11
2

Delete article

Deleted articles cannot be recovered.

Draft of this article would be also deleted.

Are you sure you want to delete this article?

インフォマティカ・ジャパン株式会社Advent Calendar 2024

Day 24

[IDMC]パラメータファイルとパラメータセットの使い分け

Last updated at Posted at 2024-12-23

はじめに

IDMCを利用したプロジェクトの支援において、InformaticaのETLになじみがある方もそうでない方も、IDMCデータ統合のパラメータの利用方法でつまづくケースが少なくありません。今回は、パラメータファイルとパラメータセットについて基本的な内容について、マニュアルの内容を補足して説明します。

パラメータファイルとパラメータセットの基本と使い分け

IDMCのデータ統合では、パラメータを様々な箇所で利用することが出来ます。
そして、パラメータを記載する方法として、パラメータファイルとパラメータセットという概念があります。

  • パラメータファイル
    • マッピングタスクで使用可能な、複数のパラメータを定義したファイルです。Secure Agentサーバからアクセスできる場所に配置します。
  • パラメータセット
    • タスクフローで使用可能な、複数のパラメータを定義したものです。マッピングタスクだけではなく、その他のタスクフローにおけるコンポーネントにパラメータを渡すことが可能です。
    • ParamSetCliユーティリティを利用して、クラウドのリポジトリにアップロードして利用します。なお、アップロードできるファイルサイズは最大5MBです。

ParamSetCliユーティリティでファイルをアップロードするには次の構文を利用します。

 paramsetcli.bat runParamSetCli -un <unique_param_set_name> -pf <parameter_file_name> -pd <parameter_directory> -a <action>

以下に例を示します。

paramsetcli.bat runParamSetCli -un Paramset.params -pf Paramsetfile.params -pd C:\files -a upload

パラメータファイルとパラメータセットのいずれも以下のような形式で、パラメータ名の最初に$$をつけるルールとなっています。
image.png

マッピングタスクでは、ランタイムオプション > パラメータファイルの場所 でパラメータファイルを指定します。
image.png

また、タスクフローでは開始 > 開始 > パラメータセット でパラメータセットを指定します。
image.png

そして、これらのマッピングタスクやタスクフローは、runAJobCliユーティリティを利用してコマンドで実行するのが一般的です。マッピングタスクはパラメータファイル、タスクフローはパラメータセットを引数に指定することで、並列実行を行うことが可能です。

runAjobユーティリティでタスクフローを実行するには、次の構文を利用します。

cli.bat runAJobCli -t TASKFLOW -un <taskflow_name> -fp <folder_path> -pun <unique_param_set_name>

以下に例を示します。

cli.bat runAJobCli -t TASKFLOW -un myTaskflow -fp myproject/folder1 -pun sampleParamSet

runAjobCliユーティリティの引数の詳細は、RunAJob utility argumentsを参照してください。

最後に

あらかじめ複数のパラメータファイルおよびパラメータセットを用意し、使い分けるケースもありますが、複雑な場合はコマンドタスクを利用して動的にそれらを生成、利用、削除するケースもあります。
上記の内容を参考にして、用途に応じて使い分けてください。

参考

Data Integration : Parameter files
Data Integration : Parameter set

11
2
0

Register as a new user and use Qiita more conveniently

  1. You get articles that match your needs
  2. You can efficiently read back useful information
  3. You can use dark theme
What you can do with signing up
11
2

Delete article

Deleted articles cannot be recovered.

Draft of this article would be also deleted.

Are you sure you want to delete this article?