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コロナウイルスによってボコボコにされたフィリピン留学業界の未来を考察してみた

Last updated at Posted at 2021-02-09

今、瀕死状態の留学代理店を存続させるべく、当事者の私が代表し、現状の問題、解決策を考えてみました。

エージェント界隈は横のつながりも広いため、情報を共有しあって共存する方向に向かっています。

非常に苦しい状況が続いておりますが、一緒に乗り越えていきましょう。

フィリピン留学エージェント界隈の現状
2021年2月現在、フィリピンへの渡航が厳しい中、留学することは不可能です。

フィリピン留学を希望する日本人と、フィリピンにある語学学校をマッチングすることで収益を上げていたエージェント会社(代理店)の売り上げは、99%減という結果になりました。

今の留学エージェントの状況を整理すると以下タイプに分かれます。

①固定費を減らし身を潜める
②商材を大きく変える
③独自サービスを作る

①固定費を減らし身を潜める

・留学エージェント一本でやってた会社
・留学エージェント兼、語学学校を運営していた会社

は軒並み、バタバタと倒れていきました。

雇用調整助成金で、社員さんをカバーしている会社も多いですが、社員をリストラせざるを得ない状況です。

特に、高給取りのマネージャー、社長の右手ポジションの重鎮が辞めさせられています。

固定費(人件費、家賃)を最小限にし、冬眠体勢に入っています。

②商材を大きく変える

留学エージェントは、広告代理店業です。

学校の代わりにお客さんを探し出し、商材を紹介し、マージンをもらう。

いわゆる、広告、集客のプロなんですよね。

適応能力が高い会社の中には、マスクを売ったり、人材業に移行したり、Webマーケティング業に変更したりとあらゆる手段を使い生存戦略を練っています。

③独自サービスを作る

留学の需要と共有のバランスが大きく崩れ、留学生の行き場がなくなり、大きく市場が変化しました。

留学エージェントとしての知見を生かし、新たな需要を作り出す会社もあります。

私が、2020年11月にスタートした「国内留学サービス」もそのうちの一つです。

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日本では実現が難しい国際交流を主軸とした、他国籍の生徒と繋がることができる、「オンライン擬似留学サービス」なんかもあります。

0から1を作り出す作業で、大きなリスクを取る必要がありますが、留学を失った人たちの需要をうまくカバーすることができれば、生き残りが約束されます。

「留学が再開した際にそのサービス需要は継続されるのか?」という点も考慮する必要がありますね。

フィリピン語学学校の現状
フィリピンにある語学学校の施策として、大きく3つのタイプがあります。

①閉校する
②冬眠状態に入る
③オンラインにシフトする

①閉校

資金繰りが厳しくなり、閉校する学校がポツポツ出てきています。

私が知る限り、7校の学校が閉校となりました。

学校側から連絡がきておらず把握できていない物もありますが、最低でも7校潰れています。

また、新たな資本、投資家と提携し、延命措置をとる学校もあります。

②冬眠状態に入る

キャンパスは残したまま講師をリストラし、開国に向けて冬眠状態に入っている学校は、体感として7割くらいかなと。

とはいえ、家賃はかかり続けるので、2021年秋の開国が難しいようであれば、閉校する学校はさらに増えると予想されます。

③オンライン留学にシフトする

比較的、資金の余裕がある学校は、オンライン留学サービスの提供をスタートしています。

特に、日本資本校よりも韓国資本校の方が、積極的に仕掛けていますね。

講師の確保ができ、留学再開直後でも質の高いレッスンができるのも大きなメリットですね。

既存の大手オンライン英会話界隈に主戦場を移す必要があるので、簡単な道ではないですが、独自性、団体提携、法人提携ができればまだ道は残されているのではないでしょうか?

いずれにしても、リスクを伴う施策となるので、ためらう経営者も多くいます。

フィリピン留学はいつ再開される?
圧倒的に1番多くいただく質問です。

結論として、わかりません。

希望的観測では、2021年10月には開国して欲しいなと願っています。

10月の開国が難しいとなると、フィリピンの治安面、インフラ面、医療面に大きな不安が出てきます。また、閉校となる学校も多く出てくるでしょう。

会社を存続させる為にも、最悪の事態を予想し、あと2年は留学が再開できない可能性と考察し準備した方が良いですね。

また、再開した時の懸念点として、「誰がファーストペンギンとなるか?」です。

「まだ留学は早いだろ!」「コロナにかかったらどうするんだ!」

手配した留学エージェント会社、語学学校は、間違いなく批判の的になるでしょう。

批判を承知した上で、一足前に行動しないといけないのは、我々留学エージェントなのかもしれませんね。

今後のフィリピン留学業界のために、嫌われる覚悟はできています。

今後予想される展開
現状、フィリピンにある多くの学校は、韓国資本校と日本資本校です。

しかし、資本が尽きて学校運営が難しくなると、当然学校は売りに出されます。

すでに、いくつかの語学学校が売りに出されてはいますが、さらにその動きは加速するでしょう。

事実、「フィリピンの学校を買いたい」と希望する日本の会社もあるんですよね。

運営元が変わると、学校名、特徴、運営方針がガラッと変更される可能性もあります。

「今まで知っていた学校とは全然違う。」状況が出てきます。

となると、また1から学校視察や、スタッフとの関係作りが必要ですね。

もう一つ予想されるのが、中国資本の介入ですね。

外交問題などハードルはありますが、今回のコロナによって大幅に変更する可能性もあります。

コロナ前も少しづつ中国資本が入ってきているという噂はあったので、この流れが本格化するかもしれません。

正しく、資本主義社会ですね。

留学エージェントと、国内留学サービスを運営している私にとっては、早く留学が再開されることを祈るばかりです。

未来を予想するのは、難しいですが準備はできるはずです。

フィリピン留学業界を失わないためにも、皆さんで協力し、新しい施策を考えていきましょう!

もし、国内留学を始めたよ!紹介して欲しい!という方がいればご連絡ください!以下の記事にて紹介させていただきます!

英語が学べる国内留学の全てがわかる!メリット、デメリット、費用の比較【目的別のおすすめ学校10選】
https://cebridge.jp/kokunai-ryugaku-osusume/

では!

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