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VSCodeでC++のビルド環境構築メモ(Ubuntu)

Last updated at Posted at 2023-06-22

よく忘れるので自分用メモ。CMake大好きマン向け。

インストール

必要なパッケージインストール

sudo apt install gcc g++ make cmake

VSCodeインストール

上記からダウンロードしてdpkg等でインストールします。

sudo dpkg -i code_1.79.2-1686734195_amd64.deb

拡張機能インストール

画像の拡張機能をインストールします。

image.png

必須はC/C++、CMake、CMakeToolsのみ。以下は便利ツールです。

Todo Tree

ソースコードでコメントの先頭にTODOと書くと、コメントがハイライトされるようになります。また、アクティビティバー(左のファイル一覧とかデバッグとかから選択するやつ)のToDoリストが追加され相互参照できるようになります。あとでやらなきゃな~ということはとりあえず備忘録的にTODOコメント書いておくと便利。ちなみにC++以外も使えます。

image.png

VS Code Counter

プログラムのソースコードのライン数をカウントできます。こちらもC++以外も使えます。

Material Icon Theme

ただの好み。

ワークスペースを開く

直下にトップレベルのCMakeLists.txtが存在するようにワークスペースを開きます。

workspace/
├── CMakeLists.txt
├── include/
└── src/

CMakeLists.txtを書く

プログラムを書く前にCMakeLists.txtを書いておきます。IDEはデフォルトの状態ではBoostなど/usr/includeなどにない外部ライブラリのインクルードパスを認識しません。

image.png

この状態だと、IDEの予測機能などが使えないので不便ですが、CMakeLists.txttarget_include_directoriesにパスを記載しておくと上記のエラーが解消され、各種Lint機能が働くようになります。

target_include_directories(
    ${PROJECT_NAME} PRIVATE
    /home/vboxuser/develop/library/boost/include
    ./include
)

逆にエラーが出るということはCMakeLists.txtの設定がどこかおかしく、どうせビルドに失敗するのでその前に直しておきます。c_cpp_properties.jsonにインクルードパスを設定することでもIDEのLint機能は使えるようになりますが、代わりにCMakeLists.txtの誤りに気づけなくなるので、自分はこちらは作成していません。

プログラム実行時の引数と環境変数を設定する

ctrl+shift+pからコマンドパレットを開き、C++などと入力して「IntelliSense 構成を選択」→「g++を使用する」を選びます。

image.png

image.png

すると、ワークスペース内の.vscodeディレクトリにsettings.jsonが生成されます。

image.png

実行時の引数はcmake.debugConfig、環境変数はcmake.environmentに設定します。find_packageを使う場合は、cmake.configureArgsパッケージ名Config.cmakeのディレクトリを指定するといいです。

{
    ・・・(略)・・・
    "cmake.debugConfig": {
        "args": [
            "argv1",
            "argv2"
        ],
    },
    "cmake.environment": {
        "TEST": "HOGEHOGE"
    },
    "cmake.configureArgs": [
        "-DBoost_DIR=/Path/to/Boost/cmake/dir",
    ],
}

ビルドする

ステータスバー(一番下のバー)からBuildを押すと、buildディレクトリが作成され、ビルドが走ります。CMakeLists.txtを入れ子にしていたら、子要素も含めてビルドされます。

image.png

デバッグする

ブレークポイントを置くなどしてから、ビルド時と同じステータスバー(一番下のバー)から虫マークをクリックすることでデバッグが開始されます。

image.png

image.png

実行する

デバッグの隣の右向き三角形を押すと、実行されます。

image.png

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