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Anaconda 仮想環境構築

Last updated at Posted at 2022-07-23

Anaconda 仮想環境作成手順

【概要】

 Anacondaで仮想環境を構築する方法を説明します。

【環境】

  • OS:Windows
  • Anaconda :4.12.0

目次

  1. はじめに
  2. 仮想環境新規作成手順
  3. コマンドまとめ

1.はじめに

root(base)環境ではダメなのか

結論、ダメではありません。
それでは、なぜ仮想環境を作成するのかと言いますと、
Pythonにはたくさんのパッケージ(ライブラリ)があります。
取り込んだパッケージのバージョンによって、動作しない場合が発生します。

(例)
 ※パッケージの名前を仮にKariLibraryとします。
 Pythonのバージョンが3.9だとKariLibraryは正常に動かない
 Pythonのバージョンが3.6だとKariLibraryは正常に動く

といったことが起きます。
そんな時にroot環境のPythonのバージョンを都度変えていると
毎回Pythonのバージョンを確認する必要や、
Pythonのバージョンに合わせてパッケージもどれなら使えるかを
確認することは面倒ですよね。何より管理が難しくなります。

そこで登場するのが仮想環境です。
PCの中に疑似的なコンピュータを作成することで、
バージョンの管理がしやすくなります。

(例)
 仮想環境A:Pythonを3.9、WEBアプリを作成するDjangoの環境
 仮想環境B:Pythonを3.6、機械学習を勉強するための環境

このように仮想環境を作成することで、環境の切り替えだけで
すぐにその環境が使えるようになります。

それでは早速、仮想環境を作成してみましょう。

2.仮想環境新規作成手順

  • Anaconda Promptを起動します。
    ※Anaconda Powershell Promptではないです。

Anacondaのインストールは別記事に記載していますので、
良ければ参考にしてみてください。

image.png
先頭に「(base)」と書かれているのがインストール時に作成されるroot環境で、どの環境を使っているかをここで判断することができます。

  • 次に仮想環境を作成するコードを入力するのですが、
    入力するパターンをここでは3つ紹介します。

 ■パターン①(Pythonを最新のバージョンで環境を作成)

conda create -n training_env python

-n は --name でも可。
「training_env」の部分を任意の名前に変えてください。

 ■パターン②(Pythonのバージョンを指定して環境を作成)

conda create -n training_env python=3.6

「python=X.X」とすることで取り込むPythonのバージョンを指定できます。

 ■パターン③(root環境のデフォルト時と同様の環境を作成)

conda create -n training_env anaconda
  • 作成した環境に切り替える
    image.png
    作成が完了したら図のような結果が返ってきます。
    返ってきた結果にも書かれていますが、
    環境の切り替えにはこちらのコードを入力します。
conda activate training_env
# activate training_env でも可

実行したらプロンプトの先頭が(base)から(切り替えた環境名)に変わります。
image.png
これで仮想環境の作成はできましたので、
後はお好きなように環境をアレンジしてみてください。
Windows -> スタート -> Anaconda3(64-bit) に
「Anaconda Prompt (training_env)」が新しく出来るので、
そちらを起動すると始めからtraining_envの環境に入った状態で
プロンプトを起動することができます。

3. コマンドまとめ

  • 仮想環境作成
conda create -n [name] python=X.X
  • 仮想環境削除
conda remove -n [name] --all
  • 仮想環境一覧
conda list -e
# -e は --env でも可
  • 仮想環境のアクティブ化
conda activate [name]
  • 仮想環境の非アクティブ化(仮想環境から抜け出したいとき)
conda deactivate
  • パッケージの一覧
conda list
  • パッケージのインストール
conda install [package_name] == X.X.X
# X.X.X 部分にバージョンを指定
  • パッケージのアンインストール
conda uninstall [package_name]
  • パッケージの検索
conda search [package_name]
  • パッケージの更新
conda update --all          # 全部のパッケージを更新
conda update [package_name] # 指定したパッケージのみ更新

# 環境も指定する場合
conda update -n [env_name] --all
conda update -n [env_name] [package_name] 

終わり。

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