1. 安全管理・法規制(Safety & Compliance)
「食の安全」を担保するための国際基準や管理手法に関する用語です。
| 用語 | 読み | 内容・エンジニア視点の解説 |
|---|---|---|
| HACCP | ハサップ | 食品製造における危害要因分析と重要管理点。システム上では各工程の計測データ(温度等)の記録が求められる。 |
| CCP | シーシーピー | 重要管理点。殺菌温度や金属検出など、製品の安全に直結する「絶対に外せない」監視ポイント。 |
| FSMA | フスマ | 米国の食品安全強化法。特に輸出入が絡む場合、第204条(追加の記録保持義務)へのシステム対応が必要。 |
| GFSI | ジーエフエスアイ | 世界食品安全イニシアチブ。FSSC 22000などの食品安全スキームを承認する国際団体。 |
| PCQI | ピーシーキューアイ | 予防管理責任者。FSMAに基づき、安全計画を策定・管理する有資格者。 |
2. 物流・品質管理(Logistics & Quality)
食品特有の「状態の変化」や「期限」を管理するための用語です。
| 用語 | 読み | 内容・エンジニア視点の解説 |
|---|---|---|
| Cold Chain | コールドチェーン | 生産から消費まで一貫して低温を保つ物流網。センサーによる継続的なテレメトリが不可欠。 |
| FEFO | フィーフォー | 先期限先出し。消費期限が近いものから順に出荷する在庫制御ロジック(FIFOの拡張版)。 |
| MKT | エムケーティー | 平均速度論的温度。輸送中の温度変動が品質劣化に与える影響を計算するための加重平均指標。 |
| Lot / Batch | ロット / バッチ | 同一条件で製造された製品の最小単位。食品SCTではこの単位での「紐付け」がDB設計の基本となる。 |
| One Step Back/Forward | ワンステップバック/フォワード | 「一つ前(仕入先)と一つ先(販売先)」を即座に特定できる能力。トレーサビリティの法的最小要件。 |
3. データ整合性・不正防止(Data Integrity & Fraud)
産地偽装や横流しを防ぎ、データの信頼性を高めるための用語です。
| 用語 | 読み | 内容・エンジニア視点の解説 |
|---|---|---|
| Mass Balance | マスバランス | 物質収支。仕入量と出荷量の整合性チェック。「10t仕入れたのに15t出荷されている」といった矛盾(偽装)を検知する。 |
| Food Fraud | フードフラウド | 「食品偽装」。意図的な産地偽装や原材料の置換。これを防ぐためにBCやAIによる検証が導入される。 |
| Food Defense | フードディフェンス | 「食品防御」。意図的な毒物混入などを防ぐ概念。アクセスログや工場内の動線管理システムに関わる。 |
| Recall / Withdrawal | リコール / 回収 | 市場に出た製品を回収すること。システムには「対象ロットの所在を数秒で特定する検索性能」が求められる。 |
4. 識別・センシング技術(Identification & Sensing)
現場の物理現象をデジタル化するための技術用語です。
| 用語 | 読み | 内容・エンジニア視点の解説 |
|---|---|---|
| GTIN-13 / 14 | ジーティン | 商品の識別コード。13桁(単品)や14桁(ケース単位)を使い分け、階層構造を管理する。 |
| GS1-128 | ジーエスワン・イチニーハチ | 賞味期限やロット番号をバーコードに含めるための規格。現場でのスキャン対象となることが多い。 |
| AI Vision / Inspection | AIビジョン | 画像認識による検品。異物混入やラベルの印字ミスを、カメラを通じて自動検知する。 |
| NFC / Active RFID | エヌエフシー / アクティブRFID | 近距離無線通信。特にアクティブ型は、コンテナ内から自律的に温度データを送信する用途に使われる。 |