はじめに
しばらく前から、GitHub には Achievements（実績）というバッジのようなものが付くようになっています。
そのうちの一つ、「Quickdraw」と呼ばれている物の取得方法がとあるサイトに書いてあるのを偶然見かけたのですが、「プルリクエスト（や Issue）を作成してから 5 分以内にマージする」というものでした。
多分、私もプルリクエストを 5 分以内にマージしたことはあるはずですが、なぜか「Quickdraw」の実績はついていないです。
ちょっと気になったので調べてみました。
最初に結論から言うと、調査の結果「プルリクエスト（や Issue）を作成してから5分以内に（マージではなく） クローズ する」という条件ではないかと判断しました。
調査
調査といっても、いくつかのサイトを巡っただけです。
What achievements are there?
Great question, we’ll never tell 🤫
GitHub の blog の Achievements の最初の記事では、取得条件は秘密だよ、と言っています。
この時点では、まだ「Quickdraw」はなかったのだと思いますが。
ただし、以下のような記載もあります。
You will be able to infer the criteria to unlock certain achievements by viewing an achievement you’ve earned, or by viewing someone else’s achievements.
自分か他の人の実績の詳細をみればヒントがあるかもね、と。
そこで、Qiita のユーザページから、GitHub と連携していて「Quickdraw」の実績がある人を探して、詳細を見てみると「Closed within 5 minutes of opening」の表記が。
実際に該当の PR へのリンクが（塗りつぶしてあるところに）あるので見てみたところ、確かにマージされずにクローズされているものでした。
他にも数人だけですが、確認したところすべてマージされずに3分ぐらいでクローズされている物でした（Issue のケースもありました）。
実績を作るためだけに意味もなく PR/Issue を作ってクローズするのは、少々はばかれたので、実際に試したわけではないですが、ほぼ確実ではないかと思います。
実績関連では「YOLO」が不名誉実績的にとらえられて、いろいろな声が日本でも海外でも上がっているようですが、この内容だと（素早く issue を消化した、という場合を除くと）「Quickdraw」も不名誉実績だと思われてもおかしくないんじゃないかな？
「ドジっ子属性」みたいなものですよね？（わざと取得した人もいるでしょうけど）。
実績一覧
ついでなので、その他の実績についても調べてみました。
といっても、すでにまとめている人はいるのですが。
Arctic Code Vault Contributor
The 2020 GitHub Archive Program の対象リポジトリに貢献したことがある人がもらえました。今からは取得できないはずです。
Mars 2020 Contributor
The Mars 2020 Helicopter Mission で使用されたリポジトリに貢献したことのある人がもらえました。今からは取得できないはずです。
Public Sponsor
スポンサーになるともらえる、はず？
YOLO
コードレビューなしでプルリクエストをマージするともらえるはず。
チームでやっていると手抜きっぽいですが、一人でやっていると当然もらっちゃうので、結構な人が持っているんじゃないかと思います。
「YOLO」は「You Only Live Once」の頭文字で、「人生は一度きり」といった意味みたいです。
「人生は短いんだ、ちんたらレビューなんてやってられるか」みたいな感じなんですかね。色調は明るい感じなので、ちょっと違和感がありますが。
Pull Shark
| Default | Bronze | Silver | Gold |
|---|---|---|---|
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| 2 回 | 16 回 | 128 回 | 1024 回 |
1 つのリポジトリに、自分の作った 2 回のプルリクエストをマージされると取得できます。
そして、これには段階(tiers; 階層？階位？)があって、ブロンズ、シルバー、ゴールドと段階があがるようです。それぞれ、マージ回数が 16 回（ブロンズ）、128 回（シルバー）、1024 回（ゴールド）で取得できるようです。
Galaxy Brain
| Default | Bronze | Silver | Gold |
|---|---|---|---|
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| 2 回 | 8 回 | 16 回 | 32 回 |
ディスカッションで 2 回、回答済とマークされると取得できるようです。
こちらも段階があるようです。
Starstruck
| Default | Bronze | Silver | Gold |
|---|---|---|---|
 |
 |
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| 16 個 | 128 個 | 512 個 | 4096 個 |
自分で作ったリポジトリに、スターが 16 個付けばもらえます。
こちらも段階があるようです。
また、あとで述べますが、この実績はスキントーン（肌の色）対応がされています。
Quickdraw
前述の通り、プルリクエストや Issue を作って、5 分以内に（マージではなく）クローズするともらえるのだと思います。
この実績もスキントーン（肌の色）対応がされています。
Pair Extraordinaire
| Default | Bronze | Silver | Gold |
|---|---|---|---|
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| 1 回 | 10 回 | 24 回 | 48 回 |
プルリクエストの共著者となり、そのプルリクエストがマージされればもらえるようです。
こちらも段階があるようです。
Open Sourcerer
| Default | Bronze | Silver | Gold |
|---|---|---|---|
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謎な実績です。
というか実装されている実績なのかどうかも、現時点では不明なのだと思います。
画像だけ、GitHub のドキュメントに載っているものです（追記：2023-06-12 時点、確認すると画像が削除されているようです）。
オープンソース活動をしている人と、ソーサリー（妖術師？）とを掛けている画像だとは思います。
Heart On Your Sleeve
| Default | Bronze | Silver | Gold |
|---|---|---|---|
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こちらも謎な実績です。上記同様、ドキュメントに画像が載っているだけです（追記：2023-06-12 時点、確認すると画像が削除されているようです）。
英語の慣用句の「wear your heart on your sleeve」（露骨に話す、の意）に掛けているのだと思います。
スキントーン対応
GitHub では、絵文字のスキントーン対応がされています（イメージとしては設定により絵文字の人物の肌の色が 
みたいに変わる感じ）。
GitHub の右上の自分のアイコンをクリック → Settings → Appearance → Emoji skin tone preference で好みの肌の色を設定すると（普通は自分自身の肌の色に近いものを選ぶのだと思いますが）、絵文字の肌の色が変わるというものです。
この絵文字の肌の色の設定に追従して、前述の「Starstruck」と「Quickdraw」の実績アイコンに含まれる Octocat の肌の色も変わります。
| skin tone | Starstruck | Quickdraw |
|---|---|---|
| default | |
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| light |  |
 |
| light-medium |  |
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| medium |  |
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| medium-dark |  |
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| dark |  |
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デフォルトが黄色人種なのは、絵文字が日本発祥なせいですかね。
実績の非表示
実績は、非表示にもできるようです。
全ての実績を非表示にするには、GitHub の右上の自分のアイコンをクリック → Settings → Public profile → Show Achievements on my profile のチェックを外せば非表示、付ければ表示になります。
「Update preferences」ボタンを押すのをお忘れなく。
また、個別に表示の on / off をしたい場合には、自分の Profile から非表示（あるいは表示）に変更したい実績をクリックして、左上の「目」のマークをクリックすればよいようです。