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温泉宿で開発合宿・2026年版

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Last updated at Posted at 2026-05-26

ついに還暦を越えたよねざわです。2025年5月限りの前職の退職後は2013年いらいのフリーランス(ひとり法人)に戻り、現在、HR Tech企業でGo+クリーンアーキテクチャーのお仕事をさせてもらっています。まもなく1年の契約更改を迎えますが、延長してもらえるのだろうか? と不安な日々…ですがめいっぱいがんばるのみ。その結果にかかわらず、65歳までは現役で活躍する決意です。

1年ぶりの開発合宿

前回からの連続となる温泉開発合宿を、2026年5月16〜18日の2泊3日で行いましたので、その発表の報告となります。
合宿場所は前回と同じく鳴子温泉旅館すがわら、そして打ち上げ場所も前回と同じく東鳴子温泉焼肉八兆および東鳴子温泉食堂千両です。

食堂千両では、他3人は分厚いカツ(低温調理でないため早くともオーダーから60分かかる)が大名物のカツ丼をオーダーしましたが、よねざわはそのライス抜きをいただきました。ピンクの平皿はこのお店で初見です!(゚∀゚)

東鳴子温泉食堂千両 カツ丼ライス抜き
分厚いカツ

開発合宿のレギュレーション

  • 2泊3日とする
  • 2日めの15時から1人20分ずつ発表と質疑応答を行い、〆とし、その後は焼肉八兆で打ち上げとする
  • 発表に間に合うように研究資料作成を行う
  • 合宿開始前から事前準備をしておくことは自由だが、全部完成させておいて温泉入るだけ、というのは自粛する
  • 研究の内容はコンピューターサイエンスに直接関係していればなんでもよい
  • 研究環境は各自ですべて用意すべし
    • ただし電源と館内Wi-Fiはある
    • プロジェクターと接続ケーブルはよねざわが用意する→お部屋のモニターにHDMIケーブルで接続できたのでじっさいにはケーブルのみ使用した
  • 発表内容のうちソースコードは GitHub にて、またスライドは Googleスライド、Speaker Deck などでの全世界公開を義務付ける
    • スライド表示に無料サービスの利用で広告や透かしなどが入っても構わない

開発合宿の場所と準備

鳴子温泉旅館すがわら

強いとろすべに墨を摩り下ろしたような独特の香り、コンディションによっては水色になる、すがわらの元からの源泉、通称「すがわらブルー源泉」は今回ももちろん大健在、さらには「ひみつの操作」(合法)によりこのブルーを維持する方法が編み出されたようで(^^ゞ、くっきりとすがわらブルーになりました。

露天大浴場
露天大浴場の湯船内から

またすがわらには無料でいつでも入れる貸切風呂が4室ありますが、ふだんなかなかブルーにならない半露天の小さい方(右側)もわずかにブルーに。

貸切半露天風呂右側小さい方

「うるおいの湯」もしっかりブルー。温泉熱利用の低温サウナは自動ロウリュ的に温泉を間歇投入するようになっており、湿式でかつ70℃台のため5分が限界でした(^^ゞ

うるおいの湯女湯
うるおいの湯女湯内サウナ

研究成果の発表

開発は1日目の15時から開始し、2日目の15時まで、途中の入浴・睡眠・買い出し以外は開発に集中しました。
今回の合宿は、結果として「AI前・AI後」の「AI後」にあたる開催となり、参加者4人が全員、AIによるサポートを受けながらの開発となったのが大きな特徴です。

開発の結果は、発表順に、以下のスライドのとおりです。

よねざわ:あの言語のインタープリターを書いてみた・2026年版

スライド

ソースコード

GitHub

AIの利用

  • 画像解析部分のソースコードは全面的にClaude Codeに書いてもらい、手動で微修正した
  • それ以外(スライドも含めて)は手動で書いたが、デバッグ時にどうしても解決できない問題についてはClaude Codeに頼り、動くものが締切までに出来上がった

よねざわの所感

私は、前回のBrainf*ckに続き、ソースコードが画像であるプログラミング言語、PietのインタープリターをScalaで書いてみました。
画像がソースコードなので、トークナイザーは画像解析となり、またインタープリターの命令実行も画像内の正方形タイル(コーデル)の連続性に依存することとなりやはり画像解析となりますが、その部分はすべてAIに書いてもらいました。ただ、案外非効率な実装だったり、mutableコレクションを使ってきたりと、「もしや世の中に転がってるScalaソースコードにはmutable利用が多いのかも…」とがっかりしました(笑)。もちろん、「mutable使わないでください」と指示したらすぐに末尾再帰コードを返してきたのはさすがです。
しかしこれ、インタープリターを作るよりも、ソースコード(=画像)を作るほうが10000倍難しくないか…?(^^ゞ
というわけで、来年の開発合宿では、Pietソースコードジェネレーターを作るのもアリかな、と思っております。

ssmylhさん:Bluetooth Low Energy ことはじめ

スライド

ソースコード

GitHub

AIの利用

  • コードについては全てGitHub Copilotに作成してもらった
  • スライドはAIでたたき台を作成したうえで、意図とのずれや表現の違和感を中心に手動調整、修正した

