概要
執筆のきっかけ
先日、実践的ショートカットキー講座第1弾として Windows10で使えるショートカットキー をまとめました。
今回は、Googleドキュメントで利用できるショートカットを紹介します。
対象
Googleドキュメントをよく利用し、一般的なショートカットキーを身に着けている方を主な対象として想定しています。
Googleドキュメントに慣れていない方に向けた簡単な説明も追加していますので、全くの初心者も歓迎です。
なお、前回はWindows10ユーザー限定でしたが、今回はmacOSにも対応しています。
環境
種類 | Windows | macOS |
---|---|---|
Computer | HP Spectre x360 Convertible 13-ac007TU | iMac (21.5-inch, Late 2015) |
OS | Windows10 Home 1903 (May 2019 Update) | macOS High Sierra ver 10.13.6 |
Windows10搭載のHP製ノートパソコンと、大学のiMacで検証しました。ご使用の環境によっては、ショートカットキーが異なる場合があるので注意してください。 |
1. 《はじめに》Googleドキュメントってなに?
Googleドキュメントとは
Googleドキュメントは、Google社が提供している文書作成サービスです。Microsoft社のWordのGoogle版といった感じでしょうか。
Googleドキュメントの利用方法
専用のソフトは必要なく、Google ChromeやFirefoxなどの ウェブブラウザで動きます 。Googleアカウントを持っていれば、誰でも簡単に使うことができます。また、他人の作成したドキュメントを編集するのであれば、ログインも必要ありません。
Googleドキュメントの利点
なんといっても、その使いやすさが魅力です。
- 無料 なのにワード並みの機能がある
- 複数人で 同時編集 できる
- 他人との共有が簡単かつ高機能
- 自動保存 されるのでデータ破損の心配がない
- アプリを入れれば スマホでも編集できる
- 他の端末でも確認できる
- Google Chromeであればオフラインでも編集できる
- Microsoft社のWordを編集できる
- PDFで簡単に書き出せる
- Wordのファイル形式でダウンロードできる
Googleドキュメントの欠点
褒めっぱなしもよくないので、いくつか欠点を述べておきます。
- 利用できる フォントが少ない
- 装飾が少ない
- Wordと変換するときに形が崩れることがある
- 共有範囲を間違えると重大な機密が漏洩する
2. 《基礎の基礎》キーを確認しよう!
以下のキーを確認してから、読み進めるようにしてください。なお、キーボード上での表記はご使用のパソコンの機種やOSによって異なります。
Windowsのキーボード(クリックすると開きます)
- 「 A 」~「 Z 」
- 「 Alt 」
- 「 Back Space 」
- 「 Ctrl 」
- 「 Delete 」
- 「 Enter 」
- 「 Esc 」
- 「 F1 」~「 F12 」
- 「 Print Screen 」
- 「 Shift 」
- 「 Tab 」
- 「 Windows 」
- 「 → 」「 ← 」「 ↓ 」「 ↑ 」
macOSのキーボード(クリックすると開きます)
- 「 A 」~「 Z 」
- 「 Command 」
- 「 Control 」
- 「 Delete 」
- 「 Esc 」
- 「 Fn 」
- 「 F1 」~「 F12 ※」
- 「 Option 」
- 「 Return 」
- 「 Shift 」
- 「 Tab 」
- 「 → 」「 ← 」「 ↓ 」「 ↑ 」
※F13以上がある場合もありますが、今回は使いません。
3. 《ショートカット基礎編》これだけは覚えよう!
特に重要なショートカット
Windows10編の特に重要なショートカット10選 とほとんど同じ内容です。
重要度 : ★★★
利便性 : ★★★
ショートカット(Windows) | ショートカット(macOS) | 機能 |
---|---|---|
「 Ctrl 」+「 A 」 | 「 Command 」+「 A 」 | 全ての項目を選択する |
「 Ctrl 」+「 C 」 | 「 Command 」+「 C 」 | 選択した項目をコピーする |
「 Ctrl 」+「 V 」 | 「 Command 」+「 V 」 | 選択した項目を貼り付ける |
「 Ctrl 」+「 X 」 | 「 Command 」+「 X 」 | 選択した項目を切り取る |
「 Ctrl 」+「 Y 」 | 「 Command 」+「 Y 」 | 操作をやり直す |
「 Ctrl 」+「 Z 」 | 「 Command 」+「 Z 」 | 操作を元に戻す |
4. 《ショートカット初級・中級編》目的に応じて使い分けよう!
