ピアツーピア同期プログラミング構成
Couchbase Liteのピアツーピア同期機能を利用するためには、URLEndpointListener
クラスを利用します。
URLEndpointListener
を初期化する際に、URLEndpointListenerConfiguration
を使用して構成を実行します。
ここでは、Couchbase Liteのピアツーピア同期で行えることの理解を助けるため、URLEndpointListenerConfiguration
で設定できる項目を紹介します。
ピアツーピア同期設定項目
URLEndpointListenerConfiguration
を使用して、リスナーを初期化するために使用できる構成オブジェクトを作成します。
port
リスナーがリッスンするポート。
ポートがnullまたはゼロの場合、リスナーは使用可能なポートを自動割り当てします。
networkInterface
IPアドレスまたはネットワークインターフェイス名の形式で指定する、リスナーが利用する使用するネットワークインターフェイス。
-
ネットワークインターフェイスが指定されている場合、そのインターフェイスのみが使用されます。
-
ネットワークインターフェイスが指定されていない場合、使用可能なすべてのネットワークインターフェイスが使用されます。
disableTLS
必要に応じて、URLEndpointListenerConfiguration
のsetDisableTLS
メソッドを使用してTLS通信を無効にすることができます
disableTLS
設定が「false」でない場合、クライアント証明書の認証が必要です。基本認証は、TLSの有無にかかわらず使用できます。
-
disableTLS
がtrueである場合: TLS通信が無効になっているとTLSのアイデンティティは無視されます。リスナーへの接続の際のURLスキームではws://
を使用します。 -
disableTLS
がfalseまたは指定されていない場合: TLS通信が有効になります。。リスナーへの接続の際のURLスキームではwss://
を使用します。
アクティブなピアは、wss://URLスキームを使用してリスナーに接続します。
tlsIdentity
TLS通信に使用されるTLSアイデンティティ。
disableTLS
がtrueで、tLSIdentity
が設定されていない場合、自動生成された匿名の自己署名IDが使用されます。通信が暗号化されるため、非TLS通信よりも安全なオプションとして利用可能です。
自動生成された匿名の自己署名IDは、将来使用するために安全なストレージに保存されます。
authenticator
リスナーがクライアントの接続要求を認証するために使用するオーセンティケーター。認証を行う場合、次のいずれかに設定します。
ListenerPasswordAuthenticator
ListenerCertificateAuthenticator
readOnly
trueの時、プルレプリケーションのみを許可します。デフォルト値はfalseです。
enableDeltaSync
デルタ同期を有効化するフラグ(ただし、ピアツーピア同期のデルタ同期は、Sync Gatewayとのデータベースレベルのデルタ同期設定にも依存します)。デフォルト値はfalseです。
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