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CircleCI を使いこなす! JOBの設定方法を徹底解説!!

Last updated at Posted at 2020-11-12

はじめに

以前、CircleCIの始め方を解説しました。
初心者必見! CircleCIでHello Worldしてみよう!

今回はCircleCIの基本設定のうち、JOBについて詳しく解説していきます。

YouTube解説

Qiitaの記事だけでなく、YouTubeでも解説しています!
動画で確認したい方はこちらもどうぞ!
【YouTube動画】 CircleCI を使いこなす! JOBの設定方法を徹底解説!!
CircleCI を使いこなす! JOBの設定方法を徹底解説!!

設定ファイルの復習

まず、設定ファイルを確認しましょう。

version: 2.1
jobs:
  <job_name>:
    docker: ...
    steps: ...
workflows:
  <workflow_name>:
    jobs: ...

次のようにjobs以下に名前付きで実行したいjobを設定します。
jobには実行したいコマンド群を記述していきます。

そのjobの実行タイミングはworkflowで指定します。
特定のタグを切った時に実行させたり、mainブランチにマージしたら実行させたりといった使い方ができます。

今回はjobsの部分について詳しく見ていきます。

jobs:
  <job_name1>:
  <job_name2>:
  <job_name3>:
workflows:
  <workflow_name>
    jobs: ...

Executorタイプ

jobの一行下でどの環境でコマンドを実行させたいか (executorタイプ) を決めることができます。
指定できるのは、docker, machine, macos, windowsです。

<job_name>:
  <executorタイプ>

dockerでは、docker imageを指定して使います。

<job_name>:
  docker:
    - image: buildpack-deps:trusty

machineを指定すると、LinuxのVMで実行できます。
OSのリソースにフルアクセスしたい場合などに便利そうです。

<job_name>:
  machine:
    image: ubuntu-1604:201903-01 

macosを指定すると、macOSのVMで実行できます。
xcodeのバージョン指定もできます。
iOSアプリのビルドで役立ちそうです。

<job_name>:
  macos:
    xcode: 11.3.0

windowsを指定すると、windowsのVMで実行できます。
windows用アプリの開発で役立ちそうです。
ただ、windowsは特殊で、上記のものとは異なる設定が必要です。
Windows Executorの使用

JOBの設定項目

CircleCIでDockerを使うことの方が多いと思うので、docker中心で解説していきます。

スペック設定 resource_class

マシンスペックを指定することで、vCPUやRAMの性能を上げることができます。

docker:
  - image: <docker_image>
  resource_class: large

選べるスペックは以下の表のようになっています。
ただ、スペックを上げるとその分値段も上がります!
スクリーンショット 2020-11-11 13.40.02.png

環境変数の追加 environment

仮想環境内で使用したい変数はenvironmentで設定できます。

docker:
  - image: circleci/ruby:2.6.5
    environment:
      BUNDLE_PATH: vendor/bundle

並列処理の数 parallelism

これで並列で実行するコマンド数を指定できます。
詳しい話は別動画・別記事で紹介します。

docker:
  parallelism: 3

steps

ここ以下にどういうコマンドを実行したいかを書きます。
ここも詳しく見ていきます。

docker:
  steps: 

stepsの設定

stepsの設定を詳しく見ていきます。

標準的なコマンド実行 run

標準的なコマンドを実行するときに使います。

steps:
  run:
    command: echo Hello World

複数行の場合は次のようにも書けます。

steps:
  run:
    command: |
      echo hello
      echo world!!

チェックアウト checkout

仮想環境のworking_directoryにGitHubのソースコードをチェックアウトするときに使用します。

steps:
  - checkout

キャッシュ保存 save_cache

ソースコードやディレクトリのキャッシュに使えます。

node_moduleをキャッシュしておいて、テスト時に毎回入らないようにすることもできます。
pathsでキャッシュしたいディレクトリを指定できます。

steps:
  save_cache:
    key: yarn-{{ checksum "yarn.lock" }}
    paths:
      - node_modules

キャッシュ取り出し restore_cache

保存したキャッシュを利用するときに使用します。
keyは前方一致です。

steps:
  restore_cache:
    key: yarn-{{ checksum "yarn.lock" }}
    paths:
      - node_modules

deploy

基本的にはrunと同じ挙動です。
SSHを使用して実行されるjobでは無視されます。

steps:
  deploy: ...

実行ファイルの保存 store_artifacts

CircleCI上にテスト終了後も残しておきたいファイルを指定できます。

steps:
  store_artifacts:
    path:
      - build

保存した結果はARTIFACTSタブからダウンロードできます。
スクリーンショット 2020-11-12 11.04.32.png

テスト結果の保存 store_test_results

テスト結果の保存もできます。
テスト結果はARTIFACTSの左にあるTESTSタブから確認できます。

steps:
  store_test_results:
    path: tmp/test-results

persist_to_workspaceとattach_workspace

jobが実行された状態を保存し、他のjobでも使えるように設定できます。

steps:
  persist_to_workspace:
    root: /tmp # rootフォルダの指定
    paths:
      - foo # rootフォルダないのパスを指定
steps:
  attach_workspace:
    at: /tmp # persist_to_workspaceで指定したディレクトリを指定する

add_ssh_key

デプロイ用のSSHキーの追加もできます。

steps:
  add_ssh_key:
  fingerprints:
    - "b7:35:a6:4e:9b:0d:6d:d4:78:1e:9a:97:2a:66:6b:be"

おわり

今回はCircleCIのjobやstepsについて詳しく見ていきました。
他の項目についても動画とQiiita記事を作っていきます!

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