書式に関するショートカット
文字の書式を変換できるショートカットキーです。
重要度 : ★★☆
利便性 : ★★☆
ショートカット(Windows) | ショートカット(macOS) | 機能 |
---|---|---|
「 Alt 」+「 Shift 」+「 5 」 | 「 Command 」+「 Shift 」+「 X 」 | 下線をつける |
「 Ctrl 」+「 B 」 | 「 Command 」+「 B 」 | 太字に変換する |
「 Ctrl 」+「 I 」 | 「 Command 」+「 I 」 | 斜体に変換する |
「 Ctrl 」+「 U 」 | 「 Command 」+「 U 」 | 下線をつける |
「 Ctrl 」+「 Alt 」+「 C 」 | 「 Command 」+「 Option 」+「 C 」 | 書式をコピーする |
「 Ctrl 」+「 Alt 」+「 V 」 | 「 Command 」+「 Option 」+「 V 」 | 書式を貼り付ける |
「 Ctrl 」+「 Shift 」+「 V 」 | 「 Command 」+「 Shift 」+「 V 」 | 書式なしで貼り付ける |
「 Ctrl 」+「 Shift 」+「 > 」 | 「 Command 」+「 Shift 」+「 > 」 | フォントサイズを拡大する |
「 Ctrl 」+「 Shift 」+「 < 」 | 「 Command 」+「 Shift 」+「 < 」 | フォントサイズを縮小する |
「 Ctrl 」+「 \ 」 | 「 Command 」+「 \ 」 | 書式をクリア |
「 Ctrl 」+「 Space 」 | 「 Command 」+「 Space 」 | 書式をクリア |
機能を与えるショートカット
文字に機能を与えるショートカットキーです。
重要度 : ★★☆
利便性 : ★★★
ショートカット(Windows) | ショートカット(macOS) | 機能 |
---|---|---|
「 Ctrl 」+「 K 」 | 「 Command 」+「 K 」 | リンクを挿入する |
「 Ctrl 」+「 Alt 」+「 F 」 | 「 Command 」+「 Option 」+「 F 」 | 脚注を挿入する |
「 Ctrl 」+「 Shift 」+「 E 」 | 「 Command 」+「 Shift 」+「 E 」 | 中央揃えに変換する |
「 Ctrl 」+「 Shift 」+「 J 」 | 「 Command 」+「 Shift 」+「 J 」 | 両端揃えに変換する |
「 Ctrl 」+「 Shift 」+「 L 」 | 「 Command 」+「 Shift 」+「 L 」 | 左揃えに変換する |
「 Ctrl 」+「 Shift 」+「 R 」 | 「 Command 」+「 Shift 」+「 R 」 | 右揃えに変換する |
「 Ctrl 」+「 Shift 」+「 7 」 | 「 Command 」+「 Shift 」+「 7 」 | 番号付きリストに変換する |
「 Ctrl 」+「 Shift 」+「 8 」 | 「 Command 」+「 Shift 」+「 8 」 | 箇条書きに変換する |
「 Ctrl 」+「 . 」 | 「 Command 」+「 . 」 | 上付き文字に変換する |
「 Ctrl 」+「 , 」 | 「 Command 」+「 , 」 | 下付き文字に変換する |
見出し関連のショートカット
Googleドキュメントの重要な機能である「見出し」のためのショートカットキーです。
重要度 : ★☆☆
利便性 : ★★☆
ショートカット(Windows) | ショートカット(macOS) | 機能 |
---|---|---|
「 Ctrl 」+「 Alt 」+「 N 」 | 「 Command 」+「 Option 」+「 N 」 | 次の見出しに移動する |
「 Ctrl 」+「 Alt 」+「 P 」 | 「 Command 」+「 Option 」+「 P 」 | 前の見出しに移動する |
「 Ctrl 」+「 Alt 」+「 0 」 | 「 Command 」+「 Option 」+「 0 」 | 標準テキストに変換する |
「 Ctrl 」+「 Alt 」+「 1 」 | 「 Command 」+「 Option 」+「 1 」 | 見出し1を適用する |
「 Ctrl 」+「 Alt 」+「 2 」 | 「 Command 」+「 Option 」+「 2 」 | 見出し2を適用する |
……… | ……… | ……… |
「 Ctrl 」+「 Alt 」+「 6 」 | 「 Command 」+「 Option 」+「 6 」 | 見出し6を適用する |
ドキュメントを操作するショートカット
Googleドキュメントを使いこなすためのショートカットです。
重要度 : ★☆☆
利便性 : ★★★
ショートカット(Windows) | ショートカット(macOS) | 機能 |
---|---|---|
「 Alt 」+「 Enter 」 | 「 Option 」+「 Return 」 | リンクを開く |
「 Ctrl 」+「 F 」 | 「 Command 」+「 F 」 | ドキュメント内を検索する |
「 Ctrl 」+「 H 」 | 「 Command 」+「 Shift 」+「 H 」 | ドキュメント内を検索し置換する |
「 Ctrl 」+「 Alt 」+「 M 」 | 「 Command 」+「 Option 」+「 M 」 | コメントを追加する |
「 Ctrl 」+「 Alt 」+「 N 」 | 「 Control 」+「 Command 」+「 N 」 | 次のコメントに移動する |
「 Ctrl 」+「 Alt 」+「 P 」 | 「 Control 」+「 Command 」+「 P 」 | 前のコメントに移動する |
「 Ctrl 」+「 Shift 」+「 C 」 | 「 Command 」+「 Shift 」+「 C 」 | 文字数をカウントする |
「 Ctrl 」+「 Shift 」+「 F 」 | 「 Control 」+「 Shift 」+「 F 」 | メニューの表示・非表示を切り替える |
5. まとめ
Googleドキュメントで使えるショートカットキーはたくさん用意されています。しっかりと理解した上で、実際の現場で活用してください!
なお、Googleドキュメントでは 「Ctrl」+「/」 (macOSだと 「Command」+「/」 )で、一般的なショートカットキーの一覧を表示することができます。また、 Googleのヘルプページ では、さらに詳細に記載されています。この記事を最後まで読んだ方は、復習も兼ねて是非読んでみてください!
6. 関連リンク
※初版公開は2019年11月です。2020年5月6日および7月13日に細かい表記を訂正しました