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Pythonプログラムを稼働させるのにおすすめのVPSサーバーランキング

Last updated at Posted at 2021-06-11

この記事では、 Python で作成したアプリケーションを動かすのにオススメのVPSサーバーをランキング形式で紹介します。

・DjangoやFlaskで作成したWebアプリを公開したい
・仕事や研究で作成したPythonプログラムを24時間稼働させたい

こういったニーズを持つ方はぜひ最後まで読んでみてください。

1位 ConoHa VPS

メリット

  • 初期費用無料かつ月額料金が安い
  • 利用者数の多いのでネット上に情報が豊富で、何かでハマっても対応しやすい
  • クレジットカードを持っていなくても支払いが行える

デメリット

  • 最安プランだと制限が多い

ConoHa VPSは東証一部上場企業のGMOグループが運営するサービスで、国内のVPSサーバーの定番といった位置づけです。

まず第一に料金的にオススメなサービスです。
月額料金は最も安いものだと600円代ですし、初期費用も発生しません。
(ただし、最安プランだと使用できるリソースには制限がかかっています。)

メモリ CPU SSD
512MB 1コア 30GB

本当に簡素な身内だけが使うサービスを公開する時は、別にこれでもいいでしょう。
しかし、本格稼働を目指すならメモリ4GBプラン(月額3608円)以上を選択しておくと良いでしょう。
仮にリソースが余った場合は、後で説明するようにクラウドのファイル置き場として活用したり、出先から操作できる仕事or研究用パソコンとして使うこともできます。

またネット上に情報が多いのもポイントです。
例えばFlask(Pythonでwebアプリを作る時によく使うフレームワーク)のアプリのデプロイ手順なんかも調べればすぐに見つけることができます。

参考記事)ConoHa VPS(CentOS7)+Flask+Nginx+uWSGIでWEBアプリを作ってみる(1)

この「調べたら何かしらの情報が出てくる」という状態は初心者にとっては本当にありがたいです。

>>Cono HaVPSの公式サイトを見てみる

ちなみに多くの vps サーバーがそうであるように、ConoHaVPSもOSはLinux です。

windowsが望ましいという方は、ConoHa vpsの Windows バージョンもあります。

>>Conoha for Windows の公式サイトを見てみる

2位 さくらのVPS

二位は、さくらの VPS としました。

メリット

  • Djangoのデプロイに関する情報が多い
  • 月額料金が安い(月643円〜)
  • 歴史のあるサービスだが障害も少なく安定性が高い
  • 2週間の無料お試し期間がある

デメリット

  • 最低利用期間が3ヶ月間設定されている
  • 最大でもメモリ32 GB のプランしかない

安定性を重視する方にはさくらのVPSもおすすめです。
ConoHaと同様にリーズナブルですし、ネット上にも情報は多い方です。
ただし最高リソースのプランでもメモリ32 GBなので、Python で機械学習の大規模モデルを動かしたい人には不安が残るかもしれません。

一方でDjangoで作った Web アプリを公開したい人にはあってると思います。
別にさくらのVPSが機能的にDjangoアプリに特化しているということはないはずですが、ググるとなぜかデプロイ手順の解説記事が豊富にヒットします。

一例)https://qiita.com/shibafu/items/b00818f1f102419e6e1c

>>さくらのVPS公式サイトを見てみる

3位 WebARENA Indigo

第3位はwebARENA Indigoです。

あの NTT の関連企業であるNTTPCが展開するサービスです。

WebARENA Indigoのメリット

  • 安いプランがめちゃくちゃ安い(月額349円〜)
  • インスタンス全体の状態をバックアップできる(オプション機能)

