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IMSの概要(FP、DEDB)

Last updated at Posted at 2017-05-04

多くの銀行の勘定系システムでは、IBMメインフレーム上でIMS/SAILを使用してアプリ開発を行っている。ここでは、IMSの中で銀行システムを構成する際によく使用されているFP(FastPath)とDEDBを記載する。

IMSとは

IMSとは、Informaition Management Systemの略称で階層型のデータベース管理システムである。IMSはトランザクション処理システムであるIMS TM(IMS Transaction Manager)と、階層型のデータベース管理システム (DBMS) であるIMS DB(IMS Database Manager)から構成される。

IMS アドレース・スペース構成
IMSアドレス構成.jpg

FP(FastPath)とは

FPとは、高速拡張機能(FastPath)の略称で、1977年に日本の銀行などの要求により、最初は作られました。従来のIMSと違い、パフォーマンスを追及した製品である。次のような特徴をFastPathはもつ。

・ 資源の事前割当て
・ 外部I/Oの削除
・ 簡素化された機能
・ 並行処理の促進

多くの銀行の勘定系システムのオンラインでは従属リージョンとしてIFPリージョンを適応していることが多い。
なお、バッチ処理でIMS-DBにアクセスする場合は、BMPリージョンでアクセスすることが多い。

DEDBとは

FPでは、ディスク上の管理する「DEDB」及びディスクとメモリ上で管理する「MSDB」とに分かれる。銀行システムは複数のマシーンで稼働しており、MSDBはマシーンごとにデータを保有する必要があり、DEDBは複数のマシーンで共有して使用できるため、銀行システムでは通常DEDBが使用されることが多い。
ここでは、階層型データベースであるDEDB(Data Entry DataBase)について記載する。

システムのデータベースイメージ
(IMS/ESA オンライン適用業務開発/ 運用支援プログラム 概説書より)
システムのデータベースイメージ.jpg

階層型データベース
階層型データベース1.jpg

<参考資料>

 Wikipedia IMS          https://ja.wikipedia.org/wiki/IMS
 メインフレームで遊ぼう     http://www.arteceed.net/?p=805
 進化する銀行システム    星野 武史

IMS/ESA オンライン適用業務開発/ 運用支援プログラム 概説書

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