この記事は vvvv Advent Calendar 2016 の 25 日目の記事です。
ついに最終日です。
みなさんのアドベントカレンダー記事を毎日楽しみに読ませてもらっています。感謝の気持ちでいっぱいです。来年もやりたい!
#vvvv 50
一番大きいものは VL の追加です。
VL とは vvvv に内包される、vvvv で使えるノードを作るための新しいビジュアルプログラミング言語、という感じです。
フレームベースド、データフロー言語というパラダイムの性質上、1フレームでループが書けない、状態の保持がシンプルではない、という不便さがありました。
VL は C# コンパチブルで、 C# を vvvv の VL エディタ上で vvvv と同じ感覚でビジュアルベースで記述でき、コンパイルと実行が動的にできる C# な感じです。
vvvv から発展し、テキストベースのプログラミングの学習をしたいとしたときに、どうしても壁が存在していました。が、vvvv -> VL -> C# という自然な学習フローができました。
言語フィーチャーとしても、ループの使用はもちろん、型の宣言、オブジェクト指向、ジェネリクス、デリゲート、非同期処理、.net で作られたライブラリの自動 VL 化、実行形式の書き出し、などなど。
vvvv の魅力、他の似た環境との明確に違う所として、開発者たちがあくまで一つのプログラミング言語として vvvv を開発しているという点です。
これは最初に開発を始める段階からブレない思想です。その思想の元、正統な進化を感じます。
もちろんこれまで通り vvvv だけでも同じように作品を作ることができますし、複雑な事や vvvv で難しいものは VL で書く、という感じになります。
vvvv 内での VL の使用に関する追加料金は現状ありません。
スタンドアロンバージョンができたらライセンス料の仕組みが出来そうです。
The Gray Book
公式の VL についてのドキュメントです。頻繁に更新されています。
更新落ち着いたら翻訳したいですね。
https://vvvv.gitbooks.io/the-gray-book/content/en/
#vvvv 側のアップデート
vvvv 側ももちろん色々更新されています。
部分的にですが、今日から恩恵を得られる vvvv 50 として紹介します。
Spread
みんな大好き Spread カテゴリのノードも増えました。
Camera(2D)
Camera(2D) が結構便利です。
2次元的に移動とスケールが出来るシンプルなカメラです。
Bezier エディタ
Rekorder
GIF アニメとしてウィンドウをキャプチャできます。
Ctrl+4 で録画開始/終了。
Evaluate = false でノートが灰色に
Raw の扱いが高速に
嬉しい。
#終わりに
正統進化をしている vvvv / VL は今後も楽しみです。
夏の NODE 16 とかではまた何かしらニュースがあることに期待です。