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AWSでAMIのルートパーティションをLVMに変換する

Last updated at Posted at 2016-05-06

やったこと

AWSのEC2にて、ルートパーティションが非LVMのイメージを使っていたのですが、ルートパーティションをLVMのイメージに変換してみました。

今回対象としたAMIは次のような構成のものです。

  • 仮想化方式 : hvm
  • ブロックデバイス : /dev/xvda にスナップショットが1つだけ
  • パーティション : /dev/xvda1 だけが存在し、その中にルートや/bootが入っている
  • OS : CentOS 6 (ゼロからインストールしたもの)
  • SELinux : 無効

変換後のAMIのパーティションは次のようにしました。

  • /dev/xvda1 と /dev/xvda2 が存在する
  • /dev/xvda1 は普通のパーティションで、/boot の中身が入っている
  • /dev/xvda2 はLVMで、1つのLVを作り、その中にルートが入っている

作業準備

作業用のインスタンスを準備しましょう。
Linuxなら何でも良いと思いますが、今回は上記のAMIから作ったインスタンスを使いました。

変換作業

EBS作成&アタッチ

AWSマネジメントコンソールにて、対象のAMIのスナップショットからEBSを作り、作業用インスタンスにアタッチします。
今回は /dev/sdf にアタッチしました。(OSでは /dev/xvdf として認識される。)

また、変換後のAMIになる空のEBSを作り、作業用インスタンスにアタッチします。
先に作ったものと同じサイズで作り、/dev/sdg にアタッチしました。

fdiskでパーティション作成

作業用インスタンスにて、fdiskで変換先のEBSにパーティションを作成します。
(partedでも良いですが、fdiskのほうが慣れているので…。)

fdisk /dev/xvdg << EOF
n
p
1

64
u
n
p
2


t
2
8e
w
EOF

1つ目のパーティションは /boot 用で、ざっくり500MB程度として作っています。
(512byte × 255 × 63 × 64 ≒ 502MB)

LV作成&フォーマット

/boot 用のパーティションは普通にext4でフォーマットします。

mkfs.ext4 /dev/xvdg1

ルート用のパーティションにはPV&VG&LVを作って、ext4でフォーマットします。

pvcreate /dev/xvdg2
vgcreate VGroot /dev/xvdg2
lvcreate -n LVroot -l 100%FREE VGroot
mkfs.ext4 /dev/VGroot/LVroot

パーティションにラベルを付けておきます。

e2label /dev/xvdg1 BOOT
e2label /dev/VGroot/LVroot /

マウント

変換元、変換先のルートパーティションがそれぞれ /mnt/src , /mnt/dest になるようにマウントします。

mkdir /mnt/src
mount /dev/xvdf1 /mnt/src

mkdir /mnt/dest
mount /dev/VGroot/LVroot /mnt/dest

mkdir /mnt/dest/boot
mount /dev/xvdg1 /mnt/dest/boot
chmod 555 /mnt/dest/boot

rmdir /mnt/dest/lost+found/
rmdir /mnt/dest/boot/lost+found/

ファイルのコピー

変換元のファイルをまるっと変換先にコピーします。

shopt -s dotglob
cp -pr /mnt/src/* /mnt/dest/

grubのインストール&設定

単純にファイルをコピーしただけではAMI化しても起動しないので、MBRにgrubをインストールします。

cat << EOF | grub --batch
device (hd0) /dev/xvdg
root (hd0,0)
setup (hd0)
EOF

/boot を独立したパーティションに分けたので、grub.conf で指定している kernel や initrd のパスから "/boot" を除去します。

sed -i -e "s/\/boot//g" /mnt/dest/boot/grub/grub.conf

fstabの設定

ルートと /boot がマウントされるように fstab を次のような感じに設定します。

vi /mnt/dest/etc/fstab
---
LABEL=/    /         ext4    defaults         1 1
LABEL=BOOT /boot     ext4    defaults         1 2
(その他はお任せ)
---

アンマウント

ファイル操作はこれで終わりなのでアンマウントします。
EBSを正しくデタッチできるようにするために、VG&LVを無効にするのをお忘れなく。

umount /mnt/dest/boot/
umount /mnt/dest/
umount /mnt/src/

vgchange -an VGroot

EBSデタッチ&スナップショット作成&AMI登録

AWSマネジメントコンソールに戻り、変換後のEBSをデタッチしてスナップショットを作成し、AMIとして登録します。

動作確認

AMI登録が終われば、インスタンスを起動して確認しましょう。
期待通り起動することを祈りましょう。

後始末

新しいAMIで問題なければ、作業用のインスタンスやEBSを削除しましょう。
変換前のAMIやスナップショットもバッサリと削除したら漢ですね。

おまけ(備忘録)

ルートパーティションをLVMにすることのメリットは、インスタンスを起動したまま簡単に容量を増やせることです。
増やしたいサイズの空のEBSを作成してインスタンスにアタッチし、次のようにすれば容量を増やせます。

※EBSを /dev/sdf にアタッチした場合

fdisk /dev/xvdf
pvcreate /dev/xvdf1
vgextend VGroot /dev/xvdf1
lvextend -l +100%FREE /dev/VGroot/LVroot
resize2fs /dev/VGroot/LVroot
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