2022/10/9 追記
ImageJ の動画を PowerPoint に貼るための苦労だったが、実は
- 元の動画を 8-bit に変換した
- jpg 圧縮の .avi を作る
ことで、PowerPoint でも再生可能だった。
この目的であれば、それが一番簡単かも。
結論
VLC Media Player を、ActiveX plugin で PowerPoint に埋め込む。
但し、MRL には、 file:///
+再生したいファイルパス を入れることに注意。
Windows Media Player を埋め込むと、動画の再生速度を変えることもできる。
背景
生物系の人や顕微鏡を使う人は、TIFF画像を使うことが多い。
TIFF形式で撮影した動画を PowerPoint に埋め込むには何らかの動画形式に変換する必要がある。
良さそうなフリーの変換ソフトとして、
- ImageJ
- VLC Media Player
が考えられるが、
- ImageJ で出力できるのは、.avi や .gif で、
- VLC Media Player では、なぜか MP4 に変換できない
という事態に陥った。
しかし、.avi に変換すれば、VLC Media Player で再生することはできた。
環境
Windows 10
Powepoint バージョン 2206
VLC Media Player 3.0.12
方法
VLC Media Player をオブジェクトとして Powerpoint に埋め込む。
参考にしたのは https://smallbusiness.chron.com/insert-vlc-player-powerpoint-40733.html のページ。
- (最初のみ)VLC Media Player をインストール https://www.videolan.org/
- (最初のみ)Powerpoint で、ファイル(左上) > オプション(左下) > リボンのユーザー設定(左) > メインタブ(左)の下をスクロールして、☑開発
- 開発(上) > コントロール中の右下 コントロールの選択 (ドライバーのマーク)
- (Vボタンを押すと近くに飛べる) VLC ActiveX Plugin and IE Web Plugin v2 を選択
- 動画を挿入したい場所をマウスポインタで長方形を描くように指定 = オブジェクト配置
- オブジェクト上で右クリック > プロパティシート
- MRL にファイルパスを挿入
注意
ほとんどのサイトで、MRL にファイルパスを入れると再生できると書かれている。
しかし、実際に入れてみても再生できない。
実は、MRL (Media Resource Locator) は、ファイルの場所の情報以外に、ファイルの種類の情報なども含ませないといけない!
https://wiki.videolan.org/Media_resource_locator/
実用上は、メディア > 変換 / 保存 > 追加 or ファイルをドラッグアンドドロップ > ☑詳細設定オプションの表示 によって、MRL を作ることができる。
https://forum.videolan.org/viewtopic.php?t=149142
(ここで触れられている通り、ほとんどのサイトでは MRL について触れておらず、パスについては間違ったことが書かれている…)
応用
- プロパティシートの各変数で、自動ループ・自動再生・途中から再生・音量・ロゴ表示などがいじれる
https://wiki.videolan.org/Documentation:WebPlugin/ - 同様の方法で、Windows Media Player も埋め込める https://smallbusiness.chron.com/insert-media-player-object-powerpoint-autostart-42163.html
- これによって、再生速度を変えることもできる
- ただし、速い方はおそらく2倍まで