Cursor と VSCode+Copilot の違い
よく議論されるCursor と VSCode+Copilot の違いについて、コードエディットに関してはほとんど力に差はないと感じています。
最大の違いは、
AI がコマンドライン実行できるかどうか
だと1年間Cursorを利用して感じました。
具体例:データベース検索の自動化
Docker に接続して、データベース内で期間内に作成された注文のうち、クレームのコメントが紐付く注文の ID を検索する作業を例にします。
プロンプト: 「docker に接続して、2025/10/01〜2025/10/10 の期間に作成された注文の中で、クレームのコメントが紐付く注文の ID を検索して」
Copilot の場合
1. SQL クエリの提案を受ける
2. SQL をコピー
3. MySQL Workbench などのツールを開く
4. 接続情報を入力
5. SQL を貼り付けて実行
6. 結果を確認
**所要時間**: 約 2 分
Cursor の場合(自動実行)
1. **実行(AI が自動で実行)**
- Docker の接続情報を自動検出
- マイグレーションファイルからスキーマ構造を把握
- SQL クエリを作成して実行完了
**所要時間**: 約 5 秒
Cursorの出力結果:
## 検索結果
2025年10月1日〜10月10日に作成された注文で、クレームコメントが紐付く注文ID:
- **13399**
- **13400**
- **13447**
- **13448**
- **13449**
実行したSQLクエリ:
SELECT DISTINCT o.id
FROM orders o
INNER JOIN order_comments oc ON o.id = oc.order_id
INNER JOIN comment_types ct ON oc.comment_type_id = ct.id
WHERE o.created_at >= '2025-10-01 00:00:00'
AND o.created_at < '2025-10-11 00:00:00'
AND ct.name = 'クレーム'
AND o.deleted_at IS NULL
AND oc.deleted_at IS NULL
ORDER BY o.id;
プロジェクト構造を理解する能力
Cursor は単にコマンドを実行するだけでなく、プロジェクト全体を理解して必要な情報を自力で探せる点が素晴らしいです。
上記の例では、Cursor が自動で以下を実行しました:
- マイグレーションファイルを読み取る:データベースのスキーマ構造を把握
-
Docker の接続情報を探す:
docker-compose.ymlや設定ファイルから自動で見つけ出す -
必要な環境変数を確認:
.envファイルや設定から自動で取得
自動化できる作業の例
Cursor のコマンドライン実行能力により、以下のような作業が自動化できます:
✅ データベース操作
- クエリ実行、スキーマ確認、データ抽出
- 例:「この期間の売上データを抽出して」→ クエリ作成から実行、結果出力まで自動化
✅ ログ確認
- エラーログの検索、特定期間のログ抽出、ログファイルの解析
- 例:「このエラーログの原因を調べて」→ ログ検索から原因特定まで自動化
- 例:「過去 1 週間のアクセス数を確認して」→ ログ解析から集計まで自動化
✅ 設定・環境確認
- 環境変数の確認、設定ファイルの検索、設定値の変更
- 例:「この設定値が正しいか確認して」→ 設定ファイル確認から検証まで自動化
✅ テスト実行
- 単体テストの実行、テスト結果の確認、カバレッジの確認
✅ その他
-
Git 操作、ファイル検索、依存関係のインストール、コミット
git cli も活用できるため、リモートブランチの変更内容も調査可能です。※自分はコミットやプッシュはミスした時が怖いので手動でやっています。
-
AWS CLI など各種コマンドラインツール
AWS CLI、kubectl、terraform などの各種コマンドラインツールも使用可能です。
例:「S3 バケットの一覧を表示して」→ AWS CLI コマンドを実行して結果を表示
例:「このクラスタの Pod の状態を確認して」→ kubectl コマンドを実行インフラの環境設定もGit 管理してローカルでも確認できるようにしておくと良さそうです。
まだ実践したことはありませんが、今後は試してみたいと思っています。
料金
Cursor の料金プランは以下の通りです:
Pro で十分だと思います。日々のタスクに利用していますが、リクエスト量不足した月はなかったです。
更に、1 年まとめて支払いすることで、合計$192.00ドル$ で月額換算$16ドル$ となりお得です。
まとめ
Cursor の最大のメリットは、AI がコマンドライン実行できることです。
- コードエディット: Copilot とほぼ同等
- コマンドライン実行: Cursor のみ可能
- プロジェクト構造の理解: マイグレーションファイルや設定ファイルを読み取って、必要な情報を自力で探せる
マイグレーションファイルを読み取って Docker の接続情報も自力で探せる点は、単にコマンドを実行する以上の価値があります。調査やデバッグなどの作業では、この違いが大きな差になります。
セキュリティ面は手動実行時と同様に引き続き注意が必要ですが、開発体験向上に大いに役立つので、ぜひ個人やチームでも検討してみてください。
