はじめに
おじさん、普段C++言語でプログラムをするときは、VisualStudio Communityを使っています。
個人は無料で使えますし、やっぱりF9キーでブレイクポイントを設定できたり、F5キーを押すと自動でビルドして実行できるのがとてもよいです。
非常に便利かつ強力なIDEのVisual Studio Communityですが、商用でみんなで利用するには有料のライセンスがいります。
このためおじさんのように、どうしても無料で商用のプログラムを作成したい場合、MinGW-w64とcmakeとVisual Studio Codeを使ってVisual Studio Communityの代わりにします。
このMinGW-w64ですが、ちょくちょくインストール方法が変わるので、今回僕が試した方法を備忘録として書きたいと思います。
ダウンロード
MinGW-w64は以下のサイトからダウンロードします。
https://www.mingw-w64.org
いろいろなサイトからダウンロードできますが、w64devkitのサイトのものが最新でかつインストールしやすいので、今回はこちらを利用します。
w64devkitをクリックするとgithubのサイトに飛ぶようです。
https://github.com/skeeto/w64devkit
右下にある、releaseのところからダウンロードができます。
今回は2.0のところにある、w64devkit-x64-2.0.0.exeをダウンロードします。
インストール
ダウンロードしてインストーラーを起動するとインストール先を聞かれるので、インストールしたいフォルダ名を入力します。
今回の例では「C:\prog\w64devkit」にMinGW-w64がインストールされました。
環境変数のパスの追加
このままでは「コマンドプロンプト」からc++のコンパイルができないので、環境変数のパスにMinGW-w64のディレクトリを追加します。
「Windowsボタン」「設定」「システム」「詳細情報」「システムの詳細設定」をクリックし、「システムのプロパティ」を開きます。
続けて、「環境変数」を押して、「システム環境」の「Path」を選択し、「編集」ボタンを押します。
「C:\prog\w64devkit」にMinGW-w64をインストールをした場合、パスは「C:\prog\w64devkit\bin」に設定します。「環境変数名の編集」で「新規」ボタンを押し、新規にパスを追加します。
コンパイルできるか確認
「コマンドプロンプト」を開いて適当なディレクトリに「hello.cpp」のファイルを作成します。
#include<cstdio>
int main()
{
printf("Hello MinGW-w64\n");
return 0;
}
コマンドプロンプトから「x86_64-w64-mingw32-g++ hello.cpp」のように入力し、コンパイルができれば、正しくパスが設定されています。
以上でMinGW-w64のインストールは完了です。
おまけ
Visual Studio Codeなどを追加でインストールし、C++の設定をすれば、WindowsでIDEを使った高度なデバッグを行うこともできます。
F9キーでブレイクポイントなども設定できるので、Visual Studio Communityと同じように使うことができます。
VSCodeでC++のcmakeビルド環境構築
https://qiita.com/JuvenileTalk9/items/fbb09d43051995bb5350