はじめに
AWSの日々の実際の作業で忘れがちな各サービスのタイプをメモとしてまとめておく。
EC2
インスタンスファミリー
| インスタンスファミリー |
利用用途 |
| 汎用(M4, M5) |
バランスの取れたCPU、メモリ、ネットワーク性能を備え、汎用的な用途に利用 |
| バーストパフォーマンス(T2,T3) |
通常時はほとんど不可は発生しないが、一時的に負荷が発生する開発機や小規模システムに利用 |
| コンピューティング最適化(C4,C5) |
CPU性能が必要なAPサーバー、画像処理等に利用 |
| メモリ最適化(R4,R5,X1e) |
大量のメモリ容量が必要なDBサーバー等に利用 |
| ストレージ最適化(D2,H1,I3) |
高速なIOPS(Input Output per Second)や、大容量のストレージ容量が必要なDBサーバー、 DWH、ビッグデータ処理等に利用 |
| 高速コンピューティング(P2,P3,G3,F1) |
GPUやFPGA(Field Programmable Gate Array)による高速処理が必要なグラフィック表示、機械学習、深層学習、ゲノム研究等に利用 |
EBSのボリュームタイプ
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| ボリュームタイプ |
Provisioned IOPS SSD(io1) |
汎用SSD(General Purpose SSD(gp2)) |
スループット最適化HDD(st1) |
コールドHDD(sc1) |
| ボリュームタイプの特徴 |
高速かつ安定的なパフォーマンスgあ求められるワークロード用に設計されたSSDボリューム |
幅広いワークロードに対応できるよう、価格とパフォーマンスのバランスの取れたSSDボリューム |
高いスループットが必要とされ、アクセス頻度も比較的に高いワークロード用に設計されたHDDボリューム |
アクセス頻度が低く、低価格に重点を置いたHDDボリューム |
| 代表的なユースケース |
I/O負荷の高いNoSQLデータベースやRDMS用のボリューム |
OSのボートボリュームや、低レイテンシーが必要とされるアプリケーション用のボリューム |
大容量かつ高いスループットが必要とされ、シーケンシャル(順次)アクセスを行うビッグデータ、DWH、ログ処理用のボリューム |
アクセス頻度の低い、アーカイブ等のコールドデータ用のボリューム |
| ボリュームごとの最大サイズ |
4GB - 16TB |
1GB - 16TB |
500GB - 16TB |
500GB - 16TB |
| ボリュームごとのIOPS |
64,000 |
16,000 |
500 |
250 |
| ボリュームごとの最大スループット |
500MB/s |
160MB/s |
500MB/s |
250MB/s |
| 月間料金(東京リージョン) |
0.12USD/GB(月) + 0.074USD/ProvisionedIOPS |
0.12USD/GB(月) |
0.054USD/GB(月) |
0.03USD/GB(月) |
IPアドレスの種類と特徴
| IPアドレスの種類 |
特徴 |
| プライベートIP |
EC2起動時に、必ず付与される。IP青dレスは、プライベートIPアドレス。EC2が起動するネットワークのサブネットのIPアドレス範囲内のアドレスを利用する。EC2起動時に特定のアドレスを指定するか、AWSによってい自動割当されるアドレスを利用する。EC2を停止し、その後起動を行っても、IPアドレスは変わらない。 |
| パブリックIP |
EC2起動時に、パブリックIPを利用するオプションを選択することで、付与される。IPアドレスは、グローバルIPアドレス。AWSが管理するグローバルIPアドレスの中から、自動割当される。EC2を停止し、その後起動を行うと、IPアドレスが変わる。 |
| EIP(Elastic IP) |
EC2起動後に、EIPの払い出しと、EC2へのアタッチを行うことで、付与される。IPアドレスは、グローバルIPアドレス。AWSが管理するグローバルIPアドレスの中から、払い出しされる。EC2を停止し、その後起動を行っても、IPアドレスは変わらない。 |
インスタンスへの操作内容による挙動の違い
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Reboot(再起動) |
Stop(停止)=>Start(開始) |
Stop - Hibernate(休止)=>Start(開始) |
Terminate(削除) |
| EC2が実行される物理サーバー |
変わらない |
物理サーバーに生障害の問題がない限り変わらない |
物理サーバーに障害等の問題が無い限り、変わらない |
- |
| EC2のプライベートIPアドレス |
変わらない |
変わらない |
変わらない |
開放 |
| EC2のパブリックIPアドレス |
変わらない |
変わる |
変わる |
開放 |
| EC2にアタッチされたEIP |
変わらない |
変わらない |
変わらない |
削除 |
| EC2の利用料 |
発生 |
停止中は発生しない |
休止中は発生しない |
発生しない |
ネットワーキング
NACL(Network ACL)
| 特徴 |
NACL |
セキュリティグループ |
| 適用単位 |
