Difyを使って、指定したWeb記事のURLから本文を読み込み、
AIで「タイトル」と「要約」を生成してNotionのデータベースへ自動保存するワークフローを作成します。
プログラミング不要(ノーコード)で、一度作れば記事URLを入れるだけでNotionに自分だけのナレッジベースが蓄積されていく便利ツールです!
🛠️ 使用するツールの特徴と役割
本ワークフローでは、それぞれの強みを活かして以下のツールを組み合わせています。
1. Dify
- 特徴: LLMアプリケーションや自動化ワークフローを視覚的(ノーコード/ローコード)に構築できるオープンソースのプラットフォームです。
- 役割: ワークフロー全体の制御(全体の司令塔)、画面UIの提供を担当します。
2. さくらのAI Engine
- 特徴: さくらインターネットが提供する、日本国内のデータセンターで運用される生成AI/LLM基盤・APIサービスです。データが国内に留まる安心感と高い応答パフォーマンスを兼ね備えています。
- 役割: 本文テキストの解析と要約を担当します。
3. Notion(Notion API)
- 特徴: ドキュメント作成、タスク管理、データベース構築などを一元化できるオールインワンのワークスペースツールです。APIが公開されており外部からのデータ追加が容易です。
- 役割: 生成された「タイトル」「要約」「URL」をデータベースへ自動保存・蓄積するストレージを担当します。
🛠️ 全体フローの確認
1. [開始] (Dify)
└─ ユーザーがWeb記事のURLを入力
↓ (URL)
2. [Web Scraper] (Difyツール)
└─ Web記事の本文テキストを自動取得
↓ (本文テキスト)
3. [LLM] (さくらのAI Engine)
└─ 記事内容を理解し、要約とタイトルを考案
↓ (解析結果)
4. [パラメータ抽出] (Dify)
└─ 「タイトル」と「要約」を別々の変数に分解
↓ (title / summary)
5. [HTTP Request] (Dify ➔ Notion API)
└─ NotionのデータベースへJSONデータを送信
↓ (保存)
6. [Notion データベース] (保存先)
└─ 「タイトル」「URL」「要約」が新しい行として蓄積
📌 事前準備(Notion側の設定)
まずは連携先となるNotion側の準備を行います。
1. Notionデータベースの作成
Notionで新しいページを開き、/table と入力して 「テーブルビュー(データベース)」 を新規作成します。
列(プロパティ)を以下のように設定してください。
| プロパティ名 | 種類(タイプ) | 説明 |
|---|---|---|
| タイトル | タイトル (Title) | 記事のタイトルが入ります(デフォルトの列) |
| URL | URL | 記事のWebアドレスが入ります |
| 要約 | テキスト (Text) | AIが作成した要約文が入ります |
テーブルタイトルもいれて、できあがったら以下のようになります。

2. データベースIDの取得
作成したデータベースのURLを確認します。
画面の表(「新規データベース」)の上にカーソルを置くと、右上に矢印マーク(斜め向きの二重矢印 ↗)が出ます。
そこをクリックしてデータベースをフルページで開き、ブラウザのURLを確認します。

URLの例:
https://app.notion.com/p/3byyyyy80e798067955cfe78xxxxxxxx?v=3byyyyy80e7980f8a6c5000cxxxxxxxx
このhttps://app.notion.com/p/の後から、?より前の32桁の英数字(例: 3byyyyy80e798067955cfe78xxxxxxxx) をコピーしてメモしておきます。(※これが YOUR_DATABASE_ID になります)
3. Notion APIキー(インテグレーション)の取得
- ブラウザで Notion Integrations にアクセスします。
- 「新しいインテグレーションを作成」 をクリックします。
- 名前(例:
Dify-Connection)を入力し、ワークスペースを選択して保存します。 - 発行された 「内部インテグレーションシークレット」(
ntn_...またはsecret_...)をコピーしてメモしておきます。
4. データベースとインテグレーションの連携(重要)
作成したNotionデータベースのページに戻り、画面右上の ...(3点リーダー) ➔ 「接続(接続先を追加)」 をクリックし、作成したインテグレーション名を選択して許可を与えます。
3. Notion APIキー(インテグレーション)の取得
- ブラウザで Notion Integrations にアクセスします。
- 「新しいインテグレーションを作成」 をクリックします。
- 名前(例:
Dify-Connection)を入力し、ワークスペースを選択して保存します。 - 発行された 「内部インテグレーションシークレット」(
ntn_...またはsecret_...)をコピーしてメモしておきます。
4. データベースとインテグレーションの連携(重要)
作成したNotionデータベースのページに戻り、画面右上の ...(3点リーダー) ➔ 「接続(接続先を追加)」 をクリックし、作成したインテグレーション名を選択して許可を与えます。
⚙️ Difyへの「さくらのAI Engine」登録手順
ワークフローを作成する前に、Difyで「さくらのAI Engine」を使えるようにモデル連携の設定を行います。
- Dify にログインします
- 画面左のメニューの「連携」 ➔ 「モデルプロバイダー」 を選択します
- 一覧から 「OpenAI API Compatible」 を探し、「インストール」(または追加)を開きます
