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「これ、ソフトのバグでは?」と思ったとき、報告の前に潰す7項目

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Last updated at Posted at 2026-08-29

手元で踏んだ1件を、この順番で潰していきます。上から順に。飛ばさない。

途中で「はい」になったら、そこで止めてください。それはソフトの不具合ではありません。 そして、それが分かったこと自体が収穫です。あなたの手元の問題が1つ片付いています。


切り分けの順番

1. 説明書の、どこに書いてありましたか

URLかページ名を、いま書けますか。

書けない場合、あなたは説明書ではなく、検索結果か、AIの回答か、記憶を見ていた可能性があります。まず一次情報を開いてください。

ここで終わる例
「AIがそう言ったから、そう動くと思っていた」
→ AIの回答は説明書ではありません。ここで終わりです。

2. その説明書は、あなたが使っている版のものですか

ソフトには版があります。説明書のページが古い版のものだと、書いてあることが今と違います。

説明書のページに版の表示があるか。自分が使っている版はいくつか。この2つを確かめます。

ここで終わる例
「1つ前の版の説明書を読んでいた」

3. あなたの環境は、そのソフトが想定しているものですか

WindowsなのかMacなのか。日本語環境なのか英語環境なのか。必要なものが入っているか。

説明書に「この環境が必要です」と書いてある部分を読みます。

ここで終わる例
「必要と書かれているものが、自分の環境に入っていなかった」

ただし注意。「Windowsだと動かない」で終わらせないでください。 それが説明書に書かれていないなら、それ自体が不具合の可能性があります。第4項へ進みます。

4. 説明書に「動かない」と書いてありますか

「この機能はWindowsでは使えません」「この設定と併用できません」。こう書いてあるなら、それは仕様です。不具合ではありません。

書いていないのに動かないなら、次へ進みます。説明書と実際の食い違いは、それだけで報告する価値があります。

5. 同じことを、もう一度やっても起きますか

一度ソフトを終了して、開き直して、同じ手順をやり直します。

ここで終わる例
「2回目は普通に動いた」
→ まだ材料になりません。3回目に起きたら戻ってきてください。

6. 一番簡単な形にしても、起きますか

あなたの手元には、いろいろな設定や、他の道具が入っています。そのどれかが原因かもしれません。

手順を削れるだけ削ってください。 説明書の一番簡単な例だけを、まっさらな場所でやってみる。それでも起きるなら、原因はソフト側にかなり近いところにあります。

ここで終わる例
「簡単な形にしたら、普通に動いた」
→ 原因はあなたの他の設定にあります。それを探すのは、この本の範囲ではありません。ただし、あなたの問題は解決に近づいています。

7. 他の人も同じことを言っていますか

Issueの検索と、既に出ている修正の確認です。ここは最後でいいです。先に上の6つを通してください。


表

上の1から6までを、この形で埋めます。

項目 書くこと
日付
どのソフト・どの画面
説明書のURLかページ名
説明書の版 / 使っている版
自分の環境
何をしたか(削れるだけ削った手順)
何が起きると思ったか
実際に何が起きたか
2回目も起きたか
簡単な形にしても起きたか
1から6のどこで止まったか 止まらず通過 / 第◯項で終わり

私の1件を、この表で埋めるとこうなります

項目
日付 2026年8月18日
どのソフト・どの画面 goose、レシピの機能
説明書のURLかページ名 公式のレシピの説明ページ
説明書の版 / 使っている版 同じ
自分の環境 Windows、日本語環境
何をしたか 説明書に載っている、文字を整える指定を1つ書いた
何が起きると思ったか 説明書のとおりに文字が整う
実際に何が起きたか 「そんな指定は知らない」というエラー
2回目も起きたか 起きた
簡単な形にしても起きたか 起きた
どこで止まったか 止まらず通過

通過しました。 この時点でも私は原因を知りません。知っているのは、説明書に書いてあることが動かない、それが繰り返し起きる、一番簡単な形でも起きる、という3点だけです。

この3点があれば、報告として成立します。


この表の使い方について、ひとつだけ

この表は、あなたのために作るものです。 誰かに提出するためのものではありません。

でも結果として、ここに書いたことのほとんどが、報告や修正の文面を書くときにそのまま使えます。何を期待して、何が起きて、どうやって確かめたか。相手が知りたいのは、まさにそれだからです。

先に自分のために書いておくと、あとで楽をします。


賞味期限について

この表には必ず日付を書いてください。

ソフトは直ります。あなたが今日踏んだ不具合が、来週には直っているかもしれません。日付が無いと、いつの話なのか分からなくなり、既に直っているものを報告することになります。

既存の報告を探すときにも日付が要ります。古い記録を、今の状態だと読まないためです。


これは、いま出している教科書の付録です。自分が踏んだ「これ、壊れてる」を、証拠を取って、直して、作った人に届けるまでを書いたものです。第1章から第17章まで、全部そろっています。第1章と第6章も、購入前に読める場所に置いてあります。

私の実際の数字は8本届けて1本です。採用されることは保証していません。


測ってほしいことがあれば

手元で再現できるものなら、実際に動かして数字で返します。コメントに環境と再現手順を書いてもらえると早いです。結果がどちらに転んでも、そのまま出します。

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