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【AWS】Modern Serverless Architectures with Lambda Managed Instances

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Last updated at Posted at 2026-04-10

はじめに

この記事はAWS Community Builders Night #3 の「Modern Serverless Architectures with Lambda Managed Instances」に関するイベントレポートです。

英語話者のセッションになりますので独自の解釈が一部含まれている可能性があります。イベントに参加された方がいましたらご指摘等いただけると助かります。

セッション要約

最新の実行モデル「Lambda Managed Instance」を軸にモダンなサーバーレスアーキテクチャの進化を解説したものでした。従来のLambdaが抱えていた制約をLambda Managed Instanceがどのように克服し、どのようなユースケースで真価を発揮するのかが紹介されました。

紹介の順序としては以下のとおりです。

  1. サーバーレスとLambdaの基礎
  2. 従来のサーバーレスが抱える課題
  3. Lambda Managed Instanceの概要
  4. 導入の判断基準
  5. 運用と実績のポイント

1. サーバーレスとLambdaの基礎

  • サーバーレスの本質
    サーバーが存在しないわけではなく、ユーザーがサーバーの管理(パッチ適用やプロビジョニングなど)を行う必要がないことを指します。

what_is_serverless.jpg

  • コスト構造
    使用した分だけ支払う「Pay-as-you-go」モデルであり、ミリ秒単位の実行時間に対して課金されます

  • Lambdaの仕組み
    AWS側で「Firecracker」というマイクロVMが起動し、実行環境(PythonやJavaScriptなど)が用意されます。

Firecracker.jpg

2. 従来のサーバーレスが抱える課題

serverless_limit.jpg

  • コールドスタート
    関数が呼び出された際、マイクロVMの起動やコードのロードに時間がかかり、レイテンシが発生する問題です。

  • 24時間365日の稼働
    サーバーレスは短時間の実行には最適ですが、24時間稼働し続けるような負荷(定常的なリクエスト)がある状態では、コストが非常に高額になる傾向があります。

3. Lambda Managed Instanceの概要

従来のLambdaとEC2の中間のような、サーバーレスの新しいステージとして紹介されています。

LambdaManagedInstance.jpg

アーキテクチャの変化

  • ユーザー自身のAWSアカウント内にある専用のEC2インスタンス上でLambdaを実行
  • マイクロVMではなくコンテナベースで動作し、分離(アイソレーション)も確保

主なメリット

  • コールドスタートの解消
    常に実行環境が維持されるため、低レイテンシを実現

  • コスト効率
    24時間稼働するような安定したワークロードの場合、EC2の「Savings Plans」を適用できるため、通常のLambdaより安価になる可能性があります。

  • 管理の容易さ
    実行場所はユーザーのEC2上ですが、セキュリティパッチやスケーリング、ルーティングなどはAWSが管理する「ブラックボックス」として提供されます。

  • パフォーマンスの安定
    インスタンスが常時稼働しているため、コールドスタートが解消され、低レイテンシを維持できる。

  • コスト最適化
    予測可能なワークロードに対しては、EC2のSavings Plansを適用可能

  • 導入事例
    24時間稼働していたLambdaの一部をManaged Instanceへ移行したことで、約60〜70%のコスト削減を達成した事例が紹介されました。

  • リソースの柔軟性
    生成AIのモデルロードなど、より多くのメモリやCPUリソースを必要とする重い処理にも適応可能

Lambda Managed Instance の核心

Lambda Managed InstanceはLambdaのサーバレスモデルを維持しつつ、実行基盤をユーザー所有のEC2インスタンスに寄せる新しいアプローチです。具体的には以下のとおりです。

  • 実行環境の局所化: ユーザーのAWSアカウント内のVPCで動作し、コンテナベースの分離技術を採用
  • フルマネージドな運用: インスタンス自体のパッチ適用、スケーリング、ルーティングなどはAWSが管理
  • Capacity Provider: 負荷に応じてインスタンスのプロビジョニングや破棄を自動制御する中核コンポーネント

4. 導入の判断基準

セッション全体をとおして、Lambda Managed Instanceの導入を検討すべきケースやどのようなユースケースで真価を発揮できるかが紹介、議論されました。

移行を検討すべきケース

  • ワークロードが予測可能で、常に一定のリクエストがある場合
  • 重いランタイムや、リソース消費の激しい処理(生成AIの推論など)を行う場合
  • 通常のLambdaでコストが肥大化し、予算を圧迫している場合

中核コンポーネント

  • Capacity Provider(キャパシティプロバイダー)
    負荷に合わせてEC2インスタンスのプロビジョニングや破棄、オートスケーリングを制御します。

5. 運用と実績のポイント

  • セキュリティとガバナンス
    インスタンスの制御権がユーザー側に寄る分、AWS Control TowerやService Control Policies(SCP)を活用したガバナンス戦略が重要

まとめ

Lambda Managed Instanceはアーキテクチャ選択の新しい基準です。

これまでは「運用負荷の低減(Lambda)」か「コストと性能の制御(EC2/ECS)」かの二択でしたが、Lambda Managed Instanceの登場により、「Lambdaの運用体験を保ったまま、EC2のコスト効率と性能を享受する」という選択が可能になりました。

特に、予測可能なトラフィック(Predictable Workload)を持つエンタープライズアプリケーションや、AI推論基盤において、今後のモダンアーキテクチャのスタンダードの一つになると結論付けられています。

感想

内容の復習がメインになってしまいましたが、普段意識しないFirecrackerの存在やマイクロVMの存在など基礎技術に関することを振り返ることができたのはよかったです。

個人的には以下の観点に注目しました。

  • EC2と同じ料金形態の恩恵を受けることができるようになった点
  • マイクロVMが立ち上がっているからカーネルが分離されている点

最後の質疑応答では運用実績とガバナンスについて質問がありましたが、運用実績はとても勉強になりました。Lambda Managed Instancesは使い所をよく考えるとコストパフォーマンスを発揮できるので使える場面では積極的に使っていきたいと思いました。

他、参考資料

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