毎度、ググっても出てこない小ネタを取り扱っております。
本記事は個人的な見解であり、筆者の所属するいかなる団体にも関係ございません。
この記事は、Rancher v2.2.8のリリースノート(原文は以下)を翻訳したものです。
Known Major Issuesは削除しました。バグフィックスだけのようです。
Release Release v2.2.8 · rancher/rancher
https://github.com/rancher/rancher/releases/tag/v2.2.8
リリース v2.2.8
重要メモ
- このリリースは、Rancherが構成するKubernetesクラスターにあるKubernetesの脆弱性Kubernetes security announcementを修正した最新のKubernetes(v1.13.10, v1.14.6, v1.15.3)に対応したものです。Rancherでは、全てのKubernetesクラスターをこれらのバージョンにアップグレードすることを推奨します。
以上により、次のバージョンが最新と安定バージョンです:
Type | Rancher バージョン | Docker Tag | Helm Repo | Helm Chart バージョン |
---|---|---|---|---|
Latest | v2.2.8 | rancher/rancher:latest |
server-charts/latest | v2.2.8 |
Stable | v2.2.8 | rancher/rancher:stable |
server-charts/stable | v2.2.8 |
詳細なバージョン管理とタグ付けの規約については、version documentation を参照してください。
機能と機能強化
v2.2.7からのメジャーバグフィックス
- クラスターがユーザーによって作成されていた場合に、ユーザーのグローバルロールを更新することができない問題を修正しました。#22281
- ユーザ作成時にカスタムを選択してビルトインのロールをチェックボックスではなく名前をクリックした場合に、カスタムロールが正しく保存されないというUIの問題を修正しました。#22260
その他注意事項
Rancherでプロビジョニングされたクラスターの証明書の有効期限
Rancher 2.0および2.1では、Rancherでプロビジョニングされたクラスター用に自動生成された証明書は有効期限が1年間です。つまり、Rancherでプロビジョニングされたクラスターは、1年経ったら証明書を入れ替える必要があります。そうしないと証明書が有効期限切れになり、クラスターが動かなくなります。Rancher 2.2.xからRancher UIからローテーションすることができます。詳細はここを参照してください。
Air Gap(訳注:インターネットに接続していない状態)のインストールとアップグレードでの追加手順
v2.2.0からRancherがグローバルDNS、アラート、モニタリングなどの特定の機能のために展開するマイクロサービスを管理するための"システムカタログ"を導入しました。これらの追加の手順はAir Gapインストール手順のドキュメントの一部に記載されています。
Known Major Issues
Versions
Images
- rancher/rancher:v2.2.8
- rancher/rancher-agent:v2.2.8
Tools
システムチャートブランチ - air gap インストール用
- システムチャートブランチ -
release-v2.2
- これは、監視、ログ記録、警告、グローバルDNSなどのツールに必要なカタログを生成するために使用されるブランチです。 これらの機能をエアギャップインストール時に利用するには、system-charts
リポジトリを、Rancherが到達できるネットワーク上の場所にミラーリングして、Rancherからそのリポジトリが利用できるように設定する必要があります。
Kubernetes
アップグレードとロールバック
Rancherは、v2.0.2からアップグレードとロールバックの両方をサポートしています。 [アップグレード]または[ロールバック]でRancherのバージョンを変更する時は、対象バージョンに注意してください。
v2.1.0リリースで導入されたHA構成での改善により、Rancher helmチャートを使ったRancherのインストールまたはアップグレードが唯一サポートされている方法です。HA構成でのRancherをインストールするにはRancher helm chartを使用してください。 詳細は、HA Install - Installation Outlineを参照してください。
RKEアドオンインストール方法でHA構成を使用している場合は、RKEアドオンインストールからの移行 でhelm chartを使った方法への移行を参照してください。
v2.0.3よりも前のバージョンでワークロードをスケールアップする場合、ポッドは新しく作成されます。[#14136] - ワークロードのルールを更新する [#13527]、新しいフィールドが update
のすべてのワークロードに追加されました。これにより以前のバージョンからのワークロード内のポッドが再作成されます。
注意: ロールバックするときは、アップグレードする時の状態に戻って欲しいと思われていると思います。アップグレード後の変更は全て反映されていないことになります。Rancher single-node install(Rancherシングルノードインストール)でロールバックする場合は、デフォルトの:latest
タグではなくて、変更したいRancherのバージョンを正確に指定する必要があります。
注意: v2.0.0でhelm stableカタログを有効にしている場合は、内部リポジトリではなくKubernetes helmリポジトリを直接参照するようにカタログが変更されています。この変更を反映するには、カスタムカタログを削除してhelm stableを再度有効にしてください。[#13582]
add translated releasenote v.2.2.8 by ynott · Pull Request #46 · rancherjp/site
https://github.com/rancherjp/site/pull/46