よねざわの所感

まいどおなじみ師匠、よねざわとしては「Scala覚えよ」「Go覚えよ」との号令をいただいた結果、今のエンジニアとしてのじぶんが在る。そんな恩人=師匠の今回の発表は、個人的には「そういえばそんなのあったな…」くらいのニュアンスのBluetooth Low Energy。どうしても「オーディオ遅延」という1点でのみ考えてしまいがちなBluetoothの、ある意味「再発見」的なLE規格について、その基本を「実コードで確認する」の発表内容でした。そして前年の大失敗wを踏まえ(たのかはわかりませんが)、今回は持ち込んだMacで確実に動かすべく、知らない言語たるSwiftでの実装をAIにより実現しました。「いや、Swiftってよい言語ですね」とおっしゃり、そりゃそうでしょうよ! プロパティアクセスがnullに対してエラーにならない仕様はObjective-Cをきちんと受け継いでまっせ!! とつい内心力んでしまいました(^^ゞ。そしてスライドでの発表中の「じつは今このスライドはiPhoneから操作しています」との壮大な種明かしはお見事でした!

reo=san:DIコンテナ自動生成ツールを実装してみた

スライド

ソースコード

GitHub

AIの利用

  • 設計の壁打ち、コード生成、スライド作成
    • スライドの最後のページに利用について図解

よねざわの所感

前々職の同僚にして、前職でのよねざわの担当プロジェクトのお手伝いを副業でやっていただいたreo=sanは、まさにその前職でめんどうとなった問題をふくめ、DIで発生する諸問題を「gRPCのprotoファイルを起点にして解決する」という発表でした。いやー前職は受託開発会社で、そもそも開発の手順や依存関係が「そのときどきのプロジェクトのウォーターフォールの進捗に規定される」という大制約があり、まさに今回の発表で「どうなんだ?」とされた「OpenAPI起点による面倒」と参加者中の3人が闘っておりました。それを解決するという着想が、「かゆいところに手が届く」リアルであることもまたすばらしい発表でした!

kawayu_uさん:

スライド

ソースコード

なし

AIの利用

  • container2wasmでLinux on WASMを実践する際のデバッグとスライド生成(HTML)で使用
  • 微修正もAIに指示を出して行った

よねざわの所感

前職で知り合い、よねざわの担当プロジェクトに途中からジョインしつつよねざわより先に退職したkawayu_uさんは今年も調査発表、じつはよねざわ・師匠・reo=sanは3人で「基礎から学ぶコンテナセキュリティ」本の輪読会をしているのですが、業務等の都合で参加できなかったkawayu_uさんはそのうっぷん晴らし?(^^ゞとでもいえる内容を、AI全振りでまとめてくれました。という背景もあるためか、他3人からの質問が最も多かったのがこの発表。もちろん活発な応答・議論が行われました。

AI元年@温泉開発合宿

各発表のところでも触れましたが、今年はこの開発合宿にとって初の「AI後」の世界でした。
特に事前に示し合わせたわけではなかったんですが、全員が活用した今回。改めて、「AIを使わない開発は、趣味の話であったとしても、通常ありえない」という時代に入ったのだな、と感じました。
使い方も4者4様で、「そもそも書いたことがない言語で書くために使う」「資料のまとめに使う」「デバッグで使う」など、多岐にわたっての活用となりました。
月並みな言い方になりますが、ソフトウェアエンジニアの業務はもはやコーディングではなく、アイディア出しやあらゆる文脈の噛み砕きになっていく、その流れにこの温泉開発合宿もうまく乗れている気はしています。

来年も、その先もずっとやりたい温泉開発合宿

やっぱり楽しかった開発合宿。温泉宿で脳みそ使ってやりたいコード書いて、発表して、みんなでわいわいやって、というのがいかに心身のリフレッシュになるか! ということです。
冒頭で「65歳まで現役」と書きましたが、65歳を過ぎてもこの温泉開発合宿は継続していきたいな、とまじめに考えています。もういまから来年が愉しみです!(^^)/~

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