はじめに
セットアップ シリーズ、フォント編。
フォント形式の種類
cf. 和文フォント大図鑑[STUDY]
現在、主に使われるフォント形式は以下の 3 種類。
(CID フォントは Adobe Creative Cloud 製品でもサポート終了しているので割愛)
-
TrueType フォント(
.ttf
、.ttc
)- 古くからある形式のため、互換性が高い。
- Windows で利用する場合は、この形式を推奨されることが多い。
-
OpenType フォント(
.otf
)- 後発の形式のため、TrueType と比較して高機能。
- 古いアプリケーションでは OpenType に対応していない。
- macOS は早くから(2001 年以降)から OpenType に対応しているので、この形式を推奨されることが多い。
-
WOFF(Web Open Font Format)(
.woff
,.woff2
)- Web フォントのための形式で、OpenType または TrueType 形式のフォントを圧縮し、XML によるメタデータを追加したもの。
- WOFF 1 が登場後、圧縮アルゴリズムを変更した WOFF 2 が登場。
フォントのインストール方法
フォントファイル(.ttf
や .otf
など)を入手できたら、以下の手順でインストールできる。
- ログイン中のユーザーにインストールする場合:
- フォントファイルをクリックしてプレビューを開き、
インストール
をクリック。(Windows / macOS 共通)
- フォントファイルをクリックしてプレビューを開き、
- すべてのユーザーにインストールする場合:
- Windows: フォントファイルを右クリックして、
すべてのユーザーに対してインストール
をクリック。 - macOS: フォントファイルを
/Library/Fonts/
へ移動する。
- Windows: フォントファイルを右クリックして、
👑 フォント: Source Han Code JP
Adobe 社がオープンソースで開発した、日本語のテキスト表示も考慮されたコーディング向けのフォント「Source Han Code JP(源ノ角ゴシック Code JP)」(「Source Code Pro」+「Source Han Sans JP(源ノ角ゴシック JP)」)。
今回は主に VS Code のフォントに使う。
インストール:
-
Releases · adobe-fonts/source-han-code-jp から、最新の「Fonts version XXX (OTF, OTC)」の
SourceHanCodeJP.ttc
をダウンロードする。 -
SourceHanCodeJP.ttc
をインストールする。
注意:
- Source Han Code JP は、一般的な「全角 1 文字 = 半角 2 文字」の文字幅ではなく、「全角 2 文字 = 半角 3 文字」と特殊。
- 良い点: 半角の幅が広いので可視性が高い。
- 悪い点: この特殊性ゆえ、ターミナル用フォントには向かない、マークダウンの表をフォーマットしても罫線が揃わない、など。
👑 フォント: HackGen
cf. 【文字幅 半角 3:全角 5 も追加】Ricty を神フォントだと崇める僕が、フリーライセンスのプログラミングフォント「白源」を作った話 - Qiita
cf. プログラミング用フォントの選び方とおすすめフォント | Output 0.1
「源ノ角ゴシック」の流れを組む、フリーライセンスのプログラミングフォント「白源 (はくげん/HackGen)」(「Hack」+「源柔ゴシック」)。
ターミナル用のフォントとして使うので、Nerd Fonts が合成された HackGenNerd Console
をインストールする。
インストール:
-
Releases · yuru7/HackGen から、最新の
HackGenNerd_vX.X.X.zip
をダウンロード。 - ZIP 内の
HackGenNerdConsole-*.ttf
をインストール。- 今回はターミナル用途なので
HackGen35
系はインストール不要。(英字フォント Hack 準拠の「半角 3:全角 5」の文字幅比率)
- 今回はターミナル用途なので
補足:
- 他に好みで「Myrica」(「Inconsolata」+「源真ゴシック」) や「MyricaM M」(「Inconsolata」+「Mgen+」) といった選択肢も。