注
バッチファイルにミスがあったので修正しました1.
はじめに
みんな大好きRStudioですが,Windows10で使おうとするとユーザー名やらOneDriveとの連携やらで面倒くさいことが色々と起こってしまいます2.
そこでWindows用のRとRStudio一式をUSBメモリに突っ込んで持ち歩けるようにしてみました.これでOneDrive問題を回避するだけでなく,自分でプログラムのインストールができないPCなどでRStudioを利用したり,人にインストールとトラブル回避の手順を説明する手間から解放されることになります.
用意するもの
- USBメモリ(8GB以上,16GB以上ある方が望ましいか?)
- R-Portable
- RStudioがインストールされたWindows PC
USBメモリ
まともな環境を持ち運ぶために,パッケージ類をすべてUSBメモリにインストールします.tidyverse
といくつかのパッケージをインストールした段階で6GB程度使用しているので,データを一緒に持ち運ぶことなども考えると8GBは必須だと思われます.
R-Portableのインストール
ダウンロードしてインストール先をUSBメモリに指定するだけ.手順は省略.
RStudioのコピー
「Creating a Portable Version of RStudio for a USB Drive」によると,すでにインストールしてあるRStudioがあればディレクトリ3ごとコピーすることで持ち運び可能とのことですので,まるごとUSBメモリにコピーしましょう.
起動バッチファイルの準備
下の内容をテキストエディタで作成し,ファイル名をrstudio_init.bat
など拡張子を.bat
としてUSBメモリの最上層に置いておきます.
cd /d %~dp0
set current_dir=%~dp0
set R_LIBS_USER=%current_dir%R\win-library
if not exist "%R_LIBS_USER%" mkdir "%R_LIBS_USER%"
"%current_dir%RStudio\bin\rstudio.exe"
USBメモリをカレントディレクトリとして,そこにR\win-library
というパッケージをインストールするためのディレクトリがあるかどうかを確認してから起動しています.インストールされたパッケージはここから読み込むことになりますので,持ち運ぶ前にこのバッチで起動して必要なパッケージをインストールしておきます.
起動
USBメモリを差し込んだらrstudio_init.bat
をダブルクリックします.RStudioを起動したことのないPCではRの場所を選択しなければいけませんので,USBメモリ内の\R-Portable\App\R-Portable\bin\x64
を選択します4.選択後は一度RStudioを再起動することで利用することができます.この辺RStudioのコマンドラインオプションとかで指定できないのかなーとか考えています.
Enjoy!
おしまい.