WebARENA Indigoのデメリット

  • OSの選択肢が狭い
  • Web 上の情報が少なめ

今回紹介しているサービスはコスパの良いものに限定していますが、その中でもWebARENA Indigoはリーズナブルです。
最安プランだと月額349円から利用できるという破格の安さ。
(しかし2021年6月時点で僕が確認したタイミングでは最安プランは在庫切れとなっていたのでご注意)
またバックアップ機能にも優れており、インスタンス全体の状態を保存しておき後で過去の状態に戻すこともできます。
(ただしこの機能はオプションなので注意してください)

安定運用を重視する方にはオススメです。

デメリットとしては OS の選択肢の少なさですね。
他のVPSでは、Linuxと言っても実に色々な Linux が使用できることが多いのですが、こちらはメジャーなubuntuとcentOSに限定されているようです。
また、先に挙げた二つに比べて体感としてはネット上に出回っている情報が少ないので何かよくわからないエラーが出た時が怖いかもしれません。

>>WebARENA (Indigo)公式サイトを見てみる

VPSサーバーを使って出来ること

Vps サーバーでは個々のユーザーに Root 権限が与えられているので、好きなライブラリをインストールすることが可能です。
普段のように

pip install hogehoge

ができるということですね。

※通常のレンタルサーバーではユーザー全員が同じOSを共有して使う仕組みになっているので、好き勝手にソフトウェアをインストールすることができません。

商業用や研究用にプログラムを公開したい時に、真っ先に候補に上がるのがVPSサーバーです。
特にVPSサーバーが役に立つのは、これから列挙するような場合です。

Pythonでウェブサービスを公開する

ご存知の通り Python ではDjangoやflaskといった Web サービスのサーバーサイド用のフレームワークが存在しています。
これらで書いたコードをVPSサーバーにアップロードして公開することが可能です。
アダルトサイト一部のジャンルは VPSサーバー側の規約に引っかかってしまいますが、それ以外のジャンルであれば基本的に OK です。
もちろん収益化も可能です。

ディープラーニングの学習を回す

Pythonを使って機械学習のコードを回すことがよくあると思います。
ディープラーニングのそこそこでかいモデルを回す場合は、数日から数ヶ月の時間が必要になることもあります。
自宅でそれだけの長期間コードを回すことが難しい場合は、VPSサーバー上でコードを実行するのもありです。
(作成された重みファイルなどの成果物を別途ダウンロードすることも出来ます)

ディープラーニング用の学習を vps サーバー上で回すメリットは以下です。

  • 電気代を自分で負担しなくても良い
  • 学習にメモリなどの自分のパソコンのリソースを割く必要がない

高額の GPU を購入する前にVPSの使用も検討しておいて欲しいところです。
ただし、基本的に現状のVPSサーバーだと、機械学習に特化したGPUが使えないのがほとんどなのでそれなりに時間がかかることは覚悟しておきましょう。

クラウドのファイル置き場として利用する

こちらはおまけ的な使い方なのですが、契約したVPSサーバーは Dropbox や Onedriveなどのクラウドのストレージとしても利用することができます。
当然ネット環境さえあればどこからでも契約したサーバーにアクセスすることができます。
ここに頻繁に使うファイルを置いておくなり、大事なデータのバックアップを置いておくなりすると色々捗ります。

仮想通貨のマイニングを行う

最後に vps 上で仮想通貨のマイニングを行うこともできます。
こちらもVPSサーバーのリソースを持て余した時のおまけ的な使い方になるかなと思います。
CPUでもマイニングできる仮想通貨としてはビットゼニーなどが有名です。

自宅パソコンでこういった仮想通貨のマイニングすると、電気代負担で なってしまうことが赤字になってしまうことがよくあります。
なので、マイニングにvps サーバーの余ったリソースを活用して電気代コストを踏み倒しつつ収益を得るのも一つの手です。

ただし、VPSサーバーの利用規約でマイニングが禁止されていないかどうかは各自しっかりとチェックするようにしてください。

>>ConoHaVPS公式サイトを見てみる

参考)
FXや仮想通貨の自動売買bot稼働にオススメのVPSサービスまとめ

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