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Jasmine TeaAdvent Calendar 2023

Day 2

Jasmine Teaで計算!

Last updated at Posted at 2023-12-02

この記事は、 Jasmine Tea アドベントカレンダー 2023 の第2日目です。

はじめに

Jasmine Tea (ジャスミンティー) は、プログラミングの楽しさを多くの人に知ってもらうために作られたプログラミング言語です。初心者が学びやすい仕組みで、実際に社会で使われている多くのプログラミング言語に応用できる基礎が身に付きます。

ここでは、Jasmine Teaを実際に開いて、簡単な計算をコンピューターにお願いしてみましょう。

まず、Studio 画面を開いてください。もし Studio 画面をまだ開いたことがなければ、 Studio画面を表示する - Jasmine TeaでHello, world! を参考にして Jasmine Tea の試用を開始してください。

四則演算してみよう

計算と言えば、足し算、引き算、かけ算、そして割り算、ですね?これらをまとめて四則演算と呼びます。例えば、以下のような計算を考えてみましょう。

2 \times (1+3) \div 4

括弧の中を先に計算することになりますので、答えは 2 です。

Jasmine Teaにこの計算をやってもらいましょう。ここで、Jasmine Teaで計算式を書くときは、以下の約束があります。

  • かけ算の記号「×」は、「*」(アスタリスク記号)を使います。
  • 割り算の記号「÷」は、「/」(スラッシュ記号)を使います。

では、Studio画面の左にあるエディターに、以下のプログラムを入力してください。

print 2*(1+3)/4

画面は以下のようになっているはずです。もし赤文字になってしまっているときは、入力間違いがどこかにありますので、修正してみてください。

スクリーンショット 2023-12-02 8.26.56.png

では、計算をしてもらいましょう。エディターの下にある青色の「実行」ボタンを押してください。

スクリーンショット 2023-12-02 8.28.04.png

Studio画面の右にある実行画面に、計算結果の「2」が表示されました。

print 命令 は、以下の2つの機能を持っています。

  • パラメーターに「文字列」を指定する(print "Hello, world")と、その文字列が実行画面に表示されます。
  • パラメーターに「式」を指定する(print 1+2)と、式を計算した結果が実行画面に表示されます。

パソコンの電卓アプリで計算をするときは、マウスで数字のボタンをポチポチと押すことになりますが、意外と面倒です。直接数式をキーボードで入力できるので、実は Jasmine Tea で計算した方が手軽だったりします。

計算式を変えて、いろいろ計算してみてください。

関数を使って絶対値を求めよう

Jasmine Teaでは、計算式の中で便利な「関数」を利用することができます。数学で習う関数と似ていて、Jasmine Teaでの関数は、ここでは「ある計算に名前をつけたもの」と理解しておけば大丈夫です。

あらかじめ便利な関数がいくつも提供されています。

例えば、絶対値を得たいときは、数式では以下のように表現します。

|-5|

Jasmine Tea では、絶対値を求めるために、 abs 関数 が提供されています。では、Jasmine Teaのエディターに、以下のプログラムを追加してみてください。2行目に書けば大丈夫です。

print abs(-5)

Studio 画面のエディターが以下のようになっていれば大丈夫です。

スクリーンショット 2023-12-02 9.01.40.png

では、実行してみましょう。エディターの下にある青色の「実行」ボタンを押してください。

スクリーンショット 2023-12-02 9.04.51.png

先ほどの計算結果と共に、-5 の絶対値である 5 も表示されました。

関数を使って乱数を求めよう

もっと面白く、でも実用的な関数を使ってみましょう。

実行するたびに答えが変わる数のことを「乱数」と呼びます。中学や高校での数学の範疇では、「え、答えが毎回違う数?なにそれ?」と思ってしまうかもしれません。次に出てくる答えを予測することが困難であることが特徴です。例えば、サイコロを振ったときに出てくる目の数は、1〜6の間の乱数です。

Jasmine Teaでは、乱数を求めるための random 関数 が提供されています。では、Jasmine Tea にサイコロを振ってもらいましょう。エディターの3行目に、以下のプログラムを入力してください。

print random(1,6)

エディターには以下のように3行入力されているかと思います。

スクリーンショット 2023-12-02 9.17.06.png

では、「実行」ボタンを押してみてください。

スクリーンショット 2023-12-02 9.19.43.png

この記事を書いているときは、実行画面の3行目には「3」と表示されました。つまり、random(1,6) の結果が「3」になったということです。しかし、皆さんの実行結果は「3」になったかもしれませんし、ほかの答えになったかもしれません。

ここで、何度も「実行」ボタンを押してみてください。実行画面の3行目だけが「1〜6」の間で次々と数字が変わっていくのがわかると思います。

明日は何をつくるの?

今回は、Jasmine Tea に計算をお願いする方法を紹介しました。特に、乱数はゲームやアニメーションなどで多く使われる、とても大事なテクニックです。random 関数を覚えておきましょう。

明日は、もっとコンピューターに仕事をいっぱいやってもらうための方法を紹介してみようと思います。

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