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RAdvent Calendar 2021

Day 6

Windows 10でポータブルなBookdown環境を構築する

Last updated at Posted at 2021-12-08

はじめに

RStudioをUSBメモリで持ち運べるようになった1ので,頑張ってBookdown環境まで作ってしまいたい.
Windows 10だとOneDriveがらみのトラブルが多いので,人に簡単にインストールを進められないんですが,ポータブル環境ならばそのあたりのトラブルを回避できるので楽なんですよね.

以下,USBメモリのルートをF:\とします.

R portableのインストール

ダウンロードしてF:\R-Portable以下に展開します.

RStudioのインストール

以前書いた記事1そのまんま.
使用しているPCにRStudioがインストールしていないならば,一度はインストールしておく必要がありますので,ダウンロードページからダウンロードしてインストールしましょう.

RStudioを起動する必要はないので,OneDriveがらみのトラブルも無関係のはずです.

コピー先はF:\RStudioとしておきます.

Git portableのインストール

Gitもポータブル版をインストールしておきます.

起動バッチファイルの準備

RStudioにパッケージをインストールするために,以下の内容でバッチファイルを作成し,F:\に置いておきます.tlmgrはまだインストールしていないので,コメントアウトしておきます.

{RStudio-Portable-Init.bat}
cd /d %~dp0
set current_dir=%~dp0

set R_HOME=%current_dir%R-Portable\App\R-Portable
set R_USER=%current_dir%R-Portable\App\R-Portable
set R_LIBS_USER=%current_dir%R\win-library
if not exist "%R_LIBS_USER%" mkdir "%R_LIBS_USER%"

set "PATH=%PATH%;%current_dir%TinyTeX\bin\win32;%currend_dir%PortableGit\bin"

rem call tlmgr path add

"%current_dir%RStudio\bin\rstudio.exe"

パッケージのインストール

RStudio-Portable-Init.batをダブルクリックしてRStudioを起動します.今までRを起動したことのないPCであれば,Rの場所を指定するように促すウィンドウが出ますので,F:\R-Portable\App\R-Portable\bin\x64を指定します.ウインドウが閉じますので,もう一度バッチファイルから起動します.

すでにRを起動したことがあった場合,RStudioが起動してから,[Tools]-[Global Options...]を選択し,[General]から[R Session]の下にある[R version:]に先ほどのポータブル版Rのパスを指定します.

Rがポータブル版になっていることを確認したらパッケージをインストールしていきます.

install.packages(c("tidyverse", "remotes", "rmarkdown", "bookdown", "tinytex"), dependencies = TRUE)

PDFを作成するためにTinyTeXをインストールします.TinyTeXについては日本語ドキュメントを参考にしています.

tinytex::install_tinytex(dir = "F:\TinyTeX")
tinytex::tlmgr_install("texlive-msg-translations")
tinytex::tlmgr_install(c("bxjscls", "luatexja", "zxjatype", "zxjafont", "haranoaji", "jlreq"))

TinyTeXのインストールが終わったら,バッチファイルでコメントアウトしていた行をアンコメントします.

{RStudio-Portable-Init.bat}
cd /d %~dp0
set current_dir=%~dp0

set R_HOME=%current_dir%R-Portable\App\R-Portable
set R_USER=%current_dir%R-Portable\App\R-Portable
set R_LIBS_USER=%current_dir%R\win-library
if not exist "%R_LIBS_USER%" mkdir "%R_LIBS_USER%"

set "PATH=%PATH%;%current_dir%TinyTeX\bin\win32;%currend_dir%PortableGit\bin"

call tlmgr path add

"%current_dir%RStudio\bin\rstudio.exe"

いったんRStudioを終了してから再起動しましょう.

終わりに

以上で一応bookdownを使って日本語の入ったPDFを作成することができます.本当はrmdjaパッケージを使いたいのですが,私の環境ではうまく動かないんですよねー.ということで,これを解消するのが次の宿題と言うことにしておきます.

  1. RStudioをUSBメモリで持ち運ぶ 2

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