この記事について
この記事では、Azure サブスクリプションの課金アラートを設定する方法について解説します。
Microsoft Azure をはじめ、クラウドの従量課金(Pay As You Go)は、使った分だけ課金というメリットもある反面、リソースを放置していると右肩上がりに課金が行われてしまう
というデメリットもあります。
サーバレスや FaaS、無償枠があるサービスのみを使用していれば問題ないかもしれませんが、勉強や検証の内容によっては、身銭を切る場合もあるでしょう。
そんな時に、不要となったリソースの削除を忘れてしまい、1 ヶ月後に請求額がとんでもないことになっていた となっては大変です。
Azure を従量課金などで使用する場合は、きちんと課金アラートについても設定しておきます。
アラート設定方法
Azure ポータルにログインし、[コストの管理と請求] を選択します。
画面左部のメニューから [コスト管理] を選択します。
※画像のように、サブスクリプションの一覧が表示される場合は、課金アラートを設定したいサブスクリプションを選択します。
コスト管理の画面が表示されるので、画面左部のメニューから [コスト管理] -> [コストのアラート] を選択します。
[+追加] ボタンを選択します。
予算を作成する画面が表示されます。
[予算の詳細] 欄にて、以下を設定します。従量課金の利用であれば、リセット期間は 月単位 で設定すると思います。
※[スコープの変更] ボタンにて、課金アラート適用対象とするサブスクリプションを変更することも可能です。
- 名前: 課金アラートの名前。サブスクリプション内で一意である必要がある。
-
リセット期間: 課金アラートで監視する総課金額の値をリセットする間隔。
- 月単位
- 四半期ごと
- 毎年
- 作成日: 課金アラートによる監視の開始日
- 有効期限: 課金アラートの有効期限。この期限を迎えるまで、課金アラートは有効になります。
[予算額]欄にて、予算額の閾値を入力します。(私の場合は大体 10,000 円で設定しています。)
- 金額(¥): 課金アラートの閾値。この値は課金アラートを行うための閾値となる予算金額であり、この金額を超えてもサービスを使用し続ける限り課金は発生します。
設定が終わったら、[次へ] を選択します。
[警告条件]欄にて、予算の割合に対するアラートの警告条件を設定します。
(私の場合は、大体 50 % / 75 % / 90% / 100 % の 4 つで設定しています。)
- 予算の割合: 0.01 〜 1000 までの間の数値を設定します。※1000 % の課金アラートとか身震いしますね・・・
- アクショングループ: アクショングループを設定済みの場合は設定しても OK です。[なし] でも問題ありません。
[アラートの受信者(メール)] 欄にて、アラートを送信するメールアドレスを指定します。
サブスクリプションにログインしているメールアドレスなどを設定しましょう。
設定が終わったら、[作成] を選択し、課金アラートを作成します。
作成が完了したら、画面左部のメニューから [予算] を選択します。
先ほど作成したアラート設定が表示されるはずです。
※この画面にある [+追加] ボタンからでも、先ほどと同様、課金アラートを設定することが可能です。
また、すでに発生したアラートについては、先ほどの [コストのアラート] メニューにて確認が可能となっています。
まとめ
Azure の利用を始めた結果、意図しない課金によって発生した巨額の支払請求書
によってあなたが泣き崩れてしまうことが起こらないように、課金アラートはしっかり設定しましょう。