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Spring Data RedisでRedis Sentinelを利用する

Last updated at Posted at 2015-09-19

前回はSpring BootとSpring Data Redisを利用してRedisを利用する方法を書いた。
今回はSpring Data RedisをRedis Sentinel構成で利用する方法。

スクリーンショット 2015-09-13 17.24.29.png

利用方法

  • applicaion.ymlにSentinelの情報を記載する。
spring:
    data:
        redis:
            Sentinel: 
                  master: cluster1
                  nodes: localhost:26379,localhost:26380,localhost:26381
  • masterプロパティはSentinelに設定したクラスタの名称。
    以下はSentinelのログ、Sentinelで認識しているクラスタの名称と同じにする必要がある。
[1] 13 Sep 07:41:51.043 # Sentinel runid is 2510f2561aff03a249726db05e195efc8ee80920
[1] 13 Sep 07:41:51.046 # +monitor master cluster1 192.168.59.103 6379 quorum 2
[1] 13 Sep 07:41:52.047 * +slave slave 172.17.42.1:6380 172.17.42.1 6380 @ cluster1 192.168.59.103 6379
  • nodesプロパティはSentinelの接続先をカンマ区切りで指定する。
  • Sentinel構成では無い時に指定していたhost/portの設定は不要。

上記の設定だけでSpring Data RedisがSentinelのプロセスからマスターノードの情報を取得するため、Sentinel構成の時でない場合と同様にRedisTemplateを利用してRedisを操作することができる。

Masterの判定方法を追ってみる

次にSpring Data RedisからどのようにしてMasterの情報を取得しているのか確認する。
前提として、Spring Data Redisがデフォルトで利用するRedisのクライアントであるJedisを利用した状態で確認する。
流れを簡単に図示すると以下のようになる。

スクリーンショット 2015-09-13 20.33.01.png

Sentinelへのコネクションプール生成

Spring Boot起動時など、まずJedisConnectionFactoryがBeanとして初期化されるタイミングで、application.ymlにSentinelの設定がなされていれば、Sentine用のコネクションプールJedisSentinelPoolを作成している。以下はJedisConnectionFactoryのソース一部抜粋。

public void afterPropertiesSet() {
		
	// 略
		
	if (usePool) {
		this.pool = createPool();
	}
}

private Pool<Jedis> createPool() {

	if (isRedisSentinelAware()) {
		return createRedisSentinelPool(this.SentinelConfig);
	}
	return createRedisPool();
}

Masterの判定

JedisSentinelPoolのコンストラクタで以下の処理が行われる。

  • Sentinelに対して順番にMasterが見つかるまで以下のコマンドを発行

     SENTINEL get-master-addr-by-name cluster1
    
  • 一つ以上のSentinelからmasterの情報が取得できなければ例外
    そのため、JedisConnectionFactory初期化のタイミングでは必ず1台のSentinelには接続できなければならない。

  • 見つかったMasterに対してコネクションプールを生成

SentinelへのSubscribe開始

上記と同時にSentinelのプロセス毎にMasterListenerというスレッドを起動する。
MasterListerでそれぞれが担当するSentinelプロセスに対してマスター変更をサブスクライブする。

SUBSCRIBE +switch-master

SentinelによりMasterが変更された時

MasterListenerが新Masterの接続先情報を受け取る。その後JedisSentinelPoolが新Masterに対するコネクションプールを作成する。

障害時の振る舞い

  • Redisのマスターが停止してからSpring Data Redis側でコネクションプールを再生成するまではRedisTemplateでのRedisへのアクセスはエラーとなる。

  • Sentinelが全停止していてもMasterが停止していなければRedisTemplateでエラーになることはない。

  • Sentinelが停止してもMasterListenerはデフォルトで5秒毎に再接続試行しているため、Sentinelを再起動すれば接続が復旧する。

その他

Masterに対してはアクセスできるが、Slaveだけアクセスする仕組みはないため、Read処理をSlaveから実施したい場合には自作する必要がある。

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