サブネット単位 |
インスタンス単位 |
| 制御の種別 |
AllowおよびDeny |
Allowのみ |
| 戻りの通信の取り扱い |
ステートレスであるため、許可設定を行う場合は、戻りの通信の明示的な許可が必要 |
ステートフルであるため、戻りの通信の設定は不要 |
| 設定(ルール)の判定順序 |
NACLの各種許可および拒否設定には、番号を付与可能。付与された番号の順序に従い、設定が判定される |
セキュリティグループに定義された全ての設定が判定される |
高可用性
AWSベストプラクティスにおける10の設計原則
- スケーラビリティ
- 固定資産から可処分資産へ
- 自動化
- 疎結合
- サーバーではなく、サービスの利用(マネージドサービスの活用)
- データベースの使い分け
- 単一障害点の排除
- コストの最適化
- キャッシュの利用
- セキュリティ
ストレージ
S3の結果整合性
| オペレーション |
Consistencyモデル |
データ読み取り時の挙動 |
| 新規登録 |
Consistency Read |
登録時、即時にデータを参照できる。 |
| 更新 |
Eventual Consistency Read |
更新直後は、更新前のデータが参照される可能性がある。 |
| 削除 |
Eventual Consistency Read |
削除直後は、削除前のデータが参照される可能性gあある。 |
Glacierのデータ復元時の選択肢
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迅速(Expedited) |
標準(Standard) |
大容量(Bulk) |
| データ復元の所要時間 |
1〜5分 |
3〜5時間 |
5〜12時間 |
| データ復元料金 |
$0.33/GB |
$0.011/GB |
$0.00275/GB |
| 復元リクエスト |
オンデマンド:$0.011リクエスト毎 / プロビジョンド:$110プロビジョンドキャパシティユニットごと |
$0.057:1.000リクエストあたり |
$0.0275:1.000リクエストあたり |
モニタリング
主要なモニタリングサービス
|モニタリング対象|対応サービス|役割|
|:-----------|:------------|:------------|:------------|
|AWSサービスの状況監視|Service Health Dashboard / Presonal Health Dashboard|AWSの各種サービスの状況監視を行う。|
|AWS上のシステム監視|CloudWWatch|AWS上で稼働するシステム監視サービスで、死活監視、性能監視、キャパシティ監視を行う。|
|AWS上のログ監視|CloudWatchLogs|AWSのログ管理サービスで、各AWSサービスのログやEC2上のOSのシステムログを収集する。|
|AWS上のリソース状態監視とアクション|CloudWatchEvents|AWS上のリソースの状態を監視し、リソースに対するイベントをトリガーにアクションを実施する。|
|AWS上のリソース可視化と運用制御|System Manager|AWS上のリソースを統合的に可視化・管理し、運用タスクを自動化する。|
EC2標準メトリクス
| 標準メトリクス |
説明 |
| CPUUtilization |
CPU使用率 |
| DiskReadBytes |
EC2インスタンスで利用できる全てのインスタンスストアボリュームから読み取れたバイト数 |
| NetworkOut |
全てのネットワークインターフェイスでの、このインスタンスから送信されたバイト数 |
| StatusCheckFailed_Instance |
個々のEC2インスタンスのソフトウェアとネットワークの設定を監視し、インスタンスの健全性をチェック |
コスト最適化
購入オプション
| 購入オプション |
特徴 |
選択可能なサービスの種類(ルール例) |
| オンデマンド(デフォルト) |
初期費用なしの従量課金。利用期間のコミットなし |
EC2、EMR、RDS、ElastiCache、Redshift |
| リザーブド(オプション) |
長期(1年または3年)利用のコミットによる割引料金で最大75%割引 |
EC2、RDS、ElastiCach、Redshift |
| スポットインスタンス(オプション) |
初期費用無し、スポット価格(価格変動)による課金で最大90%割引。強制的に終了されるリスクあり。 |
EC2, EMR |
コスト最適化に関連するサービス
| 必要となる活動 |
支援サービス |
内容 |
| 予算設定と監視 |
予算(Budgets) |
予算の策定。予算超過時のアラート |
| 傾向分析と予測 |
Cost Explorer |
時系列グラフによる可視化とフィルタリング。将来のコスト予測。 |
| コストのリソース使用状況の詳細分析 |
コスト使用状況レポート(Cost and Usage Report) |
コストとリソース使用状況の詳細レポーティング。 |
| 請求管理 |
一括請求(Consolidated Billing) |
AWSアカウントの一括請求管理 |
| コスト最適化のアドバイス |
Trusted Advisor |
AWSのコスト最適化ベストプラクティスに基づくアドバイスと是正 |