はじめに
私はNTTデータ先端技術でエンジニアをしています。
案件のタスク管理は案件ごとにあるタスク管理ツールを使っていますが、
- 社内のxxさんに○○を確認 & プッシュする
- 社内申請をする
- 個人的な目標
などなど、お客様がタスクを確認するうえでノイズになるようなタスクは管理に難しさを感じてます。
slackのリスト機能などいろいろ試してきましたが結局どれも続きませんでした。
そんな時に「あータスクを管理してくれる秘書みたいな人がいたらな...Claudeならできるかな?」
と思い作成したのがこれです。
- タスク管理
- 日記管理
これらをMarkDown+Claude Codeの機能で簡単に実現してみました。
書いたコードはシェルスクリプト55行で残りはプロンプトです。
概要
このシステムはざっくりいうとClaudeに運用ルールだけ渡してあとは秘書として働いてもらう仕組みです。
構成は以下です。
task-management/
├── CLAUDE.md # ルール定義
├── TASKS.md # タスク管理
├── RAW.md # 生メモ
├── Diary
| ├── DIARY_YYYY-MM.md # 整形日記
| ...
| └── DIARY_YYYY-MM.md
└── .claude/
├── skills/ # 業務マニュアル
└── hooks/ # 自動処理
DBや外部サービスはなくシンプルなつくりにしています。
早速使ってみる
使うコマンドについて
この記事で使っている /memo-format、/diary-format、/task-list などは、Claude Code に最初から入っている標準コマンドではありません。
今回の運用のために、skills で自分用に定義したカスタムコマンドです。
①雑にメモを書く
RAW.mdにメモを書きます。claudeが理解できる範囲内で適当に楽に書きます。
内容は以下
明日中に社内稟議を出す。
木曜までにxxさんへの質問に返事がなかったらpushする
整形コマンドを実行すると以下のように出力されます。
/memo-format
②タスクを確認する
claudeを開いて以下のコマンドを実行するとさっき登録されたタスクが表示されます。
曜日だけで書いてもしっかり日付が入力されてるのが個人的にうれしい。
/task-list
③日記を書く
RAW.mdに日記を書きます。これもclaudeが理解できる範囲で楽に...
内容は以下
今日は社内稟議を予定通り提出。
午後はyyの会議に出席、zzについて学んだ。
xxさんは今のところ返信なし。
整形コマンドを実行すると以下のように出力されます。
/diary-format

記述した内容がカテゴリ別に成形されて月別のファイルに保存されます。

ここでタスクに関する記述があればタスクの更新、追加、削除もされます。
④タスクを確認してみる
本当にちゃんとタスクが更新されてるか確認してみましょう。
日記では稟議書を提出したので稟議書のタスクはリストから消えているはずです。
/task-list
ちゃんと消えてますね。タスクの更新は/memo-formatでもできます。
⑤commit
タスクは1日に一回gitでコミットする運用にします。
タスクの変更をコミットしてほしい
自然言語でgit commitできるのはcommit-commands@claude-plugins-officialという公式pluginを導入しているからです。
今はxxさんにpushするタスクが未完なのでそれが表示されるはず。

されましたね。
このような感じで使っていきます。
システムについて
このタスク管理ツールは、アプリケーションやDBをしっかり作り込んだものではありません。
Markdownファイルを保存先にして、Claude Codeに「どう整理するか」「どう更新するか」という運用ルールを渡し、秘書のように動いてもらう仕組みです。
繰り返しになりますがこの記事で使っている /memo-format、/diary-format、/task-list などは、Claude Codeに最初から用意されている標準コマンドではありません。
今回の運用用に skills で定義した独自コマンドです。
役割分担はシンプルです。
-
RAW.md
雑に書いたメモや日記の入力欄です。とりあえずここに書けばよい場所にしています -
TASKS.md
Claudeが整理したタスクの一覧です。やること、期限、状態などをここで管理します -
Diary/DIARY_YYYY-MM.md
整形済みの日記を月ごとに保存する場所です -
skills
Claudeに「このメモをどう解釈するか」「どのファイルをどう更新するか」を教えるための業務ルールです -
hooks
特定の操作の前後でシェルスクリプトを自動実行する仕組みです。補助的な自動処理を担当します
つまり、保存先はMarkdown、判断ルールは skills、自動処理は hooks に分担させています。
コード量を最小限にしつつ、日々の運用をClaudeに肩代わりしてもらう構成です。
この仕組みがどう動くのか
実際の流れはかなり単純です。
- まず
RAW.mdに、思いついたことを雑に書きます - Claudeが
skillsに従って内容を解釈します - タスクなら
TASKS.mdに整理されます - 日記なら
Diary/DIARY_YYYY-MM.mdに整形して保存されます - 日記の中に「完了した作業」や「発生したTODO」があれば、必要に応じてタスクも更新されます
- commit などの特定操作では
hooksが動き、補助的な処理を行います
このように、メモを書く入口だけをシンプルにして、整理や反映はClaude側に寄せています。
skillsについて
skillsとはclaudeの特定の業務をどう実行するかを自然言語で記述したのルール付けです。
今回はタスクに関する業務をルール付けしました。
claudeはskillsを呼んでその通りにファイルの操作や出力を行います。
今回作成したskillsはこんな感じ
- diary-format
- RAW.mdの内容を日誌として整形
- memo-format
- RAW.mdの内容をタスクとして整形
- task-list
- タスク一覧を表示
hookについて
Claude Codeのツール使用前後に実行するシェルスクリプト
hookによってclaude内でcommitを行ったときに自動でタスク進捗をリマインドしてくれるというわけです。
先述してますが、このシステムでは55行のコードしか書いてません。
それがここです。
公式ドキュメント
今回はコミット時自動的に残タスクを表示させるために使いました。
おわりに
Claude Codeを使うと、コードをたくさん書かなくても、日々のちょっとした運用をかなり自然に仕組み化できます。
今回作ったものも、やっていること自体は「メモを書く」「整形する」「タスクを見る」「日記を書く」というシンプルな流れです。
ただ、それを自分に合った形で無理なく続けられるようにしたことで、個人的にはかなり使いやすい仕組みになりました。
特に、案件のタスク管理ツールには載せにくい
- 社内向けの確認や催促
- 個人の作業メモ
- 日々の振り返り
- 細かいTODO
を1つの場所で扱えるのが便利です。
しかも、Markdownベースなので壊れにくく、後から見返しやすく、Gitで管理しやすいのも気に入っています。
Claude Codeは「すごいアプリを作る」だけでなく、こういう個人運用の秘書役みたいな使い方とも相性がいいなと感じました。
今後はリマインド方法やタスクの優先度づけなども少しずつ改善しながら、引き続き使っていこうと思います。
注意
個人情報や機密情報の扱いには十分注意してください。
また、この仕組みは費用と処理の観点から、必ずしも高性能なモデル(Opusなど)を使う必要はありません。
日常的なタスク管理用途であれば、より軽量で安価なモデルでも十分に運用可能です。


