AWSのコンソールを開いても、VPCやEC2やRDSをどの順番で、どんな設定で組めば本番で使える形になるのかが見えない。自己流で作り始めると、あとからセキュリティや監視の抜けに気づいて、作り直しになりやすい。『AWSではじめるインフラ構築入門 第2版 安全で堅牢な本番環境のつくり方』は、Webアプリのインフラを、手順を追って組み上げていく本だ。
基盤から、サーバーとDBへ順番に作る
扱う内容は、VPCによるインフラ基盤の構築、EC2による踏み台サーバーとWebサーバーの作り方、RDSによるDBサーバーの作り方、負荷分散のためのロードバランサーの構築と続く。ネットワークやサーバーを作るための基礎知識から入るので、AWSを使うのが初めてでも追いやすい。
ドメインや監視、料金まで含まれる
独自ドメインとSSL証明書の取得、メールサーバーやキャッシュサーバーの構築、サービスの監視の組み込み、月々のAWS利用料金の管理までが範囲に入っている。第2版では、前の版でわかりづらかった利用料金まわりの解説が加筆されており、2022年末時点の画面に対応している。
読んでおきたい理由
- VPCの章を読むと、サブネットやネットワークの切り方を、自分の構成に当てはめて考えられる
- 踏み台サーバーとWebサーバーを分ける構成が、アクセス経路を絞る発想の見本になる
- RDSとロードバランサーの章が、可用性を意識した構成を作るときの出発点になる
- ドメインとSSL証明書の取得手順が、公開まで一人で進めるときの確認リストになる
- 監視と料金管理の章を読むと、作ったあとに何を見続けるかを最初から決められる
まとめ
基盤から監視まで一通り自分の手で組むと、AWSの各サービスがつながって見えてくる。まずは検証用のアカウントでVPCを作るところから、本書の順番に沿って試してみてほしい。