de:code2019 基調講演
2019/5/29,30 に開催のde:code2019の基調講演(5/29)
後日ストリーミング配信にて視聴
感想
Azureの機能・規模の拡大スピードがとてつもなく早い
OSSとの連携、GitHubの買収、エッジデバイスとAzureクラウドとの連携などもあわせてクラウドベンダーとしての強みを確立しつつあるように思う
TOYOTAの活用事例などで紹介されている、Hololensなどを使った「Mixed Reality」や、Ascent RoboticsとのAIを用いた自動運転の研究などが面白い
開発者向けツールもVisual Studio + Azure DevOps, GitHub連携も可能と魅力的な環境になりつつある
大きなキーワードとしては
- Azureサービスをベースとしたプラットフォームの拡大
- AI
- IoT
- OSS連携
- エッジデバイス連携
講演内容メモ
Speaker:MS 平野社長
【01:00ごろから】
- AI、テクノロジーの最新活用事例
- cognitive service
- 奈良大学と共同研究:仏像の年齢・表情を理解して、仏像を彫った人たちの想いや背景を理解する研究
- ノートルダム大聖堂
- 修復への協力:文化遺産を3Dで再構築・視覚モデルを構築
- Open Notredom Initiative
- cognitive service
【03:40ごろから】
- クラウドとエッジ
- Inteligent Cloud and Inteligent Edge
膨大なデータをどのように有機的につなぎあわせていくか -> DX
- Inteligent Cloud and Inteligent Edge
- MS AzureをベースにしたPlatforms and opportunity
- MS Dynamics 365 and Power platform
- MS 365
- MS Gaming
【07:35ごろから】
- RedHat OpenShiftとAzureを組み合わせたソリューションを共同提供
- OSSの連携拡大
- OpenDataInitiative
- Adobe,SAP,MS + 12社
- 広く連携することでサイロ化防ぐ
- DELL
- VMWareとの連携:クラウド基盤をAzure上で展開
- ソニーとMS ゲーム体験、コンテンツのAzure上でのストリーミングサービス
- MSのテクノロジーをソニーのコンシューマ向け製品上に
- 半導体分野:インテリジェンスセンサー、イメージセンサーの共同開発
【11:00ごろから】
- 国内事例:TOYOTAにおけるDX活用事例
- MR:Mixed Reality
- 修理・点検作業のマニュアルを紙ベースからMRによる3Dで直感的に
- 作業レベルの標準化、品質、習熟度の維持向上
- HoloLens
- Dynamics 365 Guides
- Azure AI利用して作業ミス・作業漏れの検出機能開発
- →TOYOTA:3D、AIの実装を実験的に進めている
- MR:Mixed Reality
【14:40ごろから】
- Smart Store リファレンスアーキテクチャ
- 流通業界向けサービスOSS
- キャッシュレスサービス
- 在庫管理
- 等の管理を任せることで、他者との差別化を進める
- 流通業界向けサービスOSS
【16:00ごろから】
- 事例:Ascent Robotics:MSとのパートナーシップ
- 自動運転および産業用ロボット向けのAIソフトウェアを開発するスタートアップ
- 自動運転の一番の課題
- 自動運転以外の車両・歩行者と共存すること
- レーダー、センサー等のインフラ整備がなければ自動運転は機能しない=整備された環境でなければ機能しない
- →人間のように周囲の状況を把握、走行できる自動運転テクノロジーを目指す
- アセントの独自性
- 仮想空間
- シミュレーターの中で自在にシナリオを作り、その環境を用意する
- 機械学習
- 判断や観測が難しいような状況をAIが学習し、人間のような対応に近づける
- 説明可能
- 運転操作がどのようにされたかをトレースし、説明できる=ホワイトボックス化されたAI
- 仮想空間
- インフラ:Azure
- スケーラビリティ、セキュリティ認証、IoTのデータプライバシーの取り扱い
- AI,IoTのサービス充実
【24:55ごろから】
- Trust:プライバシー、サイバーセキュリティ、AIの倫理(Responsible AI)
- クラウド利用をする上ではTrust:信頼性が今まで以上に重要に
- Road to 2020:日本の社会変革に貢献
- 3つのイノベーションを推進
- インダストリー・イノベーション
- ワークスタイル・イノベーション
- ライフスタイル・イノベーション
- 3つのイノベーションを推進
【28:00ごろから】
Speaker:Jared Spataro (Micorosoft Corporate Vice President)
- Microsoft 365
- いまだかつてない変化:指数関数的な変化
- 全ての企業がテクノロジー企業になりつつある
- 目覚ましい技術革新→いろいろな業界におけるオポチュニティーとリスク
- 過去20年間のイノベーションを統合する時期に来ている
- 生産性はどのように仕事のやり方を変えてきたのか?
