皆様はじめまして!
VTuber Tech #2 Advent Calendar 2018 の12月8日分を担当することになりました、だ~い~ です!
ノリと勢いと成り行きで 野良ハックチーム で活動(?)しています。
えー、まず断っておきますが今回の内容は完全に趣味の内容です!
※FaceBookでVTuberになって遊んでいたところを発見されて、最終的にココに記事を書くことに
#1. さいしょに
自分が最初にVTuberを知ったのが今年の4月ごろですかね。
今ではメジャー?なキズナアイさんが某テレビ番組で、一般の人とリアルタイムに会話しているのをみて衝撃をうけました。
**「なんだこれは魔法か!?」**みたいな・・・
その時は「これは3Dゲームよろしくさぞや凄い大変な仕組みでやってるんだろうな」と思って調べようとは思いませんでした。
ただ、その後VTuberの数が急激に5000人を超えたとかのニュースがあったりして「???」って思っていましたが、8月のキズナアイ杯を見たときに私の中で確信に変わりました
「これ、もしかして実は凄い簡単なんじゃないの?!」
だっていきなり数千人ですよ!!
Unityの技術者 数千人がいきなりYouTuberとして目覚めたの? もしくは物好きな数千人のお金持ちがいきなりあらわれたの?
・・・そんなわけ無いと思います。**「じゃあどうなってるの?」**というところを今回は探ってみようと思います。
(ケシテ ビショウジョニ ナリタカッタワケデハ ナイ・・・)
#2. ツールを使え
キズナアイ杯というのは全国のVTuberを集めてマリオカートで勝負する企画なんですけど、参加者がどう見ても学生っぽい人が多いんですね。
あとは見ていると、女流雀士の人だったり技術者ではない人も多い印象でした。
つまり、お金も知識もほとんど無くてもできるんでしょうね。
・・・と、なると簡単なVTuberになれる系のツール(フリーソフトっぽいもの)があるんじゃないかと思ったわけです。
**ありますね!**以下は代表的なソフト
どれも共通なのが、単眼カメラなのでトラッキングは顔のみで体はできない事ですね。(SLAM技術とかで、そのうち体がトラッキングできる物もでるんでしょうかね)
Hitogataが良い感じ!
FaceRigでも良かったのですけど、STEAMがうちのPCだと重いのと、どうせだったらオリジナルキャラクタで動かしたいのでHitogataをチョイス。
サイトからダウンロードしてきたZipファイルを展開してexeを実行し、モデルを選んだら「Face Tracking」ボタンを押すだけで自分の顔とモデルが連動します! なんとお手軽
それとカメラなんですが、ノートPCならだいたいカメラ付いてるじゃないですか。なので試すだけならカメラも特にいらないです。ただ在ったほうが口とか目のシンクロ率は上がりますね。
このモデルはHitogataから起動するエディタで自分で作った物なんですけど、ゲームのキャラメイク並みに簡単に作れました。
ちなみにHitogataはその界隈では結構メジャーなものなのでググると沢山使い方がでるのでそちらを参照するべし。(ハマる要素はほぼなかったけど・・・)
ハマるといえば、このソフト単体では動かしたモデルを動画に録画する事はできない事かな。最初悩んだ
#3. 声はどうするか
さて、美少女モデルを自在に動かすことができたら、声も変えたくなりますよね!40を超えたバ美肉おじさんには必要なスキルです。
要はソフト的にボイスチェンジャーできれば良いので、またそれっぽい安いものを漁るとこんな感じ。
うーん、どれもなんかなぁ・・・。
やっぱり恋声でしょ
これって自分の声を変換するので正直、人によると思いますが自分はどのソフトもほぼ同じ感じになりました。どう聞いても女性ではないですね。。。
まぁそれなら使いやすい恋声一択でしょう!
恋声もサイトからダウンロードしてきたZipファイルを展開してexe(64bit版ならx64の方)を実行します。
起動した画面に「M→W」(男⇒女の意味っぽい)ボタンがあるので、これを押したらあとはマイクアイコンを押すだけで動作します。簡単だ
上のスライドバーにPitchというのがありますね?
これを上げると高い声になります。自分は声が低いのでデフォルトよりも上げた方がいい感じでした。
自分は大体このぐらい。
大人の男性だと180~220ぐらいで、声の高い人は180ぐらいがいいみたいですよ。
あと右側に鍵盤の画面があります。ここには変換後の声のピッチが緑色の線で表示されるんですけど、緑線が下に囲った枠の範囲ぐらいに収まると丁度いい感じでした。
ようは、ここに合うように頑張って裏声をするわけですよ!
