実装

実装はいたって簡単です。

1.まず `WindowsInset` のコールバックを有効にするための設定を行います

Fragment


    override fun onCreate(savedInstanceState: Bundle?) {
        super.onCreate(savedInstanceState)
        requireActivity().window.setDecorFitsSystemWindows(false)
    }

setDecorFitsSystemWindowsのAPIドキュメント

2.続いて `WindowInset` のアニメーションのコールバックをViewに設定します

どのViewに設定しても良いようなのでここではrootのviewに設定します

Fragment


    override fun onViewCreated(view: View, savedInstanceState: Bundle?) {
        super.onViewCreated(view, savedInstanceState)
        view.setWindowInsetsAnimationCallback(object: WindowInsetsAnimation.Callback(DISPATCH_MODE_CONTINUE_ON_SUBTREE) {
            override fun onProgress(
                insets: WindowInsets,
                runningAnimations: MutableList<WindowInsetsAnimation>
            ): WindowInsets {
                return insets
            }
        })
    }

WindowInsetsAnimation.CallbackのAPIドキュメント

上記は必要最低限の実装になりますがキーボードの表示を検知するには onProgress は向いていません。代わりに

3. `onEnd` をオーバーライドしてキーボードの表示/非表示アニメーション終了を検知します

WindowInsetsAnimation.Callback

    override fun onEnd(animation: WindowInsetsAnimation) {
        super.onEnd(animation)
        if (animation.typeMask == WindowInsets.Type.ime()) {
            val keyboardVisibility =
                view.rootWindowInsets.isVisible(WindowInsets.Type.ime())
            val message = if (keyboardVisibility) "キーボード表示" else "キーボード非表示"
            Toast.makeText(context, message, LENGTH_SHORT).show()
        }
    }

上記コードの結果は以下の通り

コード解説

上記実装の中の３つめの onEnd に関しては前提知識がないとなぜこんなコードになっているかわかりにくいと思うのでちょっとだけ解説します。
今回利用した WindowInsetsAnimation.Callback はおそらくキーボードの動き以外も検知するものだと思われます（ここはしっかり調査したわけではないのですがWindowInsets.Typeがime以外にもいろいろあったためそう推測しました）
なのでanimation.typeMask==WindowInsets.Type.ime() を行いアニメーションの対象がキーボードかどうかを判定してからキーボードの表示状態をチェックしているという形になっています。

所感

Android11以上でしか利用できないのでまだまだこの機能に頼ることはできませんが、今までの「Viewの変化を自分で検知してキーボード表示/非表示の判定をする」に比べると格段にわかりやすくなったと思います。
ただWindowInsetsについてはもっと理解をしなければとも感じたのでこれからも学習を続けたいと思います。

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