- 70、80s:アプリ:たくさんのコマンドを理解して利用:職人のように
- iPhoneの登場:デバイスが中心に:iPhone,iPad、Andoroidエコシステムによって安いコンピューティングパワーが人々の手に
- 今:デバイス・アプリではなく人が中心にある
- 全てのテクノロジーが人に焦点を当てるようになる→人の生産性が上がり、人生をフルに楽しめるようになる
【33:45ごろから】
- DEMO:Microsoft 365活用デモ
- AIとUXの融合でどこからでもコミュニケーションできる、仕事ができる状況
【44:20ごろから】
-
Microsoft 365
- Windows / Office / Edge / Teams
- Graph
-
Microsoft Graph のデータとサービス
- データとインテリジェンスへの入り口
- 検索、分析、自然言語処理などのサービスを提供
- データアクセス方法:REST、Webhooks,コネクター、MS Graphデータコネクト
-
Windows向けのReact Native
- JavascriptによるWindowsエクスペリエンスの作成
- 携帯アプリと同じコントロールでWindows上でもパフォーマンス
- React Controlの追加:JavaScriptコードをUWPアプリにインポート
-
New Windows Teraminal
- Unicodeフルサポート、合字?絵文字が使える
- Github上で公開中
-
MS Windows Subsystem for Linux 2
- ネイティブDockerサポート
- Linux 4.19カーネル:パフォーマンスと互換性の向上
-
Office
- Fluid Framework
- 開発者があらゆるブラウザにエクスペリエンスを構築し、人とアプリの間の障壁を打破することができる新しいテクノロジー
- 分散型共同作成作業
- 超高速で反映、他PCにミラーリング、リアルタイムに共同で作業可能
- インテリジェントサービスを経由して入力内容を翻訳も:応答性高速
- WordとTeamsのようにアプリをまたがってドキュメントの共同作業もできる
- Fluid Framework
-
Edge
- Clominiumエンジンベース、IEとの互換性追加
-
Teams
- モバイル対応
- Smart CameraによるモバイルからTEAMSへの連携
- Location Sharing
- Shifts Module
- persistent chat
【1:08:50ごろから】
- 事例:三井物産:Teamsを使ったDX
- 働き方改革→個の力の向上→チームの向上→組織力の向上→新たなビジネスへの挑戦
【1:11:30ごろから】
- AIりんな
【1:20:10ごろから】
Speaker:Julia White
-
Azure:あらゆる開発者のためのクラウド
- Your tools
- Your languages
- Your apps
-
Inteligent Cloud, Inteligent Edge
- 新しいアプリのパターン
-
開発者ツールおよびDevOps
- Visual Studioファミリ
- Visual Studio Online (New!)ブラウザベースのVSCode
- GitHub
- GitHub Action
- GitHub PullRequest
- GitHub+Azure DevOps
- エンドツーエンドでの開発ワークフロー
- YAML定義のCI/CD統合パイプライン
- Kubernetesとのパイプライン統合
- IntelliCode:AIでコード選択肢の中から予測、推奨を上位表示:学習機能あり
- Azure Dev Space:AKSの開発環境の利用
- GitHubとAzure Pipeline,Azure Boardとの連携
- マスターブランチにマージしたタイミングでBoardのステータスがDoneに自動的に変更とか
- マスターブランチにマージ完了でCI/CDのパイプラインが動作
- マルチクラウド構成対応
- pipelineのYamlも自動でコード管理
- DevOpsのEnviromentにてkubectlの登録、状況参照
【1:28:30ごろから】
- DEMO:VisualStudio 2019 + GitHub+Azure DevOps
- テキストの入力内容から現在の感情を分析するAIアプリのデモ
- VisualStudio 2019 → GitHub + Azure Pipelines + Azure Boards連携 → AKSデプロイ
- VisualStudio 2019 → Azure Dev Spaces → Dev環境へデプロイ
【1:39:00ごろから】
- GitHubとAzure Active Directory同期サポート(New)
