ふとRubyを触ろうと思った時にバージョンを確認すると、なかなか古いバージョンだったのでアップデートしようとしました。
rbenvというツールを使って複数バージョンが共存可能とのことだったの、それを使ってアップデートではなく最新版をインストールしていきます
環境
OS : macOS14.4.1
Homebrew : 4.2.21
shell : zsh
Homebrewは既にインストール済み、最新版にアップデート済みの前提で書いていきます。
Homebrewをインストールしていない場合はこちらを参考にどうぞ。
SystemのRubyのバージョン確認
作業を始める前にデフォルトのrubyのバージョンを確認します。
% ruby -v
ruby 2.6.10p210 (2022-04-12 revision 67958) [universal.x86_64-darwin23]
2.6.10p210で2022年4月12日のバージョンのようです。
2022年4月だとmacOS12の時代ですね。
rbenvのインストール
今はrbenvを使って開発を進めるのが主流(?)のようなので、こちらをインストールするところから始めます。
rbenvについてざっくり理解するのにこちらを参考にさせていただきました。
% brew install rbenv
色々とインストールされて少々時間がかかります。
入力が戻ってきたらバージョン確認してみます。
% rbenv -v
rbenv 1.2.0
バージョンが表示されれば完了です。
シェルにrbenvの初期設定が必要なようなので設定します。
% echo 'eval "$(rbenv init -)"' >> ~/.zshrc
% source ~/.zshrc
1行目で~/.zshrcに初期設定の書き込み、2行目で設定を反映させています。
もしシェルでBashを使用している場合は1行目の ~/.zshrc が ~/.bashrc になるので注意してください。
Rubyのインストール
Rubyをインストールしていきます。まずはインストールできるバージョンを確認しましょう。
% rbenv install --list
3.0.7
3.1.5
3.2.4
3.3.1
jruby-9.4.7.0
mruby-3.3.0
picoruby-3.0.0
truffleruby-24.0.1
truffleruby+graalvm-24.0.1
Only latest stable releases for each Ruby implementation are shown.
Use `rbenv install --list-all' to show all local versions.
1行目のrbenv install install --listでインストール可能リスト一覧が確認できます。
私の環境では上記のようなリストが表示されましたが、数字のみ書かれているのがRubyです。
最後に書かれているように、 --list-all で実行すると過去バージョンやプレビューバージョンを含めすべてのバージョンが確認できます。
旧バージョンを使用したい場合はこちらで確認してください。
最新の安定版は3.3.1のようなので、今回はこれをインストールしていきます。
% rbenv install 3.3.1
ruby-build: using openssl@3 from homebrew
==> Downloading ruby-3.3.1.tar.gz...
-> curl -q -fL -o ruby-3.3.1.tar.gz https://cache.ruby-lang.org/pub/ruby/3.3/ruby-3.3.1.tar.gz
・
・
・
==> Installed ruby-3.3.1 to /Users/xxx/.rbenv/versions/3.3.1
NOTE: to activate this Ruby version as the new default, run: rbenv global 3.3.1
以上でインストールは完了です。
使用バージョンの変更
rbenvをインストールしたことでrubyの複数バージョンが共存可能になっていますが、インストールが完了しただけではまだシステムのrubyを使用する状態になっています。
インストールしたバージョンに変更していきます。
% rbenv versions
* system
3.3.1
行頭に * がついているものがデフォルトのバージョンです。
まだシステムのバージョン(2.6.10)が選択されています。
ruby -vを実行してもそちらのバージョンが表示されるはずです。
% ruby -v
ruby 2.6.10p210 (2022-04-12 revision 67958) [universal.x86_64-darwin23]
これを変更するには以下を実行します。
% rbenv global 3.3.1
実行したら改めて rbenv versions を実行します。
% rbenv versions
system
* 3.3.1 (set by /Users/yosuke/.rbenv/version)
* の場所が3.3.1の前に変わりました。
ruby -vの結果も変わっています。
% ruby -v
ruby 3.3.1 (2024-04-23 revision c56cd86388) [x86_64-darwin23]
もし変わっていない場合はターミナルの新規ウィンドウを開いて ruby -v を実行してみてください。
これで表示が変わるはずです。
以上でmacOSでのrubyのバージョンアップは完了です。