本記事はサムザップ Advent Calendar 2019 #1 の12/12の記事です。
昨日は@kida_hironariさんの「最新技術の情報キャッチアップを集約して効率的に」でした
##GameTuneとは何か?
- Unite Copenhagen 2019で発表されたUnityの新しいサービス
- Unite Tokyo 2019の「開発から運用まで、デベロッパーをサポートするUnity Services」というセッションでも触れられている
- Unityが持っているビッグデータと機械学習を使って1人1人のプレイヤーに対して最適なゲーム体験ができるような結果をリアルタイムをサーバーが返してくれる凄いサービス
- Unityの鎌田さん曰く
- これがUnityの提唱する次世代のゲーム開発だ!
- A/Bテストとは違う → A/Bテストの究極の進化系
- これはもう使うべき、A/Bテストとか過去のものになる
##例えば?
- Unite Tokyo 2019のセッションによると
- ゲームのチュートリアルにおいて、短いバージョンと長いバージョンで1日継続率を改善したい場合に、何かしらの指標に応じでチュートリアルの短いバージョンと長いバージョンを出し分けたい時に、この指標をUnityが持っている膨大なデータからプレイヤーの性格を機械学習によって予測し、そのプレイヤーにマッチした設定を提供してもらう事が可能になる
##仕組み
- ゲームシステムからGameTune側に質問と選択肢を投げ、GameTuneは裏側でUnityの機械学習サーバーに問い合わせ、適切な答えを瞬時に導き出しゲームシステム側に返してくれる
- そしてそのユーザーがどうなったのかを観察して、GameTune側に学習させ精度を上げていく
開発から運用まで、デベロッパーをサポートするUnity Services Unite Tokyo 2019のスライドより引用
##利用例
この記事のFutureplay から学ぶ (PDF)
に、FutureplayがGameTuneをどのように利用してダウンロードごとの収益を8%以上改善したかのドキュメントがあります。
FutureplayはFarming Empireというゲームで下記の4つのポイントでGameTuneを利用していてるようです
- チュートリアルで、最初のレベルのペースのコントロールに利用
- いつprestige pointを表示するかのコントロールに利用
- 次の区画でどの動物や野菜を育てられるかのコントロールに利用
- アプリ内課金のオファーの期間と内容のコントロールに利用
##動作環境
- Unity 2017.4以降
- 2.2.0 GameTune SDKを利用する場合は、Unity 2018.3以降
- iOS/Android
- ネイティブのSDKが提供されているのでUnity製じゃなくても利用できる
- 今の所クローズドベータみたいな感じなので利用するには申込みが必要
##GameTuneの導入
-
公式ドキュメントを参考に、
2.2.0 GameTune SDK for Unity
をダウンロードし、Unityのプロジェクトにインポートする
-
この公式ドキュメントには、SDKの概要やサンプルも掲載されています
##まとめ
自分はまだ触り始めたばかりですが、Unityが異様に推しているのでしばらく調査も含めて試していきたいと思います。
利用者側では特に何も用意する必要が無く、このようなサービスを利用できるようになるのはとても素晴らしいです。
##参考
新しい機械学習プロダクト GameTune でゲームのテストを簡素化
GameTune
開発から運用まで、デベロッパーをサポートするUnity Services Unite Tokyo 2019
GameTune integration guide
明日は@kazun9_nakaさんの記事になります。