- GitHubにシームレスにアクセス
- GitHubアカウントによるAzureへのサインイン(New)
- Visual Studio + GitHub Enterprise統合サブスクリプション(New)
【1:41:45ごろから】
- クラウドネイティブアプリケーション
- Azureサーバレスコンピューティング
- App Service
- AppService On Linux:無料サービスプラン利用可能+仮想ネットワークをサポート
- Functions
- Azure API Managementとの統合機能でFunctionsをサーバレスで実行可能
- KubernetesService
- AKS向けサーバレスコンピューティング
- 仮想ノードを使用し、最適なスケーリング
- OSSのVirtual Kublet(?)技術を利用
- Kubernetesベースのイベント駆動型自動スケール(KEDA)(RedHatと協働)
- イベント駆動型のコンテナ作成・自動スケール可能
- ネイティブトリガーサポート
- クラウドからオンプレまであらゆるKubernetes実装向け
- AKS向けサーバレスコンピューティング
- App Service
- エッジデバイス
- Azure Stack
- Azure Data Box
- Azure Sphere
- Azure Kinect
- Azure Hololens
- ガーディアンデバイス
- Starbacksのコーヒーマシン
- ネットワークに接続し、新しいレシピを自動更新:今まではUSB接続で個々に更新
- Starbacksのコーヒーマシン
- Azureサーバレスコンピューティング
【1:49:00ごろから】
- ※DEMO:Azure Sphere, Azure IoT Central, Azure IoT Plug and Play
- ※DEMO:Azure Kinect
【1:58:40ごろから】
- Azure AI
- 学習済みAI
- Auzre Cognitive Services
- コンテナ併用によってあらゆる場所で機能が利用可能に
- Personalizer
- Ink Recognizre
- Form Recognizer:紙ドキュメント画像からフィールド抽出、データ抽出
- Conversation Transcription:リアルタイム文字おこし
- Azure Cognitive Search
- AIモデルを使用した組み込みエンリッチメント
- カスタムAI
- Azure Machine Learning
- 1台から数十万台までスケーリングしてトレーニング可能
- あらゆるPython環境で利用可能
- 自動機械学習(Automated ML)のUI
- MLOps,UIツール:マシンラーニング向けのAzure DevOps
- Azure上で構築し、クラウド上でもエッジでも利用可能なことが重要:パフォーマンス
- クラウドとエッジ、オンプレをシームレスに接続、パフォーマンスも確保
- Azure Machine Learning
- データと分析
- Azure オペレーショナルデータベースサービス
- 複数のデータベース環境をフルマネージドで提供
- ハイパースケールのためのデータベース群
- Azure SQL Database Hyperscale
- Azure Database for PostgreSQL Hyperscale
- 互換性を保ちながら、スケールアウトも無制限に可能
- Azure SQL Databaseサーバレス
- SQL Server互換
- パフォーマンス単位、秒単位の課金
- Azure SQL Database Edge
- ARM環境に最適化、
- Windows,Linuxサポート
- Azure Cosmos DB
- 地球規模の分散データベースサービス
- レプリケーションを自動的にリアルタイムで、世界中どこでも高速なパフォーマンス
- 機械学習モデルの構築、トレーニング、運用
- Sparkのネイティブサポート
- Azure SQL Data Warehouse
- Power BI
- セルフサービスBI
- AIを併用し、難しい質問に対しての回答を引き出す
- Azure オペレーショナルデータベースサービス
【2:19:00ごろから】
Speaker:Alex Kipman
- Hololens2 / Mixed Reality
- 深度センサーの進化
- 空間マッピングの高度化
- セマンティックスの理解:壁、椅子・・・:人間の脳の理解に近づける
- アイトラッキング
- どこを見ているかをより正確につかみ、AIをそこに重点的に利用する
- 虹彩認証による高度なセキュリティ
- 音声理解:ノイズリダクションと正確な音声認識
- 深度センサーの進化