前回からの続きです。
1. インストール作業 続き
Step 6 – Create Transport Zones
・トランスポートゾーンを作成します。ゾーンの名前と種別(Overlay or VLAN)を選択するだけです。
・OverlayはEast-Westのネットワーク(つまり、Tier-1ゲートウェイに接続するVM同士のアクセス)、VLANはNorth-Southのネットワーク(つまり、Tier-1ゲートウェイに接続するVMによる、Tier-0ゲートウェイを経由の外部とのアクセス)になりますが、この時点では、単にZone名と種別を入力しただけで、実際のESXiホスト(esxi70-nsxt-a-11/12)や、NSX Edgeとの関連はありません。
Step 7 – Create Uplink Profile
・アップリンクプロファイルを作成します。
・アップリンクプロファイルではチーミングポリシーとして、"Load balance source"を選択し、アップリンクとしてuplink-1,uplink-2を手入力しています。この時点では、uplink-1,uplink-2は単に文字列として入力されているだけでと実際のESXiホスト(esxi70-nsxt-a-11/12)や、NSX Edgeとの関連はありません。
Step 8 – Create Transport Node Profile
・トランスポートノードプロファイルを設定します。これは、ESXiホストを、ホストトランスポートノードとして構成するために必要な、N-VDS、トランスポートゾーン、IPアドレス、物理NIC、アップリンクプロファイルをまとめたものです。
・このプロファイルをコンピュートマネージャ(vcsapsc-a-11)に適用することでESXiホスト毎に個別にホストトランスポートノードのための設定を実施する作業が不要になります。
・Overlayのトランスポートゾーン(TZ-STD-OVERLAY-11)とアップリンクプロファイル(vv-nsx-uplink-hostswitch-lbsrc-profile)は、ESXiにホストトランスポートノードの設定を行う(つまり、OverlayネットワークのためのN-VDSをESXiホストに追加する)際に呼び出され、IPプール(TEP-IP-Pool-A-11)と、ESXiホスト(esxi70-nsxt-a-11/12)のOverlayネットワーク(vSwitch1のNSX-T Overlayポートグループ)のための物理NIC(vmnic2とvmnic3)と、関連付けられます(uplink-1がvmnic2、uplink-2がvmnic3、と手入力します)。
・つまり、Step 6のトランスポートゾーンとStep 7のアップリンクプロファイルを定義しないと、トランスポートノードを設定できません。
・ちなみに、ESXiホストのvmnic0とvmnic1はクラスタ用のvDS割り当て済で、Overlayネットワークには使用できません。
・NSX-T 3.0のホストトランスポートノードプロファイルのスクリーンショットは以下です。ホストトランスポートノードの設定ではOverlayネットワークのみを構成していることがわかります。
Step 9 – Configure Host Transport Node
・作成したトランスポートノードプロファイルを適用します。
・途中で失敗する場合は、何らかの理由でESXiホスト(esxi70-nsxt-a-11/12)とNSX Managerが通信できない可能性があります。ESXi-01/02のvSwitch0の"セキュリティ-無差別モード"が"拒否"になっているとか、ESXi-01/02のvSwitch1のMTUが1600以下になっていてESXiホスト(esxi70-nsxt-a-11/12)がvmnic2/3経由のTEPの通信ができない、がありました。
Step 10 (Option 2) – Install NSX-T Edge VM on ESXi using NSX-T Manager UI
・新規環境構築であり、Option1は実施していません。
・Varun氏の記事では、NSX EdgeにはUplinkは一つだけのプロファイルを使用しています(理由不明)。
・NSX-T 3.0のEdgeトランスポートノード(ESG-NSXT-A-11)のスクリーンショットは以下です。Edgeトランスポートノードの設定ではOverlayネットワーク、VLANネットワークを構成していることがわかります(EdgeトランスポートノードはEast-WestとSouth-Northの両方の通信を担当します)。
Step 12 – Create an NSX Edge Cluster
・Edgeクラスターを作成します。Step 10 (Option 1)を実施してないのでStep 11は省略しています。
・NSX-T 3.0でもUIはVarun氏の記事と同じです。
Phase:1 Setupは終了です。Phase 2: Build Logical Network Topologyに続きます。