Winter'24 から「コードビルダー」が正式リリースとなりました。
ただ日本語での情報が少なく感じます。
将来有望な本製品を多くの人に知ってもらいたいたく、簡単に魅力を紹介します。
1.コードビルダーとは
コードビルダーとは、ブラウザで使える VS Code と同機能のコードエディターです。
VS Code と同じ操作感で作業ができます。
Enterprise Edition 以上を契約しているお客様なら問題なく使えます。
※PEはAPIアドオンが必要
Developer Edition では、残念ながら使用できません。
2.メリット
1.環境設定が楽々
コードエディターはもちろんのこと、Salesforce拡張機能、CLI、Gitなど、Salesforce開発に必要なものがすべて揃っていて、初学者に優しいです。
JDK を意識しなくていいのは、助かります。
「Einstein for Developers」というコーディング支援機能もすぐに使えます。
※追って説明します
2.ローカル環境を汚さない
ローカルマシンにインストール不要で、全てクラウド上でコーディング作業が完結します。
3.最新の環境
Salesforce拡張機能が常に最新の状態に保たれています。
バージョンの更新作業が不要となります。
3.初期設定
1.有効化 と インストール
1.[設定] から、[コード ビルダー]を選択する。
2.[有効化]にチェックする。
3.パッケージを[すべてのユーザー向けにインストール]で[インストール]する。
2.起動
1.[アプリケーションランチャー] から、[Code Builder]を選択する。
2.[Launch]をクリックする。
これで開発環境が用意されて、コーディング作業を始めることができます。
4.クイックスタート
Quick Start with Code Builder
Quick Start with Apex Development
LWC Development Quick Start
5.Einstein for Developers
「Einstein for Developers」は、Salesforce の AIモデルを使用したコーディング支援ツールです。
2024年8月現在、次の3つの機能が使用できます。
・自然言語プロンプトから Apex コードを生成
・Apex および LWC のオートコンプリート
・Apex のテストケース生成
右クリックでテストケースが作成できて感動しました。
ApexだけでなくLWCコードも生成できたら嬉しいですね。
コード生成のプロンプトは、日本語でも記述できました。
なお「Einstein for Developers」は、安心して使うことができます。※超大事
[訳文引用]
私のコードは Salesforce の外部で共有されることがありますか?いいえ。Salesforce は、お客様のコードをメインサービス契約 (MSA) に基づく機密情報として扱い、他の Salesforce 顧客や Salesforce 外部の誰にも開示しません。
また、Salesforce は、製品の改善やグローバル LLM のトレーニングにお客様のコードを使用することはありません。
Frequently Asked Questions
デフォルトでは、Einstein for Developers機能がオフとなっています。
[Manage] → [Setting] から、「Einstein」と入力して
「Activate the Einstein for Developers(Beta) extension」を有効にしてください。
6.まとめ
高機能で初学者にも優しい「コードビルダー」。
これからの進化に期待します。
本記事から、少しでも「コードビルダー」に興味を持っていただけると幸いです。
7.参照記事
Code Builder
Einstein for Developers (Beta)
コードビルダーを使用してどこからでも開発 (正式リリース)