdcr-setup | XDCRレプリケーションを管理します。 |
setting-saslauthd | saslauth設定を管理します。 |
enable-developer-preview | 開発者プレビューを有効にします。 |
collection-manage | コレクションを管理します。 |
最後に
本記事では、couchbase-cli
を使って出来ることを把握するために、(サブ)コマンドの一覧を整理しました。今後適宜、重要性の高いものから、より詳細な内容について、紹介していきたいと考えています。
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