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GitLabAdvent Calendar 2021

Day 5

GitLabのEnvironmentを使いこなせ!(.gitlab-ci.ymlで使う編)

Last updated at Posted at 2021-12-04

毎度、ググっても出てこない小ネタを取り扱っております。
本記事は個人的な見解であり、筆者の所属するいかなる団体にも関係ございません。

本エントリーは、Qiita Adventカレンダー 2021 GitLab の記事です。

0. はじめに

2021年12月03日のQiita Adventカレンダー 2021 GitLaに以下の記事を書きました。

GitLabのEnvironmentを使いこなせ!(Environmentってなに?編) - Qiita
https://qiita.com/ynott/items/79d567ecb0cfbce722a8

GitLabの機能にあるEnvironment機能を解説しました。

本エントリーは、.gitlab-ci.ymlの書き方を解説します。

1. いきなり本題

以下のように書きます!
重要なのはenvironmentの部分です。

.gitlab-ci.yml
stages:
  - deploy
  - stop

deploy_staging:
  stage: deploy
  script:
    - echo "Deploy to staging server" # <--- デプロイするスクリプトを書きます
  environment:
    name: staging # <--- (2)
    url: https://staging.example.com # <--- (3)
    on_stop: stop_staging # <--- (4)
  only:
    - main

stop_staging: <--- (4)
  stage: deploy
  script:
    - echo "Stop deployed" # <--- デプロイを削除するスクリプトを書きます
  when: manual
  environment:
    name: staging
    action: stop

これを実行すると、以下のようにGitLabの「Deployment」>「環境」①に「staging」という名前(2)で環境が追加されます。
image.png

上の図で③の部分にある「Open」のリンクは、(3)で示したURLが設定されます。
④の部分は「停止」ボタンを押すと(4)で示したジョブが実行されます。

2. deploy_stagingの解説

deploy_stagingでは、scriptにデプロイするスクリプトを書きます。
dockerならばdocker run、Kubernetesならkubectl apply、ec2をterraformでデプロイしてもOKです。
environment.nameにこのデプロイの環境名を記載します。
environment.urlにこのデプロイで参照されるURLを記載します。このURLは「Open」のリンクに自動的に適用されます。

3. stop_stagingの解説

stop_stagingでは、scriptに削除するスクリプトを書きます。
パイプライン内で実行ないようにwhen: manualをつけます。
environment:nameにこのデプロイを削除したい環境名を記載します。
environment:actionにstopとだけ書いておきます。

4. 環境を自動停止したい

一定の時間が経ったら、自動的に環境を停止できます。
auto_stop_in: 1 weekを入れておきます。

review_app:
  script: deploy-review-app
  environment:
    name: review/$CI_COMMIT_REF_SLUG
    on_stop: stop_review_app
    auto_stop_in: 1 week

参考URL: Stop an environment after a certain time period

5. リンクのURLがデプロイ中に決まる場合

これは、例えばリンクのURLにブランチ名などが入っている場合です。

http://<ブランチ名>.example.jp/ といったURLにする場合、 `<ブランチ名>部分は任意なのでenvironment:urlで指定することができません。 この場合、environment:urlの指定を変数にして、その変数をscript内で宣言し、.envファイルに書き出します。 書き出した.envファイルをartifacts:reports:dotenv`で指定します。

deploy_staging:
  stage: deploy
  script:
    - echo "Deploy to staging"
    - DYNAMIC_ENVIRONMENT_URL="https://$CI_COMMIT_REF_SLUG.example.jp" # <--- environment:urlに指定したいURLを変数定義
    - echo "DYNAMIC_ENVIRONMENT_URL=$DYNAMIC_ENVIRONMENT_URL" >> test.env # <--- 変数定義した内容を.dotenvファイル書き出す
  artifacts:
    reports:
      dotenv: test.env # <--- .dotenvファイルを保存する
  environment:
    name: review/$CI_COMMIT_REF_SLUG
    url: $DYNAMIC_ENVIRONMENT_URL # <--- .dotenvファイル内で指定した変数を記載
    on_stop: stop_review

6. まとめ

地味に便利な機能だと思うのですが、紹介している記事が少なかったので書いてみました。

7. 参考

日本語情報:
環境とデプロイメント | GitLab

GitLab Document
Environments and deployments | GitLab

GitLabとKubernetesで作る、自動で起動・停止できるブランチ別環境 - JX通信社エンジニアブログ

Travis CIからGitLab CIに移行した — Commerce Hack

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