それと一番重要な事を言います。ハウリングするのでヘッドセットが必須です!(安いUSBのでいいです)
恋声も、その筋では有名なので基本設定とかはググると沢山サイトがあります。(これも簡単操作なので殆ど躓かないと思います)
#4. もっとも肝心なもの・・・それはOBS!
これでモデルが動かせるようになって、声も女性?っぽい感じにできるようになったので「終了~」と言いたいところですが違います!!
ツールだけ紹介して「良きVTuberライフを~」なんて〆たりするサイトがありますが全然違います!!そんな記事書いてる人は完全にエアプです!
VTuberって事はですよ「モデルの動き」+「音声」+「背景とかに紹介したいゲームだったり何か」がミックスされて一つのコンテンツ(VTuber)になるわけです。
先ほど紹介したツールでは個々に独立しているのでHitogataはモデルの動きだけ、恋声は音声だけで、変換した声に合わせてモデルを動かして一つの動画にするとかはできないわけです。
最初はそれの解決法が分からずに、「モデルの動きを録画した無音の動画」と「女声に変換した自分の声のWAVファイル」をそれぞれ作って動画編集ソフトで結合したりしてました。これが、ありえない程めんどくさいです!!そして思いました「ぜったい違うな・・・・」と!
なんでこの節だけ熱いかというと、上のようにツールの説明はあるんですけどこの辺をあまり教えてくれるサイトはなくて解決方法を探すのに苦労しました。
そんな訳でタイトルにも書きましたが、この解決にはOBS Studioというソフトを使います。これも無料です。
このソフトは簡単に言ってしまうと、動画とか音声とかテキストとか画像とかの素材をミックスして一つの動画を作る事ができます。
自分が最初に使っていた方の動画編集ソフトでは一度作っておいたファイルを切り貼りしてやる形ですが、OBSでは例えばHitogataの画面をキャプチャーしながらマイクから入力された音を拾って一つの動画をリアルタイムに作るなんて事ができちゃいます。
あと、デフォルトでYouTubeへのライブ配信もできるのでライブ配信には欠かせないソフトですね。
使い方はソースの枠の「+」で合成したい素材を追加していき、右の録画や配信ボタンを押すだけです。
この例だとHitogataのキャプチャー画面と、静止画(駄菓子屋の風景)をソースに入れていて、マイク入力で音声が入ります。
※Hitogataの方は背景を緑にしておいて、OBSのHitogataのキャプチャーをクロマキーフィルターで緑に設定する必要があります。
VB Audio Virtual Cableについて
なんかいきなり構成の所に書いているVB Audio Virtual Cableってやつがありますよね? 実はこれも非常に重要だけど教えてくれる人は少ないので書きます。
OBSのマイク入力は、PCに接続したマイクの入力から音声を取り込みます。
一方で、恋声で変換した声は、音声ファイルに出力するかスピーカーに出力する事しかできません。
つまり、そのままOBSで録画するとスピーカーからは女性の声がするけど、ヘッドセットのマイクは自分の声が入ってるので、録画された動画には「おっさんの声の女の子が映る」ことになります。
これを解決するには、恋声とOBSを繋がなければならないわけです。
このVB Audio Virtual Cableはその名前の通り仮想のオーディオケーブルで、恋声の音声出力先(通常はスピーカーになってる)をこの仮想ケーブルにして、OBSのマイク入力を仮想ケーブルにしておくと、恋声から出力された音声を、OBS側のマイク入力で拾う(つまり繋げる)ことができるんです。
これもフリーのソフトでここからダウンロードできます。
あと似たようなものに、YAMAHAのNETDUETTO β2があります。どっちでもいいですが、シンプルなので自分はVBなんちゃらが好き。
#4. 完成!
ほんとは声が付いてますがQiitaの制限で動画GIFしかできないようなので、とりあえずこんな感じです!
どうでしょう!?全部でかかった費用は、ヘッドセットの2千円ぐらいです。PCは数年前のノートパソコンです。
ここまで分かれば、ほんとに安く簡単にできるので興味のある人は是非チャレンジしてみてください!
今は手足を動かす事も出来るようになりましたが、これ以上長いと厳しいと思うのでこの辺で・・・。
(いいね!が いっぱい付けば また続きを書きたいと思います)
#5. おまけ
知っていましたか!?Windows10の標準のソフトで「フォト」ってありますよね?
あれで簡単にMP4の動画のトリミングができるんですよ!そこも無料でいけますw