資料作成の際、「画像一枚で概要をパッと伝えたい」場面は多いですよね。そんな時に役立つのがインフォグラフィックスです。
最新のAI(Gemini Nano Banana Proなど)を使えば、プロンプト次第で非常に綺麗な画像を生成してくれますが、「あともう少し、イメージに近づけたい……」とモヤモヤした経験はありませんか?
今回は、そんな悩みを解決し、意図通りのデザインを出力するための 「デザイン定義プロンプト」 の活用術をご紹介します。
デザインプロンプトのテンプレートを活用する
「なんとなく」指示を出すのではなく、デザインの構成要素(色、トーン、スタイル、フォントなど)を構造化して伝えるのがコツです。
有志によって公開されている以下のツールを使うと、目的に合わせたデザイン定義を簡単に取得できます。
- デザイン定義プロンプトの取得: Infographic Evaluation (Banana X)
- 詳しい使い方の解説: NotebookLMでのガイド
実践的なプロンプト例
取得したデザイン定義をどのようにプロンプトに組み込むか、2つのパターンを紹介します。
パターン1:内容を指定して1から作成する場合
特定のトピックをプロンプトに記載して、1枚の画像にまとめたい時の基本構成です。
# 命令
以下の情報を、[デザイン定義]のスタイルに従って、1枚のインフォグラフィック画像にしてください。
文字は日本語で、文字は崩れないように、大きくハッキリと描画してください。
# 内容(ここを描いてほしい!)
タイトル: 朝のコーヒーの効果
ポイント:
1. 目覚めスッキリ (Awake)
2. 集中力アップ (Focus)
3. リラックス効果 (Relax)
# デザイン定義(ここがBanana X!)
bg_color: "#F5F5F5"
text_colors:
primary: "#1A1A1A"
secondary: "#555555"
accent_color: "#FF6B6B"
tone: "Corporate, Flat, Memphis, Clean, Minimal"
image_style: "Vector illustration, Geometric shapes, Simple icons"
typography: "Sans-serif, Bold, Modern, Easy to read"
パターン2:チャットの文脈から作成する場合
Geminiとのやり取りで情報を整理した後に、「今話した内容を画像にして」と頼む場合のプロンプトです。
今回は、弊社WebARサービスであるLESSARをDeepResearchした結果を元に、インフォグラフィックス画像を作成しています。
# 命令
今まで話してきた内容で、インフォグラフィックス画像を作成してください。
文字は日本語で、崩れないように、大きくハッキリと描画してください。
# デザイン定義
全体デザイン設定:
トーン: "情報的, 遊び心, 明快, プロフェッショナル, モダン。"
ビジュアル・アイデンティティ:
背景色: "ライトグレー、または薄いグリッド。"
文字色: "#FF6B6B (Red)"
アクセントカラー: "#4ECDC4 (Teal)"、"#FFE66D (Yellow)"、"#1A535C (Dark Blue)"
画像スタイル:
特徴: "3Dアイソメトリック・ベクターイラストを用いた、データ視覚化へのフォーカス。"
形状: "等角投影グラフ, 円グラフ, フローチャートのコネクタ。"
イメージャリ: "微細な人々(マイクロ・ピープル), 浮遊するプラットフォーム, アイコン。"
構成: "構造化されたフロー, 相互接続された要素, 明確なパス。"
タイポグラフィ:
見出し: "丸みを帯びたサンセリフ。"
スタイル: "明確な階層構造, ラベル。"
すごい、一発で分かりますね。
運用上の重要な注意点
プロンプトを投げる際、Geminiのモデル選択には注意が必要です。
- 推奨: 思考モード(Thought) または Proモデル
- 非推奨: 高速モード
高速モードの場合、旧版のモデル(Nano Bananaなど)が使用されることがあり、日本語の文字が崩れたり、意味不明な記号になったりする可能性が高くなります。クオリティを重視する場合は、必ず上位モデルで実行するようにしましょう。
まとめ
インフォグラフィックス生成において、「デザイン定義」を言語化して与えることは、AIへの「指示の解像度」を上げることと同義です。
今回紹介したテンプレートを活用して、ぜひ業務効率化や資料のクオリティ向上に役立ててみてください!


