AtomでTeX文書を編集したりとか、Markdown + MathJaxな環境を構築してTeX文法の数式入りMarkdown文書を編集したりとか、やってる人は少なからずいると思います。
markdown-preview-plusパッケージを導入すればプレビューも可能で、結構実用的です。環境構築はQiitaだとこのあたりの記事が参考になります。
- [【必見】Atomで作る快適な論文執筆TeX環境【Mac】【卒論】【LaTeX】 - Qiita][atex]
[atex]: https://qiita.com/ken0nek/items/f98f88c9c45d8499786e - [AtomでMarkdown+数式を利用する - Qiita][amm]
[amm]: https://qiita.com/noppefoxwolf/items/335323b98f0400a6f07d
$$
TeX文法での数式挿入に対応している環境では、インラインで数式挿入する場合は$$
で数式部分を囲みます。
例えば、
さて、$T_i = 30$の場合、
このように書くと、
さて、$T_i = 30$の場合、
と数式表示されます。(Qiitaも対応しています)
すると当然の欲求として、
さて、T_i = 30の場合、
^^^^^^^^
↑この部分を選択した状態で、Shift + $を打鍵したら、
さて、$T_i = 30$の場合、
こうなって欲しいわけです。Atomではデフォルトでbracket-matcherという公式パッケージが存在しており、このような機能を実装しています。
""
や()
のような一般的な囲みにはデフォルトで対応していますが、$$
はTeX文法に独特なものなので、以下のようにして導入できます。
言語ごとにbracket-matcherの追加パターンを登録する
要はここに書いてあることですが。
単純に、bracket-matcherのsettingを開いて、
この部分に追加パターンを挿入するのでもOKですが、そうすると言語問わずグローバルにパターンが有効になってしまいます。$$
は対応環境以外では不要なので、言語を絞りたい。
Open Config Folder > config.cson
と選択して、編集します。
".tex.text":
"bracket-matcher":
autocompleteCharacters: [
"()"
"[]"
"{}"
"\"\""
"''"
"``"
"“”"
"‘’"
"«»"
"‹›"
"$$" # デフォルトに無い`$$`
]
すでに.tex.text
スコープに関するユーザ設定が存在している場合は、既存の.tex.text
エントリ配下に追記しましょう。
LaTeX等の派生規格を使用している場合も、AtomのTeX関連パッケージではそれらのスコープが.latex.tex.text
のようにサブスコープになっているため、上位のスコープに対して適用しておけば有効になります。
Markdownでも適用させたい場合は.md.text
スコープに同じように記述しましょう。