毎度、ググっても出てこない小ネタを取り扱っております。
本記事は個人的な見解であり、筆者の所属するいかなる団体にも関係ございません。
この記事は、Rancher Labs社のk3s v1.0.0のリリースノート(原文は以下)を翻訳したものです。
Release v1.0.0 · rancher/k3s
https://github.com/rancher/k3s/releases/tag/v1.0.0
最初の構想から1年以上が経って、K3sがv1.0.0に到達したことを発表できることを誇りに思います。このリリースでは、安定性と品質を重視しながら、引き続き新しい便利な機能を提供しています。
K3sはKubernetesに完全に準拠したディストリビューションで、小さなフットプリントと操作の容易さを提供することに焦点を当てています。K3sは、Kubernetesスタック全体を1つのバイナリにパッケージ化していて、以下の機能が組み込まれています:
- Kubernetes マスターコンポーネント: kube-apiserver, kube-scheduler, kube-controller-manager, and cloud-controller-manager
- Kubernetes ノードコンポーネント: kubelet and kube-proxy
- コンテナランタイムとしてのcontainerd
- クラスターDNSのCoreDNS
- クラスターネットワークのFlannel
- kubectl、crictl、ctrを含んだCLIのユーティリティー
- etcdを置き換える組み込みSQLiteデータベース
Kubernetesスタックのベースの機能を越える以下のような機能のパッケージも同梱しています:
- Traefik イングレスコントローラー
- Traefikによりインプリメントされたサービスロードバランサー
- 独自実装のローカルパスのストレージドライバープロビジョナー
- 私たちの新しいKubernetesデータストアインターフェースKINEによりSQLite、DQLite、MySQL、Postgres、etcdといったユースケースに最適なデータストアバックエンドを選択することを可能にします。
- ユースケースに最適なデータストアバックエンド(SQLite、DQLite、MySQL、Postgres、etcdなど)を選択できる独自実装の新しいKubernetesデータストアインターフェイスKINE。
- ヘルムチャートを管理するためのCRDおよびコントローラパラダイムを提供する独自のHelmコントローラ
- helmチャートを管理するためのCRDとコントローラーパラダイムを提供するhelmコントローラー
- IPSecまたはWireguardで暗号化されたネットワーク
これらはすべて、amd64、arm64、およびarmhfアーキテクチャで動作する50MB未満の単一バイナリで提供されます。