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ENDH以降の本当の使い方(現場が育てた文化)

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Last updated at Posted at 2026-03-07

技術と思想を分ける境界線

ENDHが何も生まないのは文明。
そこに意味を置いたのは文化。


ENDH以降をどう扱うかは、文明ではなく文化だ。
ENDHは「転送されない領域」という仕様にすぎない。
だが現場は、その仕様を“第三の手”として使いこなしてきた。
ENDH以降は、ラダー本体とは切り離された “安全な作業机” だ。
ここに何を書いても本体に影響しない。
だからこそ、現場は ENDH 以降を モニタ・コメント編集・ラダー保留場所 として育ててきた。
以下に、現場で本当に使われている ENDH の使い道をまとめる。

ENDH.jpg
引用元:https://yenqoo.com/spices/applica/combine/combine.html

ENDH以降の使い道

1. モニタしたいデバイスの一覧(デバッグの最前線)

ENDH以降は転送されないため、
デバッグ中に見たいデバイスを安全に並べておける監視リストとして最適。
さらに、ここに並べたデバイスは
• 「登録モニタ」にそのまま持っていける
• 「リアルタイムチャートモニタ」にも直接持っていける
私が現場で最も多用する、即戦力の使い方。(上の参考写真)

2. デバイスコメント記述用デバイス置き場(コメント編集の作業机)

ここに並べたUI (UserInterface) 用デバイスに 直接コメントを書く。
(これらから「デバイスコメント編集ウィンドウ」を素早く表示できる。)
コメント文化と相性が良く、
“コメントを書くための作業机”として機能する。
ここに書くコメントは、UI のためのテキストそのもの。
タッチパネル側で文言を編集せず、
UIの文言はすべてPLCコメントで一元管理するのが文化。
Version・日付・機械名などの管理も
コメントに書いてUIに表示する運用ができる。

→ Version管理の詳細はこちら

3. ローカルデバイスインデックス修飾用の領域確保

インデックス修飾では
デバイスの先頭アドレスしか記述しない。
そのため、必要なローカル領域(最終アドレス)を ENDH 以降に記述しておくと管理が楽になる。
インデックス文化の裏方として欠かせない。

4. 様子見ラダー(??)の避難所

• まだ消したくない
• でも本体に転送したくない
そんな“保留ラダー”を置いておくための安全地帯。
現場の判断を保留できる余白として機能する。

5. ちょっとした編集スペース(作業机その2)

• コピペ前の整形
• ラダーの一時編集
ENDH以降は、ラダー編集のための“作業机”として自由度が高い。

ENDHは現場の「第三の手」

ENDH以降は、単なる“転送されない領域”ではない。
現場はそこに 監視・コメント・編集 を集約し、
ENDHを 第三の手として文化化 してきた。

文明が仕様を作り、
文化が使い方を作る。
ENDH文化は、その象徴だ。


コラム:三つの手という考え方

PLCには三つの手がある。

 ひとつは、ラダー本体という“技術の手”。
 ひとつは、コメント文化という“伝える手”。
 そして最後のひとつは、ENDH以降の“余白の手”。

文明が与えたのは最初の手だけだ。
残りの二つは、現場が静かに育ててきた文化である。


関連記事
[RCOMを使ったVersion管理の記事はこちら]
https://qiita.com/yenqoo/items/fc38b48de1bac44d4af2
[RCOMを使って全デバイスのコメントを読む記事はこちら]
https://qiita.com/yenqoo/items/38a28ff324c1ffb4a8dd

作者
圓空(えんくう)
https://yenqoo.com/spices/
https://yenqoo.com/monologue/

キーエンスPLCを中心に、
“技術 × 美学 × 遊び心” をテーマにした技術文化を発信しています。

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