はじめに
先日、TechZoneを用いて、全角文字の打てるエミュレータ環境を構築したので、備忘録を兼ねて構築方法をまとめます。
構築方法
まず、こちらからIBMのTechZoneのページへアクセスします。(※IBMidの登録が必要です。)
ページにアクセスしたら、左のメニューから"IBM i"を選択し、POWER9かPOWER10のいずれかを選択します。
入力事項
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Select a reservation type
直ちに使用する場合は、"Reserve now"、使用開始日時を指定する場合は"Schedule for later"を選択します。
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Purpose
使用目的を選択します。 -
Purpose description
具体的な使用目的を記述します。 -
Preferred Geography
"North America"を選択します。 -
date and time
"Reserve now"の場合は、開始日時と終了日時、"Schedule for later"の場合は、終了日時を指定します。
1~6入力後、画面右の"I agree to IBM Technology Zone's Terms & Conditions and End User Security Polices"にチェックを入れます。
するとその下の"Submit"がクリックできるようになります。
以上を行い、IBM Technology Zoneから開設のメールが届くと、環境が構築されています。
接続する
TechZoneが使用可能になると"My reservation"から接続に必要な情報を取得することができます。
接続手順
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CISCO等を用いてVPN接続する
入力項目 入力内容 接続先 asa003b.centers.ihost.com グループ Anyconnect ユーザー "VPN Account Name 1" パスワード "VPN Account Password 1" -
エミュレータ環境の設定
既存エミュレータをコピーし、その構成をTechZoneに合わせて変更します。通信→構成→リンクパラメーター
入力項目 入力内容 1次(Y) "Primary IP Address" 通信→構成→セッションパラメーター
入力項目 入力内容 ホスト・コード・ページ(C) 037 米国 -
ログイン
設定を変更したエミュレータでログインします。入力項目 入力内容 User "User Account" Password "User Password"
全角文字入力可能ユーザーの作成
以下は既存のユーザー"cecuser"をコピーし、CCSIDの設定のみで新規ユーザーを作成する場合の例です。
- WRKUSRPRF USRPRF(CEC*)コマンドを実行
- "cecuser"をコピー
- 任意のユーザー名、パスワードを入力
- F10追加のパラメータでCCSIDを5035か1399に設定
- 接続手順2でコピーしたエミュレータをコピーし、ホスト・コード・ページを4で入力したCCSIDと合うように設定
- 作成したユーザーでログイン
上記で、全角の使用可能な環境が構築できます。
最後に
TechZoneは、最大6日間と長期間の利用はできませんが、IFSなど社内環境において触れるのにリスクが伴うようなことにも触れることができる機会になると思います。
積極的に活用して、IBM iへの知見を深めていきたいと思います!
最後までお読みいただきありがとうございました。