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Windows11でWSL2上のVivadoからUSBポートを使ってボードと通信する

Last updated at Posted at 2022-05-11

※ Vivado2022.2からWindows11がサポートされたので、現在ではわざわざwslを使う必要はあまりないと思います。

windows11にVivadoが対応していなくて、ちょうどよいことにwslgがあるからwsl2にVivadoをインストールしたということがあった(ここに書いてます)。ただこれだとUSBポート等の設定が一切されていなくて、合成まではできても実際のFPGAボードが使えないという悲しいことになるので、ここを何とかする方法をまとめる。

環境

  • Ubuntu 20.04.4 LTS
  • Vivado 2021.2 (64-bit)
    • standard edition

Vivado本体のインストールまではすんだものとする。

概略

  • wsl2でホストPCのUSBポートを使えるようにするものをインストールする
  • vivadoのcable driverをインストールする
  • 実際に通信するときに(root権限で)Vivadoをおこし、Windows側でUSBポートをWSLに渡す操作をする

これをすることになる。まず準備として上2つを済ませる。

wslからUSBポートを使う準備

Windows11で、wslにUSBデバイスをつなぐ方法を作っている人がいる。

ここに開発者の方の書かれた記事としてあって、こっちには公式からも同じ内容ででている(がんばればWindows10でもできないことはないらしい、10なら素直にWindows版Vivadoでいいやとなりそうだけど)。

手順の抜粋

1. Windows側でusbipd-winをインストールする

最新版をインストールしなさいとのこと(.msiのインストーラ)。

2. WSL側でusbipクライアントをインストールする

Ubuntuなら

sudo apt install linux-tools-5.4.0-77-generic hwdata
sudo update-alternatives --install /usr/local/bin/usbip usbip /usr/lib/linux-tools/5.4.0-77-generic/usbip 20

だそう。

vivadoのケーブルドライバーをインストールする

windowsでもともとVivadoを使っていると初見となるはず。

ここにある通り、

<Vivado Install>/data/xicom/cable_drivers/lin64/install_script/install_drivers/

の中にあるinstall_driversを実行する。<Vivado Install>にはVivadoをインストールしてある場所が入るが、インストーラのデフォルトだとおそらく/tools/Xilinx/Vivado/2021.2/になっている。

準備はおしまい。(一度インストール後にWSLの再起動がいる?)

いざ通信

udevをいじればrootでなくてもよくできるらしいが、そのままだとWSLのusbipクライアントの都合でrootしかUSBポートが使えない場合がある、とのこと。実際Vivadoはそうだった模様。ということで、もしそれでもよければ、

  1. PC本体のUSBポートにFPGAボードをつなぐ
  2. Windows側(Powershell)でusbipd wsl attach --busid <busid>
  3. root権限でVivadoを起こし、Hardware Managerを開いてAuto Connectする

で、無事使えるようになるはず。
2.の<busid>は、上の準備が全部終わってボードもUSBケーブルでつないだ後にWindows側でusbipd wsl listをすると表示されるUSBポートのうち、FPGAと通信するもののBUSID。デバイスの一覧がそのIDといっしょに表示されて、その中にUSB Serial Converterみたいな名前があるのでおそらくすぐにわかる。

以上です。

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