- 「モデルを追加」以下の通りさくらのAI Engineの情報を入力して保存します
| 項目 | 設定内容 |
|---|---|
| モデルの種類 (Model Type) | LLM |
| モデル名 (Model Name) | 使用するモデル名(例: gpt-oss-120b や qwen2.5-... など) |
| API Base URL | さくらのAI Engine のエンドポイントURL https://api.ai.sakura.ad.jp/v1/
|
| API Key | さくらのAI Engine のAPIトークン |
🚀 Difyワークフローの作成手順
Difyのダッシュボードを開き、「スタジオ」 ➔ 「作成」 ➔ 「最初から作成」 をクリックします。
- アプリタイプ: ワークフロー
- アプリ名: Web記事自動要約保存ツール(任意の名前)
Step 1: 「開始 (Start)」ノードの設定
ユーザーが記事のURLを入力するフォームを作ります。
- キャンバス上の 「開始」 ノードをクリックします。
- 「入力フィールド」にある
+ボタン を押します。 - 以下のように設定します。
Step 2: 「Web Scraper」ツールノードの配置
入力されたURLのWebページから本文を取得します。
- 「開始」ノードの右側の
+(ノードを追加)をクリックし、「ツール」 タブを開きます。 - 一覧から 「Web Scraper」 を選択して配置します。
-
URL の入力欄をクリックし、キーボードで
/を入力して開始 / urlを選択します。
Step 3: 「LLM」ノードの配置
取得した本文をAIに入力します。
- 「Web Scraper」ノードの右側の
+を押し、「LLM」 を選択します。 -
モデル選択: 事前設定した「さくらのAI Engine」(
gpt-oss-120bなど)を選択します。 - SYSTEM プロンプト:
あなたはWeb記事を要約する専門家です。入力されたWeb記事の本文を正確に把握してください。
4.USER プロンプト:
入力欄で / を打ち、Web Scraper / result を選択します。
Step 4: 「パラメータ抽出」ノードの配置
AIの生成テキストから「タイトル」と「要約」をきれいに分離します。
- 「LLM」ノードの右側の
+を押し、「パラメータ抽出」 を選択します。 -
入力変数:
/を打ち、LLM / textを選択します。 -
パラメーターを抽出: 右側の
+を押して以下2つのパラメータを定義します。-
パラメータ1:
-
名前:
title - タイプ: String
- 説明: 記事のタイトル
-
名前:
-
パラメータ2:
-
名前:
summary - タイプ: String
- 説明: 記事の要約文章
-
名前:
-
パラメータ1:
- 指示 (プロンプト):
入力されたテキストから、記事の「タイトル(title)」と「要約(summary)」をそれぞれ抽出してください。
Step 5: 「HTTP Request」ノードの設定【Dify ➔ Notion API】
抽出したデータをNotion APIを使って登録します。
- 「パラメータ抽出」ノードの右側の
+を押し、「HTTP リクエスト」 を選択します。 -
API設定:
-
メソッド:
POST -
URL:
https://api.notion.com/v1/pages
-
メソッド:
-
ヘッダー (Headers): 以下の3項目を追加します。
キー 値 AuthorizationBearer あなたのAPIキー(※Bearerとキーの間は半角スペース)Notion-Version2022-06-28Content-Typeapplication/json -
ボディ (Body):
- ラジオボタンで
JSONを選択します。 - 入力エリアに以下のコードを貼り付けます。
- ラジオボタンで
{
"parent": {
"database_id": "メモした32桁のデータベースID"
},
"properties": {
"タイトル": {
"title": [
{
"text": {
"content": "{{#parameter_extractor.title#}}"
}
}
]
},
"URL": {
"url": "{{#start.url#}}"
},
"要約": {
"rich_text": [
{
"text": {
"content": "{{#parameter_extractor.summary#}}"
}
}
]
}
}
}
⚠️ 注意(変数の埋め込み):
{{#parameter_extractor.title#}}などの変数は、コピペ後に一度消して、入力欄で/(スラッシュ) を入力し、メニューから該当するノードの変数をマウスで選択し直してください(文字ではなく青いブロックタグに変化すれば成功です)。
Step 6: 「終了 (End)」ノードの配置【Dify】
処理が正常に完了したことを示すノードを接続します。
- 「HTTP リクエスト」の右側に 「終了」 ノードを追加します。
-
出力変数: 任意のメッセージ(
"Notionへの保存が完了しました"など)を設定します。
🧪 テスト実行
-
「実行」 ボタンを押します。
-
全てのノードを通過して処理が完了したら、Notionのデータベース画面を開きます。
-
「タイトル」「URL」「要約」が新しい行として自動入力されていれば成功です!
まとめ
Difyの 「パラメータ抽出ノード」 や 「HTTPリクエストノード」 と、国内の 「さくらのAI Engine」 を組み合わせることで、レスポンスの速い高品質な自動化ワークフローを簡単に構築できます。
プロンプトやNotionのプロパティ(カテゴリやタグなど)を工夫して、ぜひご自身の用途に合わせたナレッジデータベースを作成してみてください!












