今回の記事は「DeFi」について解説します。
以前「DApp」や「NFT」の記事を書かせてもらったのですが
今回は「DeFi」について纏めていきます。
「DeFi」とは「Decentralized Finance」の略で、
日本語にすると「分散型金融」となります。
「DApp」を構成する重要な要素となりますので
「DApp」の記事をまだ見ていないという方は、良ければ下記URLより参照ください。
※↑以前「DApp」について特徴や発展性などを纏めた記事です。
また、「NFT」の記事をまだ見ていないという方で、見ても良いよという方は下記URLより参照ください。
※↑以前「NFT」についてNFTの有用性について纏めた記事です。
■「DeFi」とは?
「DeFi」とは日本語で「分散型金融」を意味し、
ブロックチェーン技術を用いて構築された金融システム全体を指します。
DeFiは、スマートコントラクトを利用して、
従来の金融機関を介さずに金融サービスを提供することを目指しています。
これにより、仲介業者を排除し、取引の透明性や効率性を高めることができます。
大きな特徴としては、以下の3つです。
・体制は分散型で中央集権的な管理者が存在しない
・オープンソースなので取引の透明性が高い
・地理的な制限なし(銀行の種類やATM等の地域制に左右されない)
少し分かりにくいですね…
では一般的な金融と比較してみましょう!
【一般的な金融】
銀行で中央集権的に管理され、取引の記録は非公開、
銀行やATMの場所に左右される一般的な金融
↕ ↕ ↕
【DeFi】
ネット上で分散管理され、誰でも取引の記録を照会ができ、
ネットさえあれば地域に左右されない「DeFi」
という様に一般的な金融と「DeFi」は大きく違っています。
かなり分かりやすくなりましたね!
では次にメリットやデメリットについて纏めていきます。
■「DeFi」のメリット・デメリット
実際のところは色々あると思いますが、とりあえず双方3つずつ挙げてみます。
◆メリット
①仲介業者を排除することでコストを低減できます。
②手続きが簡略化でき、プライバシーの保護にも貢献できます。
③いつでも利用可能な為、タイムゾーンに縛られません。
◆デメリット
①従来の金融の規制外の為、詐欺や不正行為に対する保護手段が限られます。
②現金化する際には一手間必要ですし、スリッページ(価格変動)で損をすることもあります。
③将来的に消費者保護のため規制や、税務監査の為の規制が考えられます。
デメリットを見ると、まだ不安は残りますね。
■何故「DeFi」なのか
銀行がない、または銀行の信用性が低い地域でも利用可能です。
途上国や紛争地域であっても経済的な機会を持つことが出来ます。
そうでない地域でも国際的なビジネスや送金において利便性が非常に高いです。
つまりインターネットと能力(意欲)があれば、
どんな場所でも金融ビジネスを始めることができるという事になります。
将来的には国際的な経済活動の不便さを払拭できる可能性もある為
「DeFi」は重要な要素となり、
必要とされる技術になると思われます。
■最後に
色々調べてみると、「DApp」と「DeFi」は将来性の高い技術なのだと再認識しました。
今後の発展次第ではありますが
セキュアで透明性の高いサービスを提供していくことで、
金融業界を大きく変えていく重要な技術になっていくと思われます。